概要
日時:2021年11月
静岡県と山梨県の県境にある長者ヶ岳に登ってきました。長者ヶ岳は富士山の西側の天子山地に位置する山で、麓の田貫湖から登るのが一般的です。標高は1336mと比較的低いため冬でもあまり雪が積もらず登山適期が長いです。
道はよく整備されており、コースタイムも短いので登山初心者でも安心して登ることができます。それでいて山頂からの展望が素晴らしいので、手軽に富士山の展望を楽しみたい方には非常におすすめできる山です。
登山レベル 低
道はよく整備されており、コースタイムも短いので登山初心者でも安心して登ることができます。
体力や時間に余裕がある場合には天子ヶ岳まで縦走して白糸の滝方面に下山するのもおすすめです。
アクセス
登山の起点は田貫湖の北岸
いくつか無料駐車場はありますが、北サイト駐車場はそこそこ広く、近くに展望台やトイレもあったのでおすすめです。
マイカーの場合、新東名自動車道「新富士IC」より約30分です。
公共交通機関でアクセスする場合、JR身延線「富士宮駅」より田貫湖までバスが出ています。時刻表などの詳細は富士急静岡バスのHPをご覧ください。
ルート
田貫湖北岸〜休暇村分岐〜長者ヶ岳〜休暇村分岐〜休暇村富士〜田貫湖北岸
コースタイム 3時間50分
長者ヶ岳登山記録
登るまで
寒くなってくると雪を被った富士山を拝みたくなりますね。富士山周辺には富士山の展望がいい山がたくさんありますが、今回は手軽に登ることができる長者ヶ岳に行くことにしました。
長者ヶ岳は天子ヶ岳と縦走するルートも一般的ですが、天子ヶ岳の山頂はそれほど展望が良くないこと、(個人的な事情ですが)早く帰りたかったことから長者ヶ岳を単独で登ることとしました。
午前4時30分頃に家を出発して、6時40分頃に田貫湖畔に到着しました。
朝日に染まる富士山を拝むことができました!幸先の良いスタートです。
田貫湖は静かで雰囲気の良い湖です。4/20と8/20前後にはダイヤモンド富士を見ることができ、その時期には多くの人が訪れるそうです。
11月下旬では紅葉は終わりかけでした。紅葉が見たければ11月上旬〜中旬が見頃だと思います。
田貫湖北岸を東側に少し歩いていきます。
田貫湖の北東側まで来ると富士山が少し隠れてしまいます。
湖畔から離れて山道へと進んでいきます。
長者ヶ岳登山口から東海自然歩道に入っていきます。
登山開始
東海自然歩道なだけあって道はよく整備されています。少し急ですが歩きやすいです。
こんな感じの道がひたすら続きます。
途中の広場からは振り返ると富士山がよく見えました。
登山口から30分程度歩くと休暇村分岐に到着しました!
休暇村分岐からは富士山と田貫湖の展望が素晴らしいです。
駿河湾や伊豆方面まで見えます。
休暇村分岐にはベンチもあって展望もいいので休憩に最適な場所でした。
登山道の右手には毛無山方面の山々が見えてきます。
休暇村分岐から先の道も登山道らしくはなってきますがよく整備されていて歩きやすいです。さすが安心と信頼の東海自然歩道です。
途中には道標もあるので精神的にありがたいです。
道中は樹林に覆われていて展望が微妙なところが多いです。
登山口から1時間20分ぐらいで山頂に到着しました!かなり巻きました。
山頂からの展望は素晴らしい!テーブルやベンチもあるので休憩に最適です。
田貫湖、朝霧高原と富士山を一度に見られるのが特徴的です。
さらに、北西からは南アルプスの山々を見ることもできました。
右から北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山。
右から塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳が見えました。手前には七面山あたりの山が見えます。
予想外に南アルプスの主要な山が一望できたのでテンションが上がります。
北側には毛無山が見えます。毛無山は1945m(長者ヶ岳より600mも高い)もあるのでかなり高く見えます。
山頂は広々としています。少し休憩してから下山することとしました。
下りは登ってきた道を引き返します。道はよく整備されているのでサクサクと下ることができます。
ここは水源かん養モデル林らしいです。『水源かん養』とは森林の土壌が、降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和するとともに、川の流量を安定させる機能のことを言うそうです。(林野庁HPより)
休暇村分岐まで下ってきました。
登ってきた時と比べて太陽が昇ってきていい感じの景色になっていました。
富士山のアップ。最高峰の剣ヶ峰が右手に見えるのが特徴的です。また、大沢崩れの様子もはっきりと確認できます。
休暇村分岐からは休暇村方面へ下ります。結構急な道が続きます。
途中、富士山が見える場所が少しありましたが、基本的に樹林帯の中を進みます。
こちらの道もよく整備されていて歩きやすかったです。
無事下山することができました!
山頂から1時間ぐらいしかかかりませんでした。コースタイムは初心者向けに甘く設定されているようです。
林道を5分程度歩いて休暇村富士まで行きます。
休暇村富士や田貫湖周辺はキャンプ場が豊富で賑わっていました。
休暇村富士からは長者ヶ岳や天子ヶ岳がよく見えました。
登山後記
休暇村富士からは田貫湖の湖畔を歩いて駐車場まで戻ります。
富士山がきれいに見える場所もあります。
湖越しにみる長者ヶ岳と天子ヶ岳。
湖畔の道はずっと富士山を見ながら歩くことができて最高でした。やはり東側から見ると剣ヶ峰と大沢崩れが特徴的ですね。
富士山が好きな方は以下の記事も参考にしてみてください。富士山は見る角度によって実は結構違って見えるんですよね。
今回登った長者ヶ岳は非常に手軽に登ることができて、田貫湖と富士山の景色が楽しめるいい山だったと思います。
これからの時期はこんな感じでゆるゆると登山を楽しんでいきたいものです。
それではまたっ!
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