2021年の山小屋営業情報、予約の必要性について(北海道、東北、関東、富士山)

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まとめ記事

2021年は山に登りたい!

2020年は新型コロナウイルスの影響で多くの山小屋が閉鎖されていました。

一方、2021年は感染対策を徹底した上で営業を再開する山小屋も多く、小屋泊の登山やテント泊での縦走などを楽しむことができるようになってきました。

ということで、この記事では山小屋の営業情報を簡単にまとめてみました。

※状況次第で変更がある可能性があります。リンクを貼っておくので最新情報は公式HP等を参考にしてください。

北海道

黒岳(Wikipediaより Alpsdake様投稿)

北海道の山で山小屋の利用が必須なのは(私の思いつく限りでは)大雪山系の縦走ぐらいですかね。ということで大雪山系の縦走時に利用するであろう山小屋の運営情報を紹介します。

※注意!ご存知の方も多いかもしれませんが、北海道の山にはキタキツネが生息しています。

キタキツネの糞に含まれるエキノコックスという寄生虫を経口摂取してしまうとエキノコックス症と呼ばれる感染症にかかってしまいます。

感染症にかからないように水場や川の水、融雪水を飲む場合には必ず煮沸してから飲むようにしましょう。

黒岳石室

黒岳は大雪山系の中でも最も賑わう山のひとつ。層雲峡からロープウェイやリフトを使うことで簡単に登ることができます。アクセスがいいこともあって観光客から大雪山系を縦走する方まで様々な登山客が行き交います。

そんな黒岳のほど近くにある避難小屋、黒岳石室(いしむろ)は2021年も人数制限をしながら運営しています。

場所黒岳山頂より約20分
収容人数通常80人のところ、最大20組(32人)に制限、テント20張
宿泊予約なし(混雑を避けるため週末などの利用を控えてほしい)
石室利用料素泊まりのみ、大人1人2000円、小学生以下1人1000円
テント泊利用料大人1人500円、小学生以下1人500円
その他毛布やシュラフのレンタルは行わない、アルコール類の提供を行わない

黒岳石室の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

白雲岳避難小屋

大雪山系を縦走する方にとって白雲岳(はくうんだけ)避難小屋は次に紹介するヒサゴ沼避難小屋とともに貴重な山小屋となっています。

2020年に小屋の建て替え工事が完了したばかりです。2021年は人数制限をしながら運営するとのことです。

場所白雲山頂より約1時間
収容人数通常50人のところ、25人程度に制限、テント80張
宿泊予約なし(混雑を避けるため週末などの利用を控えてほしい)
宿泊利用料素泊まりのみ、1人2000円+別途協力金1000円
テント泊利用料大人1人500円+別途協力金1000円
その他寝具や食料等の販売はなし

白雲岳避難小屋の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

ヒサゴ沼避難小屋

ヒサゴ沼避難小屋は先ほど紹介した白雲岳避難小屋とともに大雪山系を縦走する方にとって貴重な山小屋となっています。

しかし、ヒサゴ沼避難小屋はあくまで避難小屋ということで、管理人もおらず基本的にはテント泊をするよう呼びかけられています。

場所トムラウシ山頂より約3時間
収容人数約30人(緊急時のみ)、テント30張
宿泊予約なし(小屋は緊急時のみ使用すること)
宿泊利用料無料
テント泊利用料無料
その他管理人はいない

ヒサゴ沼避難小屋の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

東北

朝日連峰

東北の山は日帰り可能な山が多いです。そんな中でも山小屋を利用することが多いと思うのは東北アルプスとも呼ばれる飯豊山と朝日連峰です。

朝日連峰、飯豊山ともに行ったことがありますが、どちらも高山植物や雪渓など東北の山らしい風景が楽しめる素晴らしい山でした。興味のある方は以下の記事もご覧ください。

ちなみに東北の山小屋は素泊まりで寝具のレンタルがない場合が多いので、シュラフを忘れずに持参しましょう。

朝日連峰 大朝日小屋

朝日連峰の中でも最も利用者の多い小屋です。避難小屋ですが、夏〜秋にかけては管理人も常駐しておりますし管理が非常に行き届いています。

場所大朝日岳山頂より約15分
収容人数約100人
宿泊予約なし
宿泊利用料1人1500円
テント泊利用料テント場はない
その他食事や寝具の提供はない

大朝日小屋の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

朝日連峰の山小屋として他に以東岳避難小屋鳥原小屋がありますが、いずれも夏期は管理人の常駐のもと運営するようです。

飯豊山 切合小屋

東北アルプスと呼ばれる飯豊山は非常に山深く、山小屋もたくさんあります。その中でも最も収容人数が多いのが切合(きりあわせ)小屋です。

場所飯豊山山頂より約2時間
収容人数約100人
宿泊予約なし
宿泊利用料素泊まり:1人3000円、1泊2食:8000円
テント泊利用料1人1000円
その他7月上旬〜10月上旬の週末等は管理人常駐、それ以外は無人

切合小屋の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

飯豊連峰には他にも門内小屋梅花皮(かいらぎ)小屋御西小屋本山小屋三国小屋頼母木小屋(たもぎ)小屋、朳差(えぶりさし)小屋などがあります。

いずれも避難小屋で2021年も運営しています。地図には表記されていなくてもテントサイトがある小屋もありますので調べてみてください。

上信越

火打山

上信越の山は単独で登るのであれば日帰り可能な山が多いです。越後三山縦走、谷川連峰縦走、火打山〜妙高山縦走などをするのであれば山の上で宿泊することになるかと思います。

谷川岳 肩の小屋

谷川岳肩の小屋は谷川岳の山頂直下にあります。もともと避難小屋だったのを改築して運営しているそうです。

場所谷川岳山頂より約10分
収容人数約40人
宿泊予約要予約(電話番号:090-3347-0802)
宿泊利用料素泊まり:1人4000円、1泊2食:7500円
テント泊利用料テント場はない
その他寝具の持ち込みで1500円引き

肩の小屋の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

谷川連峰には避難小屋の他にも蓬ヒュッテ、平標山ノ家などの有人小屋があります。湯沢町観光協会のHPに谷川連邦の山小屋一覧、運営情報がまとめられていますのでご覧ください。

火打山 高谷池ヒュッテ

高谷池(こうやいけ)ヒュッテは日本百名山の火打山と妙高山の中間、高谷池のほとりに佇む三角屋根が特徴の山小屋です。

場所火打山山頂より約1時間30分
収容人数約200人(人数制限あり)、テント50張
宿泊予約要予約(電話番号:0494-23-3338)、テントは予約不要
宿泊利用料素泊まり:1人5800円、1泊2食:8500円
テント泊利用料1人1000円
その他今後の状況次第で制限する可能性あり

高谷池ヒュッテの2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

火打山、妙高山エリアには他にも黒沢池ヒュッテもあり、高谷池ヒュッテと同様に宿泊は要予約です。

関東近郊

甲武信岳から見た富士山

関東近郊で山小屋に宿泊する必要がありそうなのは、日本百名山の雲取山、瑞牆山〜金峰山縦走、甲武信岳、丹沢山、富士山あたりでしょうか。

雲取山荘

雲取山荘は東京都最高峰の雲取山の中でも最も収容人数が多い山小屋です。

場所雲取山山頂より約30分
収容人数約100人、テント30張
宿泊予約要予約(電話番号:0255-86-3911)、テントは予約不要
宿泊利用料素泊まり:1人6000円、1泊2食:9500円
テント泊利用料1人500円
その他2名以上は個室料金が加算、シュラフを持参

雲取山荘の2021年の運営情報はこちらをご覧ください。

また、雲取山には奥多摩小屋や白岩小屋もありましたが、どちらも最近閉鎖してしまったのでご注意ください。

現在、雲取山で他の山小屋は七ツ石小屋しかない状況です。七ツ石小屋は2021年も通常営業をしているとのことです。

金峰山小屋

金峰山小屋は金峰山山頂北側長野県にある山小屋です。瑞牆山〜金峰山縦走路のちょうど中間地点に当たるので利用を考えている方も多いと思います。

場所金峰山山頂より約20分
収容人数通常40人のところ、20人に制限して営業
宿泊予約要予約(HPの予約フォームより)
宿泊利用料素泊まり:1人6000円、1泊2食:9000円
テント泊利用料テントは場ない
その他マスクの着用、消毒薬とシーツまたは代用品の持参(布団はあり)

金峰山小屋の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

瑞牆山〜金峰山縦走路には金峰山小屋の他にも富士見平小屋があり、富士見平小屋を拠点とすると瑞牆山と金峰山をそれぞれピストンで登ることも可能です。

甲武信小屋

甲武信小屋は、甲武信岳の山頂直下に建つ、いかにも山小屋らしい雰囲気の小屋です。

HPによると『不便なところに建つ不便な小屋ですが、ぜひその「不便」を楽しみに来てもらいたいと思っております。』とのことです。

場所甲武信岳山頂より約20分
収容人数約150人、テント30張
宿泊予約テント泊についても要予約(電話番号:090-3337-8947)
宿泊利用料素泊まり:1人5500円、1泊2食:8500円
テント泊利用料1人1000円
その他今後の状況次第で制限する可能性あり

甲武信小屋の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

また、長野県信濃川上方面から甲武信岳に登るという方は十文字小屋も利用可能です。

蛭ヶ岳山荘

丹沢山系の最高峰、蛭ヶ岳の直下にある山荘です。

場所蛭ヶ岳山頂よりすぐ
収容人数約30人(人数制限あり)
宿泊予約要予約(電話番号:090-2252-3203)
宿泊利用料素泊まり:1人6000円、1泊2食:8000円
テント泊利用料テント場はない
その他体調不良時は無理せずキャンセルをお願いします

蛭ヶ岳山荘の2021年の運営情報の詳細はこちらをご覧ください。

また、丹沢山系には他にも青ヶ岳山荘みやま山荘尊仏山荘など山小屋は豊富にあります。いずれも宿泊には予約が必要です。

富士山の山小屋

白鳥山より撮影

日本最高峰で世界遺産にもなっていて人気の富士山。2020年は入山規制が行われていましたが、2021年は2年ぶりに入山可能となりました!

富士山の山小屋は非常にたくさんありますが、2021年は臨時休業している山小屋もあるので注意が必要です。

営業している山小屋も予約が必須ですので事前にしっかりと計画を立てて宿泊しようと思う山小屋に問い合わせてください。

この記事では山小屋をひとつひとつ紹介することができませんが、詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

当たり前のことですが、どの山小屋についても

  • 事前に情報を確認して、必要があれば必ず予約をする
  • マスクの着用等、感染対策を徹底する
  • 体調が優れない時は無理せずにキャンセルする

といったことが重要になってきますね。

今回の記事では紹介できなかったですが、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳エリアの山小屋の運営情報についても別の記事にて紹介していますので、興味があればそちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。

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