概要
日時:2021年4月
山梨県の乾徳山に行ってきました。評判通り岩場が豊富で景色も良い山でした。乾徳山から少し離れた黒金山まで行くと国師ヶ岳や甲武信岳など奥秩父の景色が楽しめるのでおすすめです。
登山レベル 中
なかなかハードな岩場や鎖場がありますので全くの初心者が気軽に登るには厳しいと思います。一方、鳳岩は写真で見るとインパクトはありますが、ある程度の登山経験があればそれほど難易度は高くないと感じました。
アクセス
今回の登山の起点は乾徳神社の駐車スペースです
本当はもっと手前の乾徳山登山口の駐車場にとめるつもりでしたが、行き過ぎてしまいました(笑)
車でのアクセス
東京方面からは中央自動車道「勝沼IC」より約25分です。
一方、名古屋や静岡方面からはなかなかアクセスしづらいです。
公共交通機関でのアクセス
JR中央線「山梨市駅」より乾徳山登山口までバスで30分です。
バスの時刻表などの詳細は山梨市営バスのHPをご覧ください。
ルート
乾徳神社〜乾徳山路山口〜国師ヶ原十字路〜扇平〜乾徳山〜黒金山〜乾徳山〜扇平〜国師ヶ原十字路〜乾徳山登山口〜乾徳神社
コースタイム 11時間
黒金山まで行くとかなりのロングコースとなるので時間と体力に余裕がない場合には無理して黒金山に行かず、乾徳山で引き返すのが良いかと思います。
乾徳山〜黒金山登山記録
登るまで
乾徳山は以前から行きたいと思っていたんですがなかなかタイミングが合わずに行けてなかったんですよね。
しかも山梨県の東の方は私の住んでいる静岡からは少し行きづらいので、どこに行こうかと考える上での選択肢になかなか入ってこないんですよね。
今年のゴールデンウィークは天候があまりよくないので、日帰り可能なところで普段の休日には行きづらいところに行こうと思い、乾徳山に行くことに決めました。
4時過ぎに家を出て、乾徳神社の近くの駐車スペースに着いたのが7時30分ぐらい。
駐車スペースは6台ぐらいですかね。
これよりダート道の林道を歩いて乾徳山登山口を目指していきます。
そこそこ傾斜も急ですし、石がゴロゴロしているダート道なので登山のウォーミングアップになります。
10分ぐらい歩いたら登山口に到着しました。登山口にはガイドマップがあるのでしっかり確認しておきましょう。
右側に登山道が分かれています。いざ、登山スタート!
登山開始
はじめの方は緩やかな樹林帯の登りです。
道もよく整備されていますし、そんなに急でもないので歩きやすいです。
この日は天気が素晴らしく、気持ちのいい青空が見えます。
登り始めて30分も経っていませんが陽が届く高度感のある風景になってきました。
駒止というポイントに到着。地図には記載はないポイントです。特に眺望がいいとかいうわけでもないのでスルー。
奥秩父らしい気持ちのいい樹林帯が続きます。昔に登った甲武信もこんな感じでした。
錦晶水という水場に到着しました。水量は豊富です。
もっと麓の方には銀晶水という水場もあるそうなんですが見落としてしまいました。
気持ちのいい道で非常に歩きやすいです。どの道で下山するか決めてなかったですが、この道を引き返すことにしました。
登山口から1時間ちょっとで国師ヶ原十字路に到着!乾徳山がよく見えます。まだまだ登らなければいけないようです。
十字路での分岐となっているので下山時などは道を間違えないように注意する必要がありますね。
高原ヒュッテもあります。高原ヒュッテの方から乾徳山に続く道(迂回下山道)もありますが、大抵の人は岩場を登りたいでしょうから登りには利用しないでしょう。
国師ヶ原十字路から稜線へと出る道は標高を上げるにつれてに急になってきます。
富士山と甲州市街がよく見えます!最高の景色です。
西側に目を向けると南アルプスの山々を見ることもできます。
登りは急ですが景色が良いので立ち止まって休憩しながらゆっくり登るのがいいでしょう。
稜線に到着しました。かなり開けた明るい道となります。
さらに進んでいくとまた樹林帯に入ります。この辺りまで来ると道がかなり岩岩してきました。
樹林帯を抜けてきました。そろそろ岩場がやってくるのか...!?
岩場が現れました!待ってました!
雷岩という岩場。鎖がありますが、登りの際にはあまり鎖に頼らずとも登れそうな感じでした。
山頂直下の鳳岩。迫力がすごい。これは鎖を使わなければ登れないです。結構な腕力が必要です。
この岩場を登るのが厳しいようであれば迂回路もあるのでご安心ください。
鳳岩を登り切ると山頂です!
山頂もかなり岩岩しています。開けているため360度の眺望が楽しめます。
南アルプス方面。
奥秩父方面。
大月方面の山々。
こちらがこれから進んでいく黒金山方面です。
乾徳山の山頂はそれなりに賑わっていたので休憩は少しだけにして先に進むこととします。
結構な岩場を下るので注意が必要です。
山頂から15分ほどで分岐に到着です。こちらは迂回下山道の起点となっているようです。
迂回下山道と言ってもガレ場の急下降があるみたいですし、ここまでの岩場もそれなりの難度です。迂回下山道は初心者が通るべきルートではないように感じます。
黒金山へと続く道も景色がいいです。(はじめの方だけですが...)
途中からはひたすら樹林帯の道を進んでいくといった感じになります。このルートを通る人は少なく、道が少し分かりづらいので迷わないように注意する必要があります。
途中の笠盛山に到着しました。全く展望はありません。
一応山頂看板が立っているだけで、山頂らしさは皆無です。
この後も単調な道が続きます。
振り返ると乾徳山が見えてきました。すでに乾徳山よりも標高が高いところまで登ってきたことがよく分かります。
道中は単調なので省略しますが、分岐に到着しました。ここから最後の登りです。
標高が2200mを超えて空気が薄くなっているせいか息が上がりやすいように感じます。
黒金山に到着!山頂自体はこぢんまりとしています。
山頂直下の西側斜面には岩場が広がっていて、こちらからの景色が素晴らしいです。
国師ヶ岳方面。左奥には金峰山の五丈石らしきものも見えます。
甲武信岳方面。いい稜線です。
黒金山には人もほとんどいないので、最高の景色を独り占めできます。ここで昼食と取ることとします。
まずはウインナー。
運動した後に食べる肉は最高です!
お次はこいつ。(3割引だから買ったというわけではない。)
こいつをホットサンドメーカーにセットして両面を5分程度焼くと...
上手に焼けました!
パンはサクサク、中のコロッケはホクホクで非常に美味でございました。
山頂での景色と昼食を満喫したので下山しましょう。
黒金山からは西沢渓谷へと下るルートもありますが、今回は乾徳山登山口まで来た道を引き返します。
(登りと同じルートなので詳しくは割愛します。)
乾徳山から下る際は鳳岩は迂回して下山しました。何度見ても鳳岩は迫力がすごいです。
下山時には富士山や南アルプスは霞んで見えなくなってしまっていました。景色を見たいのであれば朝早くから登るに限ります。
下山時の道は比較的歩きやすいですが、国師ヶ原十字路からしばらくは少し道が分かりづらかったので道を見失わないように注意が必要です。
下山時には銀晶水を見つけることができました。チョロチョロと流れている程度だったので銀晶水で水を汲むよりも錦晶水で水を汲む方が良いかと思います。
無事下山することができました!お疲れ様でした。
登山後記
乾徳山は評判通り良い山でしたね。せっかくなので黒金山まで足を伸ばすと静かな山歩きも楽しめますし、国師ヶ岳や甲武信岳方面の奥秩父の眺望も素晴らしいです。
コースタイムは11時間と長いですが、実際にはそんなにかからないと思います。私の場合は休憩などを含めても往復7時間半ぐらいでした。
ゴールデンウィークということで雪が残っていないか心配していましたが、乾徳山には雪はなく、黒金山に少し残っていたといった程度でした。よければご参考にしてください。
それではまたっ!
コメント (感想、質問など書いてもらえると非常に喜びます)