意外と選択肢がないゴールデンウィークの登山
最近は暖かくなってきて春が近づいてきているように感じます。
暖かくなってきたことから活動的になってきて、GWの計画を考え始める方も多いのではないのでしょうか?
連休ということで遠出して普段行けないような山に行きたいものです。
しかし、ある程度標高が高い山ではまだまだ残雪期。場所によっては雪崩の心配があったりしてどこに行くのかなかなか悩ましいところです。
そこで、この記事ではGWに雪の心配が少なく、比較的安心して登ることができる山を6つ紹介していきます。
※積雪の状況は年によっても異なるので、最新情報は各自で調べるようにお願いします。
①天城山(伊豆)
天城山は伊豆半島の中央に広がる山脈の総称であり、日本百名山にも選定されています。
最高峰は標高が1406mの万三郎岳(ばんざぶろうだけ)です。
冬季には雪が積もることもありますが、伊豆は温暖な気候ですので、ゴールデンウイーク頃には雪の心配はほぼ必要ないでしょう。
また、ツツジやシャクナゲなどのお花が豊富なことでも有名で、ゴールデンウィークにはちょうどアマギシャクナゲが見られる可能性が高いです。
ルート
天城高原ゴルフコース〜四辻〜万二郎岳〜万三郎岳〜涸沢分岐点〜四辻〜天城高原ゴルフコース
コースタイム:4時間45分
天城高原ゴルフ場の登山者専用駐車場(バスでアクセスすることも可能)からの周回コースです。このコースは道がよく整備されており、非常に歩きやすかったです。
※体力に自信があれば天城山脈の縦走など、他にもさまざまなコースが楽しめます!
②乾徳山(奥秩父)
乾徳山は山梨県山梨市にある標高2031mの山で、200名山にも選定されています。
岩場や鎖場があって適度なスリルを味わいながら登山を楽しむことができます。
山頂直下の鳳岩は写真で見るとインパクトはありますが、ある程度の登山経験があればそれほど難易度は高くないと感じました。
また、乾徳山から少し離れた黒金山まで足をのばすと国師ヶ岳や甲武信岳など奥秩父の景色が楽しめるのでおすすめです。
ちなみに、2021年のGWに行った際には黒金山に若干雪が残っている程度で、乾徳山には雪は積もっていませんでした。
ルート
乾徳神社〜乾徳山路山口〜国師ヶ原十字路〜扇平〜乾徳山〜黒金山〜乾徳山〜扇平〜国師ヶ原十字路〜乾徳山登山口〜乾徳神社
コースタイム:11時間(乾徳山までの場合は7時間)
黒金山まで行くとかなりのロングコースとなるので時間と体力に余裕がない場合には無理して黒金山に行かず、乾徳山で引き返すのが良いかと思います。その場合のコースタイムは7時間程度です。
③那須岳(栃木の北の方)
那須岳は栃木県北部に位置する那須連山の総称で、日本百名山にも選定されています。
最高峰の三本槍岳(1917m)をはじめ、主峰の茶臼岳や朝日岳を通る様々なルートが楽しめます。
火山なので山頂付近は全体的に岩場が広がっており、雄大な景色を楽しむことができます。
ただし、那須岳は風が非常に強いことでも有名で、雪が残っていたら凍結の恐れもあります。
最新の状況は那須町のライブカメラで確認することをおすすめします。
ルート
山麓駅ー(ロープウェイ)ー山頂駅〜茶臼岳〜朝日岳〜三本槍岳 の往復
コースタイム:5時間40分
※ロープウェイ使用の場合の一例。山麓駅からロープウェイを使用せず歩くことも可能です。
④笠取山(奥秩父)
笠取山は埼玉県秩父市と山梨県甲州市の境にある標高1953mの山で、奥秩父山脈のほぼ中央に位置しています。
GWに山の上でテント泊をしようと思うと、将監小屋がちょうどいいと思います。
(将監小屋は標高1800m程度ですが、もっと標高が高ければ朝晩の冷え込みが非常に厳しいので。)
また、将監小屋に一泊したら笠取山だけでなく和名倉山や飛龍山などに登ることもできます。
ちなみに、2018年のGWに笠取山と和名倉山に登りましたが、その時には積雪はありませんでした。
ルート
1日目
作場平〜一休坂分岐〜笠取小屋〜笠取山〜唐松尾山〜将監小屋
コースタイム 6時間10分
2日目
将監小屋〜和名倉山〜将監小屋〜三ノ瀬〜作場平
コースタイム 9時間30分
⑤塔ノ岳(丹沢)
丹沢では5月後半になってくるとヒルが発生してくるので、GWがちょうど登山適期だと思います。
日帰りでサクッと登る、麓でキャンプを楽しんで翌日に登る、小屋泊で縦走するなど様々な楽しみ方ができるのが丹沢のいいところです。
丹沢で最も人気のある山は塔ノ岳ですが、塔ノ岳の他にも大山、鍋割山、檜洞丸など様々な山があり、いろいろなルートをとることができます。
ルート
新松田駅ー(バス)ー寄〜鍋割山〜塔ノ岳〜大倉ー(バス)ー渋沢駅
コースタイム:7時間10分
※あくまで一例。様々なルートが楽しめます。個人的には丹沢山脈の南北縦走してみたい。
⑥御在所岳(鈴鹿)
御在所岳(御在所山)は三重県菰野町と滋賀県東近江市の境にある標高1209mの山で、200名山にも選定されています。
御在所岳は鈴鹿山脈の主峰であり、御在所ロープウェイを活用することで手軽に登ることもできます。
また、鈴鹿山脈の麓にはキャンプ場や温泉など観光地もたくさんあります。
鈴鹿山脈は御在所岳の他にも霊仙山や藤原岳、竜ヶ岳など標高1000〜1200m程度のGWに登るにはちょうどいい山が多数あります。
関西や名古屋圏に住んでいる方以外には鈴鹿山脈はあまり馴染みがない山域かもしれませんが、連休を利用して遠征してみるのも良いかと思います。
ルート
三交湯ノ山バス停〜一ノ谷山荘〜(一ノ谷新道)〜御在所岳〜(中道)〜一ノ谷山荘〜三交湯ノ山バス停
コースタイム:5時間35分
※ロープウェイ未使用時の一例。ロープウェイを使用したらほとんど歩かずに山頂に立てます!
まとめ
意外と選択肢が限られるGWの登山ですが、個人的におすすめの山や山域について紹介してきました。
以下のタグ「GW」にはGWに登った山の登山記録がまとめてあるので、GWにどこに行こうかなと悩んでいる方はご参考にしてもらえればと思います。
ちなみに私は今年のGWには南アルプス深南部の沢口山〜高塚山あたりをテントを担いで修行しようかなと考えています。
他に皆様おすすめの山や山域があればコメント欄で紹介してもらえると嬉しいです!
それではまたっ!
コメント (感想、質問など書いてもらえると非常に喜びます)