概要
日時:2023年1月
山梨県の富士見山に登ってきました。あまり有名な山ではないですが、一応山梨百名山でもあります。
どこからでも富士山が見える山梨県で「富士見山」と名の付く山ですが、富士山の眺望が特別良いというわけではなかったです。
むしろ赤石岳をはじめとした南アルプスの眺望が素晴らしい山でした!
登山レベル 中
ルートは意外にもよく整備されており、迷いそうな箇所や危険箇所はありませんでした。
ただし、入山者は少ないのでご注意ください。
アクセス
登山の起点は平須登山口
中部横断自動車道「中富IC」より20分程度です。
公共交通機関でアクセスすることは困難です。
ルート
平須登山口~平須分岐~富士見山展望台~堂平分岐~甲斐やすらぎの宮~平須登山口
コースタイム 5時間
今回は富士見山の山頂はカットしましたが、山頂まで往復する場合+40分となります。
富士見山登山記録
登るまで
寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
道路の凍結も不安なところなので、登山口の標高も低い山として、以前から気になってきた富士見山に行くことにしました。
登山口近くの駐車スペースに到着したのは8時半ごろ。ちなみにここは大型車の駐車スペースとなっているため、路肩のあいたスペースに駐車しましょう。
登山口は分かりやすいところにありました。
登山開始
登山口の標高は695m、山頂は1640mなので1000mぐらい登ることになります。
登山口から15分ぐらい登るとちょっと不気味な感じの小屋跡みたいなものがありました。
ルートは思いのほかよく整備されていて歩きやすい。
山頂までの距離が書かれた看板や、
現在地の標高が記載された看板も標高50mおきにあるので安心して歩くことができます。
ここは令和3年度保安林改良事業施工地。こういうのってかなり昔の看板が残っているのが多い印象ですが、令和3年度とは新鮮です。
しだいに斜面は急さを増していきます。
少し登ったところから後ろの方を振り返ると御坂山系や甲府盆地方面も見えてきました!
下山時に道を間違えそうなところには注意喚起の貼り紙。人が全然いないのにこの整備のされようはまるでVIP待遇を受けているかのようです。
一旦尾根を登り切ったところからは富士山の方も見えるようになってきました!
ここからは左手が崩壊しているトラバース道となります。
傾斜は緩やかで、ここまでの急登で疲れていた身体にはありがたい。
ですが、鎖場が何箇所かあり、足元に注意が必要な部分もあります。
トラバース道からも富士山が良く見えます。
さらに振り返ると御坂山系や甲府盆地。甲府盆地までこんなにはっきりと見えるとは思ってなかったので意外です。
トラバース道が終わると急斜面のつづら折りになります。
かなり急でキツいので下りには使用したくない。
急登を登っていくと目の前に崩壊地が見えてきました。岩がゴロゴロと崩れ落ちる音が聞こえてきます。
山頂まであと0.75km、もう少しです。
最後のひと踏ん張り!
稜線まで登ってきました。
稜線に出たところから少し歩くと分岐に到着!山頂(展望台)まであと少しです。
分岐にはベンチがあり、富士川、毛無山越しの富士山が一望できます。
正面に見えているピークが展望台。
10時半頃、富士見山の山頂(展望台)に到着!登山口からの所要時間は2時間ぐらいでした。
ここは正確には富士見山の三角点がある場所ではないですが、一般的にはこの展望台が山頂とされています。
山頂からももちろん富士山はよく見えます!
が、山梨県で富士山がもっと綺麗に見える山はいくらでもあることを考えると、富士見山と名がついているのが少し不思議でもあります。
どちらかというと南アルプス方面の展望の方が素晴らしい。
こちら北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山の拡大。
正面に見える雪をかぶった山は赤石岳と荒川岳。
左奥の方には笊ヶ岳も見えます。かなりキツいけど笊ヶ岳はおすすめの山です。
東の方から南アルプスを見ると、壁のように連なる白根南嶺の山々が邪魔になって全貌が見づらいものですが、笊ヶ岳に登ると何にも邪魔されず南アルプスを拝むことができます。
さらに方角を変え南側に目をやると、富士川の作った渓谷や身延山などがよく見えます!
この時間になると富士山は雲をまとってきます。雲のないくっきりした富士山を拝むのはなかなか難しい。
こちらに見えるピークが三角点のある富士見山の正式な山頂。
往復40分程度で行くことができますが、寒かったのと、眺望がないらしいので行きませんでした。
人が全くいなくて静かな時間を楽しめ、景色も素晴らしい山頂でした!
帰りは御殿山の方に進んで下山します。
稜線はこんな感じの樹林帯。整然としすぎてちょっと不気味な感じがします。
左手には木々の間から南アルプスがチラチラと見えます。
平須分岐から10分程度でまた分岐に到着!ここからは堂平下山道を進んでいきます。
この道は凍結していたので滑らないよう注意が必要でした。
1月ということもあって積雪の心配をしていたんですが、山頂付近にうっすらと雪があったぐらいでした。
東の方が開けている場所があり、御坂山系や甲府盆地が良く見えました!
別のところからの御坂山系の拡大。
正面が蛾ヶ岳、釈迦ヶ岳、三方分山あたり、奥の方には鬼ヶ岳や黒岳が連なっている様子がよく分かります。
こちら甲府盆地方面。山梨県80万人の人口の大半が山に囲まれたこの一帯に住んでいると考えると、山梨県を手中に収めたような錯覚さえ覚えます。
こちらのルートはあまり一般的なルートではないのかな?と思っていましたが、意外にもよく整備されています。
ただ、標識がめっちゃ汚れていたり、たまにルートが分かりづらい箇所があることを見ると、やはりそんなにメジャーなルートではないようです。
途中にはトラバース道もあります。
平須ルートのそれに比べれば少しマシですが、滑りやすくてそこそこスリリングでした。
分岐から40分程度で造林小屋に到着。ここがちょうど半分ぐらいの地点です。
造林小屋より下の道は非常に歩きやすくてスイスイ下山することができました。
12時前に無事下山!標高差は1000mぐらいありましたが、実際の所要時間は3時間半程度と手頃な部類。
ちなみに、この日は誰一人として遭遇しませんでした。結構いい山だと思ったんですがねえ。
甲斐やすらぎの宮から平須登山口方面に車道を10分ぐらい歩いていきます。
途中からも素晴らしい景色を楽しむことができ、大満足の1日になりました!
登山後記
富士見山は知名度もそんなに高くない地味な山ではありますが、山頂からの富士山や南アルプスの展望と堂平登山道からの甲府市街を一望できるのは素晴らしいです。
人が少なく静かで、景色も良い山が好きな方にはかなりおすすめできる山だと思います!
これからも隠れた名山を発掘していきたいものですな。
それではまたっ!
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