概要
日時:2022年1月
愛知県の鳳来寺山に行ってきました。本堂や東照宮までは長い石段が続いているので観光客も多いです。
山頂に行こうと思うとそれなりの登山道があり、山頂付近からは南アルプスや御嶽山、白山、豊橋市街などの眺望が楽しめます。
標高700mにも満たない低山ですが見所も多くて予想以上に楽しい山でした。
登山レベル 低
道はよく整備されていて案内標識もたくさんあります。登山初心者の友人を連れて行ったりするのにちょうどいい山だと感じました。
アクセス
登山の起点は笠川駐車場。新東名高速「新城IC」より15分程度です。
15代程度のスペースやトイレなどもあります。紅葉のシーズンでなければ駐車料金は無料です。
他にも合鏡駐車場など無料の駐車場はあるので満車の場合は他を当たってみてもいいと思います。
※あまり歩きたくない方は鳳来寺山パークウェイを通って本堂の近くまでアクセスすることができます。
公共交通機関の場合、JR飯田線「本長篠駅」よりバスが出ています。時刻表などの詳細は豊鉄バスのHPをご覧ください。
ルート
笠川駐車場〜馬の背展望台〜鳳来寺本堂〜鳳来寺山(瑠璃山)〜鷹打場〜東照宮〜笠川駐車場
表参道から登って、本宮から山頂までを周回し、表参道を通って下山するコースです。
コースタイム 4時間
鳳来寺山登山記録
登るまで
寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
冬になると雪の積もった山に登る方もたくさんいますが、私は寒さに耐えられないのでガチ雪山は行かないと心に誓っています。
冬といえば、近場の低山に登って富士山を眺めるのが恒例となっているのですが、近場の山は行き過ぎて行く場所が無くなってきました...。
そこで少し足を伸ばして低山を新規開拓しようと思い、かねてから目を付けていた鳳来寺山に行くこととしました!
午前5時ごろに家を出発して、麓に到着したのは7時半ごろ。
先客は一人でした。まぁこんな寒い中わざわざ低山に登りにくる人はそんなにいないでしょう。
観光地っぽい雰囲気が漂っています。早速、本堂方面へと続く道を進んでいきましょう!
この日は天気が良く、青空が広がっていました。ただし、放射冷却でかなり寒いです。
こちらは鳳来寺山自然科学博物館。鳳来寺山に生息する動植物や岩石や鉱物、化石などの資料を収集・展示しているそうです。入館料は大人220円。
今回は時間がなかったので行けませんでしたが、楽しそうなので興味があれば行ってみてください!
舗装路を歩くこと約15分、登山口っぽいところに到着しました!荘厳な雰囲気です。
登山口にはわかりやすいガイドマップがありました。
登山開始
石段の続く道を登っていきます。歩きやすいですが、そこそこ急なので結構疲れます。
途中には石像があったりして楽しみながら歩くことができます!
しばらく歩いて行くと立派な橋と門が出現します。
こちらは仁王門。
仁王門は国指定重要文化財に、仁王像は新城市指定文化財にも選ばれているそうです。
また、この写真からもお分かりの通り、階段の段数がところどころに書かれています。ちなみに本堂まで合計1316段なので、ここで約1/6ぐらいの地点です。
傘すぎという樹齢800年の立派な杉の木が生えていました。鎌倉時代からこの場所にいると考えるとすごい。大先輩ですね。
こちらは松高院。趣のある建造物を見ながら歩くことができます。
普段の登山とはまた少し違った景色を楽しむことができて新鮮な感覚ですね。
さらにしばらく歩いて行くと馬の背展望台への分岐が出現します。そんなに遠くなさそうな雰囲気がしたので馬の背展望台まで寄り道することとしました。
が、馬の背展望台までの道中はアップダウンもある登山道で片道10分ぐらいかかります。
途中には写真のように倒木など注意が必要な箇所もあったりします。
分岐から10分ほど歩くと、開けた場所に到着しました!
山に囲まれていて展望はそんなに良くはありませんでした。
鳳来寺山の山頂方面。撮影していたら飛行機が飛んでいきました。
東側の岩壁には鳳来寺の本堂が見えます。展望台で少し休憩したのち、あそこ見える本堂に向かいます。
分岐まで来た道を引き返し、あとはひたすら石段を登ります。
1316段目を登り切り、本堂に到着しました!
展望の良さそうなスポットがあります!早速行ってみましょう!
新東名をはじめとした道路や奥の方には豊橋市街、渥美半島、渥美湾などの眺望が楽しめます!
本堂も立派で、ここまで来るだけでも十分に楽しむことができます!
今回はさらに進んで鳳来寺山の山頂まで行きます。
本堂から山頂までは片道40分ぐらいとのことです。
本堂より先は登山道っぽい雰囲気になってきますので、登山できる格好でなければ本堂までで引き返した方が良いかと思います。
鳳来寺山は岩が特徴的で道中で岩壁を見ているだけで楽しいです。
山頂に近づいていくにつれて傾斜が急になってきて息が切れてきます。
こちらは奥の院。
奥の院の上の方は岩場となっており、展望が望めそうです。
標高が上がったこともあって豊橋市街や渥美半島がよく見えるようになってきました!
こちらは西側の作手・設楽方面。愛知県に山のイメージはなかったですが、意外にもかなり山深いです。
奥の院から歩くこと約10分で鳳来寺山の山頂(684m)に到着しました!
残念ながらこの辺りは樹林に囲まれていて眺望はほとんどありません。
この先の瑠璃山(695m)が山頂と言われることもあるそうです。瑠璃山まで行ってみましょう!
瑠璃山まで行くには棚山高原・宇連山方面への道を進んでいきます。
瑠璃山は山頂看板があった場所から5分ぐらいです。
瑠璃山には山頂看板などの標識類はないですが、岩場で開けた場所になっているのでひと目でわかると思います!
瑠璃山からの景色は最高です!左手前の山が棚山高原、中央に見える山が宇連山ですかね。
鳳来寺山から宇連山まで縦走する方もいるみたいです。結構な距離がありそうですね。
拡大図。宇連山の奥には御嶽山と白山らしき山まで見えます!
南アルプス南部の方もよく見えます。山の同定は難しいですが、池口岳や熊伏山、黒法師岳などが見えていることでしょう。
瑠璃山の山頂を満喫したのち、鳳来寺山へ戻って、東照宮方面へと下ります。
こちらは天狗岩。天狗のように見えるそうなのですが、よく分からなかったです。
天狗岩からは豊橋方面がよく見えます。山深いけど海も見える、独特の風景で楽しいです。
さらにしばらく進むと南アルプス展望台があります。早速登ってみましょう!
宇連山の奥の方に南アルプスの山々が連なっている様子がよく見えます。
南アルプスの南部の領域はかなり広い上に目立った山がないからよく分からないですね。
そういう地味で玄人感があるところが南アルプス南部・深南部の魅力のひとつです。
さて、またしばらく進んでいくと鷹打場という場所に出ます。
(鷹打場に行くには少し寄り道をしなければいけないので少々ご注意を)
鷹打場は広々としていて展望台にもなっています。
南アルプス深南部方面の景色。青空と一面の山です。
こちらも深南部のさらに南の方。山しか見えない!
鷹打場は開放感のあるいい場所でした。
2〜3分ぐらい余分にかかるだけなので余裕があれば寄り道した方がいいと思います!
東照宮方面へおりてきました。歩きやすい道が続いていましたが、人工物が見えるとホッとしますね。
東照宮は荘厳な雰囲気をまとった立派な建物でした。
愛知や静岡一帯は徳川家の歴史を感じられるスポットがたくさんあって面白いです。
山の上では決して見られない立派な公衆トイレがありました。
こういうのを見ると観光地に戻ってきたのだと感じますね。
東照宮から本堂まではすぐです。いい天気で観光客もちらほらといました。
本堂からは石段をひたすら下ります。登りはそこそこ辛かったですが、下りはスイスイと歩くことができました。
11時30分ごろ、無事下山しました。いい時間だったので駐車場は結構賑わっていました。
登山後記
適度に疲労感を味わうことができて、寺院や岩壁、眺望など見どころがたくさんありました!
正直、低山なので少し侮っていましたが、予想以上に楽しい山でしたよ!またリピートするかも。
これまで愛知県の山に登ったことがなかったですが、棚山高原や宇連山など他にも良さそうな山もあるみたいですね。
東海地方民として、これからは愛知県の山にも挑戦していきたい所存です!おすすめの山などあればコメント等で教えてもらえれば嬉しいです!
それではまたっ!
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