宮之浦岳②【鹿児島】洋上アルプスの山並みを楽しむ

スポンサーリンク
登山レベル中

概要

日時:2023年9月

屋久島の宮之浦岳に登ってきました!

1日目は縄文杉を見たのち、新高塚小屋でテント泊。2日目に宮之浦岳にアタックです!

登山レベル 中

危険箇所はありませんが、距離が長く、ほとんど電波も通りません。

有人の小屋もないので、何かあっても全て自力で対応しなければいけない厳しさがあります。

あと、スコールのような雨に降られることも多いので、そのつもりでいた方がいいです。僕もめちゃくちゃ降られました。

ルート

新高塚小屋~宮之浦岳~新高塚小屋~高塚小屋~縄文杉~楠川分れ~白谷雲水峡~楠川歩道入口~楠川

コースタイム 15時間10分

※白谷雲水峡からのバスに乗り遅れたため、麓まで歩いて下山しました。

宮之浦岳登山記録

登るまで

1日目は縄文杉を見たのち、新高塚小屋でテント泊。

↓詳細は前回の記事をご覧ください!

登山開始

この日はロングコースで、帰りのバスの時間もあるので夜明け前のAM4時スタート。

5時ごろ第1展望台に到着!まだ真っ暗で何も見えません。

5時半ごろになってようやく空が赤く染まってきました。

9月中旬にもなると夜が明けるのも遅くなってきますね。

5時50分ぐらいになると明るくなってきて、主脈も姿を現します。

平石岩屋直前の登りは結構急でキツい。

そろそろ日の出が見られそう...!!

登りが急なうえに岩が朝露で濡れていて滑りやすいので注意。

6時ごろ平石岩屋に到着!

正面に見えるのが宮之浦岳。まだまだ距離がありそうですな~。

右手に見えるのが永田岳。めちゃくちゃゴツゴツしてます。

6時3分、日が昇ってきました!

屋久島って全然晴れないって聞いてたから、こんなにくっきりと御来光が見られるなんて思ってませんでした!

日が昇ってきたら一気に明るくなり、永田岳も色づき始めます。

朝日で赤く染まった風景が見られるのも泊まり山ならでは。

傾斜はそんなに急ではないのですが、何故だか結構キツく感じました。

6時30分、焼野三叉路に到着!

永田岳方面へも行きたいのは山々ですが、時間がないので今回は泣く泣く断念します。

少し登ったところから振り返って見た永田岳がカッコいい!

屋久島は固有の植物も豊富なようで、5月ごろが最もいい時期だと言われています。

今回登った9月は気候的には良いんですが、花が少ないのが少し残念でした。

山頂直下は急な登りとなります。

6時50分、宮之浦岳に登頂!!

晴れているうちに登ることができて良かった!

宮之浦岳は一等三角点百名山です。

山頂からの景色は抜群!

「洋上アルプス」の異名は伊達ではない壮大な山脈が拝めました!

登山口までのアクセスが難点ですが、時間が許すなら広大な山々を縦走してみたいものですね。

山頂からの絶景を堪能したのち、下山することとします。

下山時には正面に永田岳を拝みながら歩くことができます。

いやマジでほんといい天気すぎてビックリ。

屋久島でこんなきれいに晴れることはめったにないそうです。

おそらくこれはヤクシマリンドウ。屋久島固有のお花を見られてテンション上がる!

宮之浦岳周辺は亜高山帯で高い木が生育しません。

亜熱帯から冷温帯まで幅広い植生の垂直分布が見られるのが屋久島の特徴(だと高校の生物で勉強した記憶があります)。

さらには至る所にヤクシマザルが生息していて、大自然を身近に感じることができます。

永田岳もこれで見納め。眼福でございました。

8時ちょうど、第2展望台まで戻ってきました。

宮之浦岳の左手には鋭くとがった栗生岳が見えます。

そういえば、海が近いので山の上から海が見えるかな?って思ってましたが、意外とあまり海は見えません。

見えなくはないけど、海が近いのを忘れるぐらい山深いってことなんでしょうね。

ヤクシマザルは目が合ったら逃げられてしまうので、写真を撮る際には目を合わせないよう注意しましょう。

朝は真っ暗で何も見えなかった第1展望台、今度は太陽がまぶしすぎて何も見えません。

まあ別にそんな展望が良いってわけではないので全然いいもん(強がり)。

8時30分ごろ新高塚小屋に戻ってきました!

30分ぐらいでテントの撤収をして、急いで下山します(ここで終バスに間に合うか怪しいことに気づく)。

9時ごろになると雲が多くなってきました。

9時40分、高塚小屋に到着。

ここまでは人がほとんどいなくて大変快適に登山を楽しむことができました!

高塚小屋から縄文杉まで来ると一気に観光地に戻ってきた感があります。

昨日も見たけど縄文杉は何回見ても良いもんです。

縄文杉に至るまでの道は結構ハードで、登山経験のない観光客が来るにはなかなかキツいと思います。

稀に足腰が悪そうなご高齢の方も来ていましたが、見てて心配になってしまいます(大きなお世話ですが)。

こちらは大王杉。

縄文杉が知られるまでは、最大の屋久杉といわれて「大王」の名がつけられたそうです。

10時40分、ウィルソン株まで戻ってきました。

昨日は人が多くて遠慮してましたが、中から上を眺めると楽しかったです。

ウィルソン株は休憩にも適した場所なので、人が多い時にはゆっくりと休みながら楽しむのがいいでしょう。

大株歩道入口まで戻ってきました。

ここから先はレール沿いのなだらかな道となります。

こちらは仁王杉。阿形・吽形の二つの仁王杉があるようです。

こちらは三代杉。往きも通った道ですが巨大な杉は何度見ても楽しいものです。

11時45分ごろ、楠川分れに到着!

ここから楠川歩道に入って、白谷雲水峡へと向かいます。

楠川歩道に入ったら、これまでの緩やかな下りから一転して登りとなります。

辻峠までは200mもの登りがあるためか、先ほどよりも人が減りました。

やはり荒川登山口が一番メインの登山口であるようですね。

バスの時間が厳しくて急な登りを急いで登っているため、めちゃくちゃキツい!!

12時20分、辻峠に到着!

白谷雲水峡の最終バスは13時発ですが、めっちゃ急いでギリギリ行けるかどうか!?

辻峠から白谷雲水峡までの間にも沢山の奇杉を楽しめます。

武家杉と公家杉。名づけた人の感性に感服。

辻峠以降は緩やかな下りとなります。

縄文杉には及びませんが七本杉も十分にデカい。

朝はあれだけの青空がひろがっていたのが嘘みたいに雨が降ってきました。

すぐ止むだろうと高をくくっていたら雨は激しくなる一方で、あっという間にずぶ濡れになってしまいました。

皆さんはこうならないように、雨が降ってきたらすぐにレインウェアを着ましょう!

そんなこんなで無事下山できました。

と、白谷雲水峡に到着したのが13時2分。

無情にも最終バスは既に出発してしまっていたのでした...。

しゃーない、切り替えて楠川まで下山するか。

白谷雲水峡付近は沢山の人で賑わっていましたが、楠川まで下山する人は全然いません。

道もこれまでと比べると少し荒れているように感じます。

白谷雲水峡が標高610mで、そこから海岸沿いまで下るわけですから、これまた長い下りが続きます。

白谷雲水峡~楠川の間は登山に慣れている人だったら問題ないと思いますが、初心者が来るべきではない感じですね。

ちゃんとテープ等で正しい道は分かりますが、標識の類は全くありません。

それ以上に人の気配が全然ないので心細さを感じる人もいることでしょう(私は慣れてるので気になりませんでしたが)。

1時間ほど下っていくと徐々に傾斜が急になってきます。

めっちゃ鬱蒼とした樹林で、一面のクソミドリって感じです。

高温多雨で植物の成長速度が速すぎるためか道が覆われてしまいそうなぐらい。

激しい土砂崩れの跡もありました。

こういうのがそのまま残っている辺り、メジャーなルートではないことが感じられますね。

シダ植物が沢山生育していて亜熱帯気候らしさを感じます。

やっとのことで無事下山しました~。

登山開始から10時間程度、ほんとに長かった。

山の方を見上げたらガッスガスでした。

登山後記

下山した後は楠川温泉に入ってから飛行機に乗って鹿児島に向かうのでした。

スコールに降られたり、終バスを逃したりと散々な目に遭いましたが、山頂付近では好天に恵まれて景色も堪能できましたし、希少な動植物や屋久島独自の植生を楽しめたので、総合的に見てかなり満足度の高い登山となりました。

アクセスが大変でハードル高めですが、興味を持った方は是非挑戦してみてください!

それではまたっ!

コメント (感想、質問など書いてもらえると非常に喜びます)

タイトルとURLをコピーしました