キリマンジャロ #1 準備編

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登山レベル高

はじめに

日時:2024年9月

アフリカ大陸最高峰、キリマンジャロに登ってきました!

キリマンジャロツアーに参加した10日間は一生忘れることができないと断言できます。

時間もお金も体力も必要でハードルは高いですが、本当に行って良かったと思うので、興味がある方には是非チャレンジしてほしいです!

そこで、今回の記事では実際に登るまでの準備として

  • キリマンジャロの基本情報
  • どのツアーに申し込んだのか(判断基準なども含めて)
  • 準備しておくべきこと(ビザやワクチン、高山病予防薬、保険など)
  • やっておいた方がいいトレーニングなど

について紹介していきます。

ツアーに参加して以降のレビューは別の記事で書きますので、そちらも合わせて読んでいただけますと幸いです。

そもそもキリマンジャロって?

日本で暮らしているとキリマンジャロについてあまり知らない方が多いかと思いますので、まずはキリマンジャロについて基本的な情報や、よく質問を受けることについて説明していきます。

基本情報

キリマンジャロはタンザニアとケニアの国境付近に位置する山で、頂上のウフルピークはタンザニアに位置します。

頂上のウフルピークは標高5895mで、アフリカ大陸最高峰となっています。

ちなみに、ウフルピークまで辿り着けなくても、お鉢の縁にあたるギルマンズポイント(標高5685m)まで登ることができれば登頂証明書をもらえます。

難易度

富士山よりも標高が2000m以上も高く、七大陸最高峰のひとつということで難易度が気になるかと思います。

キリマンジャロって危なくないの?

ケン
ケン

高山病のリスクはありますが、それを除けば危険なところはありません。

 

ケン
ケン

ただし、登頂日はハードなスケジュールになるので基本的な体力は必要!

岩登りや雪山登山の技術は必要ないため、日本で登山を楽しんでいる方なら技術的には全く心配いりません。

ハイキングの延長として考えてもらえれば大丈夫。ハイキングの究極系がキリマンジャロです。

代表的なルート

キリマンジャロに登るには6つぐらいルートがあるそうですが、一般的なルートはマラングルートとマチャメルートの2種類です。

マラングルート

西遊旅行のHPより引用

小屋泊で最短4泊5日で登ることができます。

ホロンボハット(約3700m)の山小屋

高地順応のために標高3700mの小屋に追加で1日滞在して5泊6日で登るパターンもあります(今回私が参加したのはこのスケジュール)。

キリマンジャロは(というかアフリカが)思ったより寒いので小屋で宿泊できるのは大きなメリットです。

マチャメルート

西遊旅行のHPより引用

テント泊で5泊6日で登ることができます。

キボハット(約4700m)でのテント(参考)

アップダウンがあるのと、テント泊ということで体力が必要なルートです。

一方、登りと下りで異なるルートを通るので、常に新しい景色を見ることができます(とはいえ下山時に景色を楽しむ余裕があるかは疑問ですが...)。

登山適期

9月頃と1月頃は乾季であるため登山適期と言われています。

連休を取りやすいという時期だという都合もあって、日本からのツアーもその時期に設定されていることが多いです。

私が登った日程では雨はほぼ降らなかったですし、降りそうな気配もありませんでした。

どのツアーに申し込んだのか?

キリマンジャロはガイドをつけての登山しか認められていません。つまり、日本のように単独での登山ができません(キリマンジャロで単独登山をしようと思う人も少ないでしょうが)。

そうなると、現地のガイドを雇って登る必要がありますが、その際に以下の2パターンが考えられます。

  1. 現地ガイドを自力で手配する
  2. 日本の旅行会社が開催しているツアーに参加する

私の友達に海外旅行が好きな人がいて、その友達は現地ガイドを自力で手配していましたが、そういう人でもなければ日本の旅行会社のツアーに参加するのがおすすめです。

日本からのツアーの方が色々と楽なのはもちろん、登頂率も高いと思われます。

というのも、登頂に最も必要なものは根性だからです。何度も諦めたくなりますが、その気持ちに打ち勝って登り続けなければいけません。

個人でガイドを手配した場合だと、辛くなったら簡単に「諦めます」と言うことができますが、ツアーだと他の参加者もいる手前、必死でみんなについていくことが自然とできます。

日本からのツアー

「キリマンジャロ 登山 ツアー」などで検索したら日本からのツアーがたくさん出てきます。

(ちなみに、私はYamakaraのツアーに参加しましたが、とても良かったと感じています)

価格は65万円〜70万円程度のものが多いです(レンタルや他の条件によっても異なる)。

結構なお値段がしますが、人気なので満席になるのも早いです。

なので、あらかじめ判断基準をおさらいしておきましょう。

レンタル品

キリマンジャロ登山には冬用寝袋や極寒地用ダウン、防寒手袋、防寒インナーなどが必要になります。

普段から冬山登山をしていて、これらの装備をすでに持っているという人はいいんですが、持っていない人も多いでしょう。

そういった方には装備をレンタルできるか?レンタル品の料金は?という点が重要となります。

私が参加したツアーはレンタル品が全て無料で(しかも質が良くて)非常に助かりました。

ポーターに預ける荷物

キリマンジャロ登山は標高が上がるに従って気候がどんどん変化し、必要な装備・服装も多くなります。

そうすると荷物も多くなってしまいますが、その日に不要な荷物をポーターに預けることができます

ポーターが荷物を持って登ってくれます

このポーターに預ける荷物の重量がツアーによって異なります。

私が参加したツアーは15kgまでと記載されていましたが、ツアー会社によっては10kgまでのところもあります。

私は荷物が多い方ではありませんでしたが12kg程度はあったので、10kgまでの制限だと結構厳しいんじゃないかなと思います。

準備しておくべきこと

ビザ

そもそもツアーに申し込む時にもパスポートの旅券番号が必要なので、有効なパスポートを持っていない場合は申し込む前に取得しておきましょう。

また、ビザを取得するのに残存有効期限が入国時から6ヶ月以上必要です。残存有効期限がギリギリの場合は更新手続きをしましょう(これはツアーの申し込み後でも可)。

ビザは自分で取得することもできますが、ツアー会社に代行してもらうこともできます。代行手数料は5,500円だったので、代行してもらいました。

ワクチン

タンザニアに入国するのに必須ではないですが、念のため黄熱病の予防接種を受けました。

というのも、航空機のトラブル等で経由地が変更となる可能性もありますし、経由地のエチオピア(黄熱ワクチン必須)に入国せざるを得なくなる可能性もあるためです。

ということで黄熱ワクチンは可能な限り打っておいた方がいいですが、需要が少ないためか扱っている病院が結構少ないです。

当時私が住んでいた静岡県は黄熱ワクチンを打ってくれるのは1ヶ所の病院だけで、その病院でも月に1回しか接種日がありませんでした。

ワクチン接種の受付には詳細な情報が必要なので、ツアーに申し込んで航空機の経由地などの情報が分かってからでOK。

黄熱ワクチンを打つとイエローカードが交付されます。

こんな感じのペラペラの紙なので、クシャクシャにならないように持っていきましょう

イエローカードは生涯有効なので、今後も活用できます!(今後アフリカに行く機会があるか分かりませんが...)。

ちなみに、他の病気(狂犬病など)のワクチンを受けたり、マラリア薬の処方を受ける人もいますが、個人的には必要ないと思います。

高山病予防薬(ダイアモックス)

キリマンジャロに登ろうと思うまで知らなかったんですが、高山病には予防薬があるらしいです。

もともとは緑内障の薬なのですが、血中酸素濃度を高める作用もあるので、高山病予防薬としても使用されます(薬に詳しくないので間違ってたらごめんなさい)。

主な副作用は手足のしびれと利尿作用で、これらは実際に私も感じました。

ダイアモックスは薬局などで市販されておらず、医師による処方が必要です。

処方してもらえる病院はこちらから調べてみて下さい。

健康面などで問題がないのであれば、登頂率を高めるためにダイアモックスは飲んだ方がいいです。

海外旅行保険

万一に備えて海外旅行保険には加入しましょう。

登山の最中にケガをする、慣れない環境で体調を崩す、など現地の病院に行く可能性は普通の海外旅行と比べても高いことが予想されます。

また、緊急時はヘリで下界まで下りるという判断をされる場合もあります(実際にヘリが飛んでいるのを何回か見ました)。

ヘリの費用は高額になることが予想されますが、ヘリの費用も保険でカバーできるそうです。

航空機のチェックイン

私の参加したツアーでは航空機は全てエチオピア航空で、以下の流れでした。

  1. 成田→[2h40m]→仁川(韓国)→[11h25m]→アディスアベバ(エチオピア)
  2. アディスアベバ(エチオピア)→[2h35m]→キリマンジャロ(タンザニア)

(※1. は同じ機体で航空券も一枚ですが、仁川で一旦降りる必要があります。)

エチオピア航空では出発の36時間前からオンラインチェックインができて、座席を指定することができます。

特に成田→アディスアベバは長時間のフライトとなるので、複数人での参加の場合は隣り合った座席を指定する方が絶対に楽です。

そこで、エチオピア航空の座席指定方法について紹介しておきます。名前さえわかれば他人の座席も指定できるという「それでええんか...?」っていう仕様でした。

「続する、」の意味はよくわかりませんが、2人以上の座席を変更しようとすると進めなくなってしまいます。

が、その画面で再読み込みすると「続する、」が出現して、座席の指定ができるようになりました

ケン
ケン

なんなんこの仕様?

また、座席が埋まっていても一部の座席が解放されるタイミングがあります(出発時刻の18時間ぐらい前?)。

快適に過ごすために諦めないでチェックしてみてください。

やっておいた方がいいトレーニング

高地での登山

最も大切なのは高地順応しておくことなので、キリマンジャロに登る1ヶ月前ぐらいに高地での登山をしておくのが望ましいといえます。

その際のポイントは以下の2つ。

  1. 高地で寝ること(山小屋、テント場はなるべく標高が高いところがいい)
  2. 高地を長時間歩くこと

富士山に登るのも良いですが、アルプスの縦走もトレーニングとしてうってつけです。

キリマンジャロに行く直前に日本で高地での登山をしやすいという点では1月よりも9月の方がいいんじゃないかと思います。

ミウラドルフィンズ

ミウラドルフィンズの低酸素トレーニングでは富士山や海外の高所登山に向けた低酸素環境下でのトレーニングをすることができます。

医療機関と連携を行ったり、研究論文を発表したりしているため、信頼できる施設だと言えます。

  • 場所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-10-3(山手線 代々木駅もしくは副都心線 北参道駅が近い)
  • 所要時間:100分(キリマンジャロの場合)
  • 料金:一人13,200円(キリマンジャロの場合)

地方住みの私は利用しませんでしたが、首都圏に住んでいる方は利用してみても良いんじゃないでしょうか。

トレイルランニング(トレラン)

心拍数を上げた状態を長時間保ち、心肺機能を鍛えるのが目的です。

これはキリマンジャロに限ったことではないのですが、トレランを始めてから通常の登山の際にもかなり楽に登ることができるようになった気がします。

心拍数は「220-(年齢)」をMaxとして、その90%程度を保てていればよいかと思います。

(例)30歳の場合は(220-30)×0.9=171なので、心拍数170ぐらいをキープ

まとめ

いかがだったでしょうか?

キリマンジャロに登るなんて人生で一度あるかないかのチャンスなので、少しでも登頂できる可能性を高めるようにしっかりと準備をして臨むのがよいかと思います。

私がキリマンジャロに登るにあたって準備したのは今回紹介した感じですが、もしかしたら忘れているところもあるかもしれません。

他にも知りたいことや疑問点などがあればお気軽にコメントしてください!

次の記事から実際のツアーについてのレビューを書いていきますので、そちらも合わせてご覧ください!

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