概要
日時:2018年5月
山梨県の笠取山、和名倉山に登ってきました。
どちらもさほど有名な山ではないと思いますが、GWに雪の心配をせずにテント泊できる貴重な山だと思います。笠取山は展望も良く気持ちのいい山でした。
登山レベル中
道は整備されていて歩きやすいですが、ややコースタイムが長いのでレベル中としました。実際はレベル低と中の間ぐらいだと思います。
初心者がステップアップとして小屋泊を体感してみるのにも良い山ではないでしょうか。
アクセス
登山の起点は作場平。
私たちは拝島駅からレンタカーで行きました。国道411号沿いを走り2時間程度かかって到着しました。
公共交通機関で行きたい場合は中央線塩山駅からタクシーで行くことも可能です。1時間ほどかかるのであまり現実的ではありませんが。
ルート
1日目
作場平〜一休坂分岐〜笠取小屋〜笠取山〜唐松尾山〜将監小屋
コースタイム 6時間10分
2日目
将監小屋〜和名倉山〜将監小屋〜三ノ瀬〜作場平
コースタイム 9時間30分
笠取山登山記録
登るまで
笠取山、和名倉山といってどれほどの登山者に通じるでしょうか…?私も全く知りませんでした。よく一緒に山に行く仲間に軽い気持ちで「GWにテント泊できる山ない?」と聞いたら実現したのがこの計画です。
笠取山とか和名倉山とかはどこにあるんだ?と思う方も多いと思いますが、笠取山と和名倉山はざっくりいうと雲取山と甲武信ヶ岳の間にあります。地図でいうと雲取山・両神山のエリアです。
雲取山は行ったことのある方も多いと思いますが、甲武信ヶ岳は百名山の中でも地味な部類なので行ったことのない方も多いかもしれません。笠取山、和名倉山はさらにその間の山ということでかな~り地味な山です。
雲取山と甲武信ヶ岳の間の山なんてわざわざ行かないですよね…。ただ、実際に行ってみると思いのほか登山客もいました。何と言っても関東近郊でGWにテント泊の練習ができる山と考えると非常にいい山であると思います。
登山開始
スタートは作場平です。アクセスが悪くマイカーでしか行けないのが難点です。しかし、中央道などの混雑する道ではなく、奥多摩から丹波山村方面の道で行くためGWの真っ只中にも関わらず比較的空いていました。
スタートがすでに1300mと比較的標高が高く、登りもさほど急ではないという点もテント泊の練習にちょうど良いのではないでしょうか。
4月に登山できなかったので今シーズン初めての登山がいきなりテント泊ということで体力面で若干の不安がありますが登り始めましょう!
登り始めてしばらく緩やかな登りが続きます。道も歩きやすく登山初めにふさわしい山です。しかし、まだテント泊の荷物に耐えられるほど体が仕上がっていないので緩やかな登りでも結構きつかったです。
おそらく荷物が軽かったら、トレーニングを積んでいれば楽なんだろうなあ…とか思いながら進みます。
笠取小屋を越えると一気に視界が開けます。これが目標の笠取山でしょうか。
途中にはきれいな小川も流れています。この辺りは荒川、多摩川、富士川の源流となる3つの河川の分水嶺となっているみたいです。何度見ても思いますがこういう景色は都会では味わえなくて気持ちいいですね。
笠取山の手前まで来ると傾斜が急になります。あとから調べたら笠取山直下の急坂は有名なようです。私は自分が体力がないだけだとばっかり思っていましたがみんなキツいようで安心しました!
やっとの事で急坂を登りきり、西側の山梨百名山側のピーク付近まで来ると展望が開けます。
さらに進んでいくと標高点がある東側の山頂に到着しました。
山頂の証拠写真です。派手ではないが、なかなかしっかりとした看板です。この写真からもお分かりのように山頂はあまり広くなく、展望もありません。
山頂から少し東に行ったところに展望が非常に良い場所があります。
ここが山頂であるということにしてここでしばらく休憩を取ることにします。地味ですがいい景色です。
西側の写真です。奥に見える山が甲武信ヶ岳でしょうか。そう言えば昔甲武信ヶ岳に登った時には雲取山から縦走してきたというおじさんがいました。おじさんも笠取山を通っていたということですね。
南の方面の景色です。こちらもいい景色です。今回はあまりよく見えませんでしたが、天気次第では富士山や南アルプスまで見えるそうです。
名前も知らない山でしたがいい山でした。百名山ばかりではなく笠取山のような隠れた名山を探してチャレンジするのもいいものです。
笠取山を後にすると次の目標は唐松尾山となります。この辺りの道は稜線上になっておりアップダウンはありますが景色がよく、岩場などもあり楽しめます。
この辺りの最高峰である唐松尾山は笠取山より約150mも高い山ですが、眺望が全くなく通過しただけでした。いい山かどうかは標高だけでは決まらないということがよくわかりますね。
唐松尾山をさっさと通過したのち、本日の目的地である将監小屋へと向かいます。途中西御殿岩という眺めがいい場所があったみたいですが、往復35分歩く元気がなかったのでスルーしました。
将監峠から急な笹原を下っていくと将監小屋に到着です。もうすぐ着くということがわかっていてもかなり急斜面できつかったです。
笠取山方面はあまり登山客が多くなかったのもあって将監小屋も大して人はいないだろうとナメていましたが、予想に反して登山客で賑わっていました。どうやら飛龍山に登る方が多いみたいです。
恥ずかしながら私は飛龍山も存じ上げていませんでした。後で調べてみると知る人ぞ知る名山みたいな感じの山だそうです。個人的にそういう山は結構好きなのでいつか挑戦してみたいですね。
GWのテント泊は初めてなので普段の夏山のテント泊の感覚とは違って新鮮でした。一番の違いは18時前にはもう暗くなってかなり寒くなることです。当たり前といえば当たり前ですが、予想以上に寒かったのでご注意ください。
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