概要
日時:2023年2月
愛知県の宇連山、棚山高原に行ってきました。
奥三河山域は比較的標高も低いため冬でも雪が少なく、比較的安心して登山することができます。
意外と南アルプスが良く見えるなど景色も楽しめるので地味に好きな山域の一つです!
登山レベル 低
宇連山周辺は道はよく整備されており、危険箇所もなかったので初心者でも安心して登山可能だと思います。
棚山高原の付近は少し道が分かりづらい部分(というか分岐が分かりづらい)があったので少々注意が必要です。
アクセス
登山の起点は愛知県民の森(HPはこちら)
三遠南信自動車道「鳳来峡IC」より10分程度で、アクセスは比較的良いです。
また、JR飯田線「三河槙原駅」から徒歩でアクセスすることも可能です。
ルート
愛知県民の森~滝尾根~西尾根出合~北尾根分岐~棚山分岐~宇連山~棚山分岐~棚山~瀬戸岩
瀬戸岩からは鳳来寺山方面に行き三河槙原駅へと下山しようと思っていましたが、道が不明瞭だったため、宇連山まで引き返して下山しました。
コースタイム 8時間55分(瀬戸岩までの往復)
宇連山・棚山登山記録
登るまで
じょじょに暖かくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?この記事を書いている時は花粉症に苦しんでいて、登山は休止しています。
去年ぐらいから冬には愛知県の山に遠征に行くようになり、地味ですが意外と好きな山域になりました。
愛知県民の森の駐車場に到着したのが8時ちょっと前。
駐車場は7時から開場とのことなのであまり早く来過ぎないよう注意が必要です。
愛知県民の森はかなり広大な敷地を持っているようです。キャンプなどで訪れるのも良いかもしれませんね。
こちらの立派な建物はモリトピア。宿泊施設や会議室などがあるようです。
県民の森を奥の方に進んでいきます。
途中にキャンプ場などに向かう分岐がありますが、亀石の滝を目指してメインストリート(?)を真っすぐ進みます。
林道を歩くこと40分ぐらいで登山口に到着!
登山開始
登山口からすぐに亀石の滝が姿を現します。
立派な滝のようですが、この日は水量が乏しくて「これが滝...?」って感じでした。
滝を過ぎてガンガン登っていくと開けた場所に出ます。見上げると北尾根の方がよく見えました。
今回登る滝尾根はそこそこの急坂。登山口の標高は200m程度と低く、一気に標高を稼ぐ必要があるので急な登りになるのは仕方ないですね。
登っていくと途中に東屋がありました。
東屋からの展望はこんな感じ。西尾根や鳳来寺山の方がよく見えました!
標識があるので道が分かりやすくてありがたい。
急坂を登っていくと西尾根出合に到着!
ここから先も急な登りが続きます。
後ろを振り返ると奥三河の山々が見えてきます。
さらに登っていくと北尾根分岐に着きました。宇連山方面へと進んでいきます。
標高は1000mにも満たないですが、ちらほらと雪が見えるようになります。
棚山分岐を右手の宇連山方面に進みます。
宇連山直前の道にもうっすらと雪が積もっていました。
今回は使わなくても大丈夫でしたが、念のためチェーンスパイクや軽アイゼンは携行しておいた方が良いでしょう。
登山開始から2時間程度で宇連山の山頂に到着!
山頂からの景色は素晴らしい!手前に見える目立った山は三瀬明神山、行ってみたい山のひとつです。
奥の方には南アルプスの山々もみることができます。
奥三河山域は目立った山はあまりないですが、かなり山深い山域で南アルプス深南部のような雰囲気があります。
山頂には東屋もありますが、けっこうボロボロだったのであまり休憩に適している感じはしなかったです。
山頂で景色を見つつ少し休憩したのち、来た道を戻って棚山方面に向かいます。
山頂よりも宇連山~棚山分岐の間にある岩場からの展望が一番良かった気がしますね。
山頂から10分程度歩いて棚山分岐まで戻ってきました。ここからは棚山高原方面に向かいます!
棚山方面に向かう道は下草が多くなってきてこれまでと雰囲気が違うように感じます。
登山客はあまりいないものの登山道はそれなりに整備されていて迷いそうな感じはなかった。
途中には開けている場所があり、奥三河山域の深い山々が一望できます!
振り返ると宇連山が見えます。けっこう下ってきましたね~!
棚山にはピークが3つありますが、こちらは標高758mでナゴヤ峰と呼ばれています。
名古屋ではありませんが愛知県なので758mというのは覚えやすくていいですね。
ただ、ピークとはいっても山頂感があまりないので見落とさないよう注意が必要です。
他2つのピークを見逃してしまって鳳来寺山分岐まで来てしまいました。
棚山高原一帯は平坦な道になっていて歩きやすい。
瀬戸岩方面に向かいます!
この岩場を登りきると瀬戸岩!!
圧巻の岩場です!
こんな山深い中にも集落っぽい部分があるのが、登山ならではの風景で面白い。
この日のお供はFit's BIGグミ。ボリューム感があって、ハード食感とソフト食感の両方を楽しめるのがお得なグミでした。
瀬戸岩で景色を見つつ休憩したのち、鳳来寺山分岐まで戻ります。
鳳来寺山分岐からは鳳来寺山方面に向かって槇原川方面に下る(予定でした...)。
下りの道はそこそこ急で、ここまで4時間ぐらい歩いて疲労がたまってきた足への負担が大きい。
右奥に見えるのが鳳来寺山。鳳来寺山~宇連山を縦走する人もいるようですが、結構な距離がありますね。
宇連山~鳳来寺山の縦走路はルートがよく整備されています。
登り返しになって「あれ?分岐見失ったんじゃね?」と気づいて引き返すことにしました。
少し引き返して確認してみると、たぶんここから左手に続く道が槇原川へと下山するルート。
ちょっと進んでみましたが、ルートが荒れていて迷いそうな気がします...。
少し悩んだ結果、面倒ですが来た道を引き返すことにしました。
道が急なのと遠回りになってしまった精神的な疲労で、鳳来寺山分岐まで登り返す道がかなりきつかった。
とはいえ遠回りになっても安全に下山できるよう普段から体力をつけていてよかった。
体力や時間に余裕がなければ焦って不明瞭なルートで下山する選択を取ってたかもしれないですからね。
本日3度目の鳳来寺山分岐。急な登りはここでおしまい。
ここからは宇連山方面まで戻っていきます。
棚山の3つのピークのうち2つ目の標高760mのピークを発見。
ただし、往路で通った標高758mは見逃してしまいます。
宇連山が近づいてきました。またこの景色をみることになるとは思ってなかった。
棚山分岐直前の登りはそこそこ急でキツかった。
こちらも本日3度目の棚山分岐。
北尾根分岐からは北尾根を通って大幸田峠方面に向かうことにします。
宇連山周辺は棚山周辺と比べてルートがよく整備されていていて安心感が違います。
北尾根経由が最短距離ではありますが、その分道は急で足への負担は大きい。
各所に方向を示す案内標識があります。不明瞭なルートで苦い思いをした後だと一層ありがたさを実感できます。
ここが大幸田峠。ここから尾根を外れて下山します。
結構急な道ですが、よく整備されていて歩きやすい。
延々とこんな感じの下りが続きます。
色々ありましたが無事下山できてよかったです。
7時間ぐらいかかるという予想外の行程になりましたが、改めて時間と体力に余裕があってよかったと感じました。
登山後記
奥三河は地味ではありますが、意外と南アルプスなどの景色も良くて冬に登るには適した山域ですね。
ただ、人があまりいなくて主要なルートを外れると、一気に荒れた道となってしまうので、ルートの選択を間違えないよう計画時点から注意した方が良いかと思います。
奥三河山域では他にも寧比曽岳や鳳来寺山(瑠璃山)などおすすめの山もありますが、次は三ツ瀬明神山に登ってみたいものですね。
それではまたっ!
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