概要
日時:2023年5月
新潟県糸魚川の青海黒姫山に登ってきました(妙高高原の黒姫山とは違うので注意!)。
一応300名山にも選定はされている山ですが、登山客も少なくて静かな山歩きが楽しめます。
山頂付近からの展望は素晴らしくて、栂海新道への憧れが一層増しました!
登山レベル 中
標高は1200m台とそんなに高くはないですが、登りはじめの標高が低いため、それなりに体力が必要です。
また、GWには山頂付近に雪がけっこう残っていてドロドロになりました。軽アイゼンやチェーンスパイクがあった方がいいなと思う部分もあったので時期にもよりますがご注意を。
アクセス
登山の起点は青海黒姫山登山口
北陸自動車道「親不知C」もしくは「糸魚川IC」より20分程度。
バスを使ってのアクセスはできないですが、えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン「青海駅」よりタクシーを利用することで公共交通機関でのアクセスも可能です。
ルート
登山口~山頂 の往復(分岐や特に目立ったポイントはない)
コースタイム 7時間45分
青海黒姫山登山記録
登るまで
2023年のゴールデンウイークは八ヶ岳→糸魚川→富山という訳のわからん移動計画になりました。
糸魚川でキャンプを楽しんだ翌朝7時、青海黒姫山の登山口までやってきました!
駐車スペースは10台程度、先客は7台ほどいました(もっとガラガラだと思ってた)。
登山開始
山深い雰囲気してますが、こう見えて登山口の標高は86m。
5月のこの時期でもかなりの蒸し暑さを感じるので、この山は夏に登る山ではないです。
道は意外にもよく整備されていて歩きやすい。
健脚向けの山という評判ですが、はじめのうちは登りもそんなに急ではありません。
ピンクのテープも各所にあって迷いそうな箇所もありません。
眺望のない樹林帯を1時間ぐらい登っていくと雪をかぶった山々が見えてきます!
よく分からないけどおそらく栂海新道のどこかしらの山でしょう。
じょじょに傾斜が急になってきます。
標高が上がってくると長い栂海新道も全貌を現すようになってきます。
景色もきれいですが、地面に目をやると可愛らしいスミレ。
色鮮やかなお花を見られるようになると春になったんだなと実感しますね。
こちらは夫婦杉。でかすぎて写真に収まりません。
まだ標高1000mにも達してないですが背丈の高い木が少なくなってきて明るくなってきます。
これも日本海側の豪雪地帯ならではなのでしょうか。
日本海が一望できます!
登山開始から2時間、金木平に到着!
一応水場もありましたが、あまり進んで飲みたいような感じの水場ではなかったです。
金木平より先は傾斜が急になってきます。
さらに道の状態もあまり良くないので足への負担も大きい。
ロープを使わないと登ることができないぐらいの急斜面。
きついですが、スミレがたくさん咲いていて目の保養になります。ありがてえ。
開けたところに出ると、大量の雪が出現!
こんなに残ってるとは思ってなかったのでちょっとびっくり。
雪の上を歩く場面もあります。
割と雪深いので軽アイゼンやチェーンスパイクなどがあったほうが良いかと思います。
こちらはおそらくコバノコゴメグサ。
雪が残ってるなかでも生える植物には生命力の高さを感じさせられます。
雪が残ってるのはまだいいんですが、融けた雪でドロドロになった斜面を登るのは勘弁してほしい。
ズボンが泥で汚れるし、下りの時が滑りそうでマジで怖かった。
かなり標高が高くなってきた感があります。
海まで一望できて最高!
山頂直下の登りはかなり急できついです。
登りきると一気に展望が開けます!こちらは糸魚川市街と日本海。
やっぱり北アルプスは大きさと雪の残り方が別格ですわ。
雪をかぶった山が見える風景と岩々してる稜線の雰囲気はまるでアルプスのよう。実際は標高1000mちょっとなんですがね。
登山開始から3時間ぐらいで山頂に到着!
暑かったのと足元が悪かったこともあってか、標高や歩行時間の割には疲れました。
山頂には祠もあります。
さっそく山頂からの景色を堪能しましょう!
こちらが日本海まで続く長大な栂海新道。
目立った山がありませんが、その玄人感が栂海新道の魅力。
姫川の作った渓谷を挟んで見える山は雨飾山。
この角度から雨飾山を見ることはめったにないので新鮮な感じです。
山の上から海が見えるのっていいですよね。海が見える山に登るたびに言ってる気がしますが。
栂海新道の起点(終点)の親不知海岸方面。
ちなみに、この山の奥まで行くと富山県になります。
山頂が気持ち良すぎて1時間ぐらい昼寝したりしてました。
この日はGWの真っ只中で天気も良い日だったにもかかわらず、それほど人も多くなくてゆっくりできました。
名残惜しいですが、下山します。
この稜線の感じも堪らない。
帰りは雪でドロドロの足元に注意しながら下ります。
地面に目をやるときれいなお花も咲いていました。
登りの際にはそんなに余裕がなかったですが、新緑の美しい時期ですね。
金木平まで下ってきました。
ここまで来るとひと安心、雪は消えるので歩きやすい道になります。
この辺りはツバキが生えていました。寒くて湿潤なところなのに照葉樹が植生するとはなんとも珍しい。
これで栂海新道も見納め。いつになるか分からないけど栂海新道に挑戦したいものです。
あとは明るくて気持ちのいい樹林帯を下っていきます。
標高を下げていくと一面、草、草、草。新緑の美しい(?)季節ですなあ。
一本杉峠まで下ってきました。あともう少し!
少し薄暗い針葉樹林帯に入ってくると登山口に近い。
ということで、無事下山できました。ドロドロの斜面で滑って転ばなくてよかった。
休憩含め往復7時間程度、意外と疲れました。
石灰岩の岩肌がかっこいい!
お世辞にも有名/人気とは言えない山ですが、山頂からの景色は非常に素晴らしいものがありました。
青海黒姫山のような隠れた名山を発掘していきたいものですね。
登山後記
青海黒姫山の登山口近くには「橋立ヒスイ峡」という観光地がありますが、人も少なくけっこう荒れていました。
同じヒスイ峡でも「小滝川ヒスイ峡」の方が観光地として整備されていてオススメです。
個人的には小滝川ヒスイ峡の近くにある「高浪の池」が雰囲気が良くて気に入りました!
というような感じで2023年のGWも満喫しました~
それではまたっ!
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