概要
日時:2018年7月
長野県の赤岳に登ってきました。赤岳は八ヶ岳の中でも最高峰の山(2899m)として知られています。
ハードルが高そうに見えますが、そんな山にも日帰りで登れてしまうんです!
登山レベル中
行程がやや長く少しスリリングなところがありますが、危険な箇所はさほど多くありません。登山レベル中としていますが、レベル中の上といった感じです。
アクセス
登山の起点は清里ハイランドパーク。
清里ハイランドパークまではJR小海線清里駅からタクシーで行きました。
東京ー(中央線)ー小淵沢ー(小海線)ー清里駅
終点は美濃戸口。
美濃戸口からはJR中央線茅野駅までバスが出ています。茅野市のHPに時刻表があります。
茅野駅からは中央線で東京方面へ帰れます。茅野駅は特急あずさが停まる駅なので疲れた方は特急あずさに乗りましょう。
ルート
清里ハイランドパーク〜小天狗〜大天狗〜赤岳〜文三郎尾根〜行者小屋〜美濃戸山荘〜美濃戸口
コースタイム 8時間
赤岳登山記録
登るまで
個人的な話ですが、八ヶ岳は私が初めてテントを背負って縦走した山ということで思い入れがあるんですよね。当時は知識もなく右も左も分からない状態でしたが、麦草峠から編笠山まで八ヶ岳の主要な部分を北から南へ縦断しました。
4泊5日の行程で体力的には非常に疲れましたが、何もかも新鮮で本当に楽しく、それ以来すっかり登山にハマってしまいました。なので、ここ八ヶ岳から私の登山人生が始まったと言っても過言ではありません。
そんな思い入れのある八ヶ岳ですが、当時は赤岳だけ天候に恵まれずに景色が見えないといったかすかな心残りもありました。ということで今回は赤岳に再挑戦してきました。
コースタイムが8時間とそこそこ長いのもあり出来るだけ早く登りはじめたかったので、前日は八王子のネカフェに前泊しました。すると八王子4時52分の始発に乗れ、9時20分に清里駅に到着します。(※当時のダイヤによる。現在のダイヤは各自ご確認ください。)
清里駅はすでに標高が1274mもあります。ちなみに、清里駅と隣の野辺山駅の間にJRの最高地点があるので興味のある方は行ってみるのも良いかと思います。
清里駅はこんな感じです。おしゃれな駅舎ですね。
駅前の景色もどこか日本ではないような感じがします。きれいな青空です。今日は天候にも期待が持てそうです。
清里駅から清里ハイランドパークまではタクシーで行きました。
登山開始
登り始めてしばらくはスキー場の脇の道を進みます。
スキー場を抜けると眺望のない道をひたすら登ります。単純標高差でも1400mぐらい登るので頑張って登りましょう。
1時間ほど歩くときれいなお花を発見。
さらに1時間程度歩き、小天狗の分岐あたりからは清里方面の市街地が見えます。
お気づきの通り、雲が多くなってきました。先行きが不安です。
さらに1時間程度歩き、大天狗付近まで来ると道が険しくなってきました。
足場が狭くて注意が必要です。
こんなところにもたくさんお花が咲いています。
写真ではあまり良く伝わりませんが、かなりの急な岩場です。
岩場を登っていくと山頂に近づいているのが感じられます。
あれ、上の方かなりガスってる…
あまり期待はできませんが、引き返すわけにもいかないのでガスが消えてくれるのを信じて進んでいきます。
山頂まであと一歩。赤岳展望荘が見えてきます。
もしかしたら稜線の向こう側は晴れているのでは?
期待を持って急な崖を登ります。
おっ!見える!見えるぞっ!
登り切ったら快晴でした!大勝利!晴れることを信じて登ってきて良かったです。
こちらが赤岳頂上山荘。趣があります。
赤岳頂上山荘から赤岳までは目と鼻の先です。
5年ぶりに赤岳に戻ってきました!
赤岳山頂から見る赤岳山頂山荘。青い空に白い雲、山頂の看板と山荘、なんと美しい景色なのでしょう。
山頂には神社もあります。前回来た時は周囲に全く眺望がなかったので、この神社があったことしか記憶にありません。
しかし、今回は眺望も良いです。
北部の横岳、硫黄岳方面です。美しい稜線ですね。
南部の権現岳方面です。登り返しがキツそうです。
ちなみに前回来たときははこの道を進みました。権現岳直前には60段のハシゴがあって怖かった記憶があります。
富士山方面。今回はあまり良く見えませんが、空気が澄んでいれば見えそうです。
蓼科、北横岳方面です。蓼科、北横岳はどちらも登ったことがありますが良い山でした。
赤岳山頂はこんなに眺望が良かったんですね!前回は何も見えなかったですが、再度挑戦して良かったです。
下りは阿弥陀岳方面へと進みます。
かなりの急斜面とガレ場で神経を使います。
当時はまだ初心者だったのでこのような急斜面とガレ場がかなり怖かった印象がありますが、今回は神経は使うものの恐怖感はあまりありませんでした。自分の成長を感じます。慢心することなく、これからももっと成長していきたいものです。
分三郎尾根へと向かう分岐から下ってきた道を見上げます。かなり急ですね。初心者でいきなりこんなところに来るなんて恐ろしい。
中岳と阿弥陀岳です。今回は向かいませんが美しい山容です。
文三郎尾根にはコマクサが咲いていました。
コマクサは先週登った針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳の道中でも見ることができました。コマクサは何度見てもきれいですね〜。
赤岳の山肌が見えます。赤岳と言われるだけあって確かに赤い。
下に見えるのは行者小屋です。まだまだ下る必要がありそうです。
ここを下り切っていくと
懐かしの行者小屋です。ここにテントを張って泊まった記憶があります。近くに川が流れていて水がおいしかったです。
行者小屋からの下りは川沿いでかなり整備されていたので非常に歩きやすかったです。傾斜もさほど急ではなかったので、登る際に使うのにも良さそうな道でした。
そして、無事美濃戸口に下山し、バスで茅野駅まで帰りました。
登山後記
今回は「ずいぶん前に八ヶ岳を縦走した当時、天候に恵まれず、景色が見られなかった赤岳に再挑戦する」という理由で赤岳に登りました。山頂からの眺望もよく、目的は達成できました。
登山の原点でもある八ヶ岳に来て、懐かしさやいろいろと思うところがありました。これからも初心を忘れずに登山していきたいですね。
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