2023年も残すところあとわずかですね。いかがお過ごしでしょうか。
数年前まではコロナの影響で、多くの山小屋では収容人数の制限や最悪の場合は営業中止となるなど、登山計画を立てるのにも苦労していましたが、去年ぐらいから山小屋の営業が本格化してきて、やっと以前までのように登山を楽しめるようになってきましたね。
今年は物価高などで山小屋の宿泊費も値上がりした印象がありますが、山の中という厳しい環境で営業してもらえるだけでもありがたいと思います。
来年も平和に楽しく登山できるといいですね
個人的な今年の収穫としては
- 数年ぶりにテント泊登山を複数回して、以前までの体力を取り戻すことができたこと
- 百名山の収集が進んだこと(2023年末で80座になりました)
- 登山用具の更新やウェア関連が充実したこと(ミレーのアミアミは最高!)
があります。
あと、2022年から年初に行きたい山のリストを作成するのを始めましたが、これは今年もやって良かったです!
結果としては目標の3/9しか達成できなかったですが、「次どこ行こう?」と悩むことが少なくなったように感じます。
ぜひ皆さんにもオススメしたいです!
前置きが長くなりましたが2023年に登った山について振り返っていきましょう!
2023年登った山の一覧
1月
寒いのが苦手なので雪山にはほとんど行かなくなりました。冬は近場の低山に登るのが好きです。
六甲山の縦走をしようと思ってましたが、体力がなくて標高702mの摩耶山に登ったところでエスケープ。
摩耶山掬星台からは市街地と海が近くに見える絶景を楽しむことができました!
高松山は丹沢に位置する標高801mの山で、電車のみでアクセスすることが可能で、コースも手頃、山頂の雰囲気や展望も素晴らしい、と個人的に好きな山の一つです。
今なら新東名の工事の様子を見ることができるのも良いポイントです!
富士見山は山梨県身延町と早川町の境にあり、富士川の右岸にそびえる標高1639mの山で、山梨百名山にも選定されています。
どこからでも富士山が見える山梨県で「富士見山」と名の付く山ですが、富士山の眺望が特別良いというわけではなく、むしろ赤石岳をはじめとした南アルプスの眺望が素晴らしい山でした!
2月
奥三河山域は比較的標高も低いため冬でも雪が少なく、比較的安心して登山することができます。
意外と南アルプスが良く見えるなど景色も楽しめるので地味に好きな山域の一つです!
3月
重度の花粉症を患っている私は毎年3月は山に登らず引きこもっています。
山に登らない代わりにお花見やちょっとしたドライブを楽しんだりしました。
オススメは薩埵峠からの景色。歌川広重の「東海道五十三次」にも描かれる風景ですが、現在では東名高速、国道一号バイパス、JR東海道線といった日本の大動脈が並走する様子が見られます。
4月
今年は花粉症が大変でしたね。4月中旬まで山に登ることができなくて辛かったです。
大和葛城山は標高959mでロープウェイもあって手軽に登ることのできる低山ではありますが、山頂付近にはカタクリやツツジなどのお花が豊富で、山頂からの景色も素晴らしい山でした!
ツツジが見頃の5月下旬ごろや紅葉シーズンなどにも登ってみたいですね。
5月
暖かくなってくると遠出する気力が湧いてきて、登山シーズンがスタートって感じがしますね。
編笠山は八ヶ岳の中でも最南端で標高も2524mと比較的低くて登りやすいので多くの登山客で賑わう人気の山です。
西岳(2398m)は地味な感じでしたが人は少なく静かな山歩きが楽しめるなど、編笠山とは対照的な雰囲気を持っていました。
青海黒姫山は新潟県糸魚川市に位置する標高1221mの山で、一応300名山にも選定はされていますが、登山客も少なくて静かな山歩きが楽しめます。
山頂付近からの展望は素晴らしくて、栂海新道への憧れが一層増しました!
・鋸山/千葉
鋸山は千葉県鋸南町と富津市の境に位置する山で、標高は329m。
ロープウェイもあって半分観光地的な雰囲気はありますが、実は山頂はひっそりとした場所にあります。
甲武信ヶ岳は山梨県(甲州)・埼玉県(武州)・長野県(信州)の県境に位置する日本百名山です。
甲武信はキツい割に地味な山だというイメージがありましたが、日本三大峠の雁坂峠やシャクナゲのトンネルをはじめ、見どころはたくさんありました(地味でキツいのに間違いはない)。
6月
今年の梅雨は意外と天気に恵まれ、歩荷トレーニングを積むことで夏山シーズンを前に体力をつけることができました!
雨乞岳は山梨県北杜市にある標高2037 mの山で、日向山とともに南アルプス前衛の山としても知られています。
日向山と同じく雨乞岳の水晶ナギには山上のホワイトビーチといえる白砂が一面に広がっていて、歩きやすくて適度にキツくて景色も良い山でした!
・満観峰/静岡
満観峰は静岡県の静岡市と焼津市の間にある標高470mの低山です。
手軽で自宅からも近いので毎年行ってますが、今回は無駄に20kgぐらいの荷物を背負って歩荷トレーニングを行いました。
釈迦ヶ岳や黒岳と名のつく山は沢山ありますが、こちらは山梨県御坂山系に位置する山です。
この辺りの山域は富士山をはじめとした眺望が素晴らしく、道も歩きやすい割に人があまり多くないので好きな山域のひとつです。
燧ケ岳は福島県檜枝岐村に位置する標高2356mで、日本百名山にも選定されています。
尾瀬特有の広い湿原や山深い景色など、予想以上に満足度の高い山でした!
生駒山は奈良県と大阪府の県境にある標高642mの山で、生駒山地の主峰です。
大阪平野を一望できるパノラマは言うまでもなく、宝山寺、生駒山上遊園地など、登山以外にも楽しみがたくさんある山でした!
妙見山は標高660mで、兵庫県と大阪府にまたがる北摂山系の主峰としても有名。
北摂に山があるイメージがなかったのですが、意外と山深い地域で、山頂からは大阪湾を見渡すことができるなど景色も素晴らしかったです!
7月
夏山シーズンが到来!初夏の山は高山植物が豊富で最も好きな時期です!
木曽駒ヶ岳はロープウェイを利用することで簡単に森林限界を突破できる山ではありますが、麓から登るルートもたくさんあります。
桂小場からのクラシックルートは湖面に映る逆さ宝剣や馬の背からの美しい稜線など見どころ満載でした!
南アルプスの聖岳から光岳まで縦走してきました。易老渡を起点として周回できるお得なコースで、稜線からの景色も最高でした!
かなりハードなコースでしたが人もあまり多くなく、登りごたえもあってオススメです!
8月
今年の夏はクソ暑かったですね。山の上は避暑地的なイメージもありますが、普通に暑かったです。
天狗岳は南八ヶ岳の北部に位置する標高2646mの山、特徴的な名前のニュウは標高2352mの山です。
天狗岳へは西側の唐沢鉱泉から西尾根を登るのが一般的かな?と思うのですが、東側の唐沢橋からの周回ルートは人も少なく静かな山歩きを楽しめました。
・岩菅山/長野
岩菅山は長野県の志賀高原に位置する標高2295mで、日本二百名山にも選定されています。
天気予報は悪くなかったんですが、山頂付近はガスに覆われ暴風が吹き荒れていたので泣く泣く諦めて撤退しました。
朳差岳って言ってもあまりよく知らない方も多いかもしれませんが、東北アルプスとも言われる飯豊山の隣にある200名山で、標高は1636m。
めちゃくちゃ暑くてキツかったですが、山頂周辺からは飯豊連峰の山並みや海沿いの街並みなどの景色が素晴らしかったです!
以東岳は山形県鶴岡市と新潟県村上市との境にある標高1771mの山で、日本二百名山にも選定されています。
真夏だったのでかなり暑かったですが、稜線の雰囲気が素晴らしく、色とりどりの高山植物を見ることができて楽しい登山になりました!
農鳥岳の南に位置する標高2733mの笹山は山梨百名山にも選定されていますが、山梨百名山の中でも最難関の山の一つと言われます。
急登の連続で体力的にはキツいですが、山頂からの南アルプス全てを見渡せる景色は最高でした!
9月
今年の夏は長くて9月中旬まで暑かったですが、山の上では秋を感じられました。
白根御池小屋でテント泊して、標高日本2位の北岳と3位の間ノ岳まで登ってきました!
稜線からの景色は素晴らしく、9月でも様々な高山植物を楽しむことができました!
宮之浦岳は屋久島にある日本百名山で標高は1936m、屋久島はもちろんのこと九州地方の最高峰です。
世界遺産の縄文杉やヤクシカ、ヤクシマザルをはじめとした大自然を存分に感じられる山歩きとなりました!
・韓国岳/鹿児島
韓国岳は鹿児島県と宮崎県の県境にまたがる霧島山の最高峰(1700m)で日本百名山にも選定されています。
比較的登りやすく、火山の雰囲気を存分に感じることができました!
10月
長い夏が終わって、一気に涼しくなってきました。これぐらいの時期からは標高が低めの山に行きやすくなりますね。
・京丸山/南アルプス深南部
京丸山は南アルプス深南部に位置する標高1470mの山。
アクセスが悪く人は少ないですが、南アルプス深南部らしい秘境感あふれる山歩きが楽しめました!
・天城山/静岡
天城山は伊豆の中央部に位置する山の総称で、日本百名山にも選定されています。最高峰は万三郎岳の1406m。
伊豆半島独特の植生や山の上から見える海を楽しむことができました!
・朝日岳/南アルプス深南部
全国に朝日岳と名のつく山は沢山ありますが、こちらは南アルプス深南部寸又峡の朝日岳です。
急登で展望も少ない地味な山ではありますが、人が少なくトレーニングに適しているので好きな山のひとつです。
・氷ノ山/鳥取
氷ノ山は兵庫県と鳥取県の県境に位置する標高1510mの山で、日本二百名山にも選定されています。
紅葉の名所としても有名で、真っ赤に色づいた山肌は圧巻でした!
・富士山(精進口〜御中道)/山梨
とっくに富士山の登山シーズンは終わっていますが、5号目周辺までなら行くことができます。
スバルラインから歩くことができる御中道からはカラマツの黄葉や雪を被った富士山を間近で見ることができました!
11月
そろそろ寒くなってきたので、車中泊して遠出するのも厳しくなってきました。
・能郷白山/岐阜
能郷白山は岐阜県と福井県の県境に位置する標高1617mの山で、日本二百名山にも選定されています。
山頂からの景色も素晴らしかったですが、酷道で有名な国道157号の運転が大変だったのが印象的です。
・釈迦ヶ岳/奈良
釈迦ヶ岳は奈良県大峰山脈の主要な山で日本二百名山にも選定されています。標高は1800m。
大峰山脈の山深い雰囲気を楽しめ、大峯奥駈道を縦走してみたくなりました!
・陣場山〜景信山〜高尾山/神奈川
陣場山や高尾山は首都圏でもかなりの人気を誇る山で、一般的にもかなり有名ですね。
天気にも恵まれ景色は素晴らしかったですが、陣場〜高尾の縦走は意外とキツかった。
・沢口山/南アルプス深南部
沢口山は南アルプス深南部の寸又峡エリアに位置する標高1409mの山。
自宅から近くコースタイム4時間半で適度な運動になって景色も素晴らしいので好きな山のひとつです。
12月
暖冬とはいえ寒いので近場の低山に行く時期になってきました。
・真富士山/安倍奥
真富士山は静岡県安倍奥エリアに位置する標高1402mの山です。
山頂からは富士山や駿河湾の景色が抜群!(ですが、隣にある竜爪山で良くない?って思いました)
・三ツ瀬明神山/愛知
三ツ瀬明神山は愛知県奥三河山域に位置する標高1016mの山です。
岩の多い山となっていて適度なスリルがある上、山頂付近からの景色も素晴らしかったです!
まとめ
ここまで長々と紹介してきましたが、今年登った山を地図上に落として確認してみました。
南は屋久島、北は山形まで、遠くまで行ったなあ〜と実感します。
中部地方を中心に拡大してみると、今年は南アルプスに行きまくったことがよく分かります。一方で、(青海黒姫山を除いて)北アルプスには行きませんでした。
最後に2024年の目標について簡単に考えてみました。
- 荒川岳~赤石岳の縦走
- 北海道への遠征
- 大無間山
詳しくはまた年明けに考えてリストを作成しようと思ってます。
よいお年を!
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