概要
日時:2018年8月
新潟県の八海山に登ってきました。有名な日本酒の名前にもなっているので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。登ってみると岩場が多数あり、なかなか楽しい山でした。
登山レベル高
岩場や鎖場が多数続きます。滑落する恐れもあるのである程度岩場や鎖場に慣れている方以外は行かない方が良いかと思います。不安な方や初心者はもうちょっと難易度の低い山で経験を積みましょう。
アクセス
登山の起点は八海山スキー場。八海山スキー場まではJR上越線六日町駅からバスで30分です。バスの時刻は南越後観光バスのHPでご確認ください。
東京から六日町駅までは、上越新幹線で越後湯沢まで行き、越後湯沢からJR上越線新潟方面に乗り換えます。合計2時間と少しぐらいで着きます。
当日発の日帰りも可能ですが、この地域には越後駒ヶ岳、巻機山、平ヶ岳など名山が揃っているので1泊ぐらいしてセットで登るのがおすすめです。
行程
八海山スキー場~遥拝堂避難小屋~千本檜小屋~入道岳~千本檜小屋~遥拝堂避難小屋~八海山スキー場
コースタイム 8時間
八海山登山記録
登るまで
八海山といえば日本酒で有名ですよね。どの居酒屋に行っても結構な確率で八海山は置いてあります。値段もリーズナブルながらスッキリとした飲み口とキレのある辛さが人気の日本酒です。
日本酒の話は置いといて、八海山は山としてもそれなりに有名で200名山にも選定されています。しかし、わざわざ登りに行くという方は私の周りではあまりいないような気がします。調べてみると危険な岩場がたくさんあって楽しいという評判でした。ワクワクしますね。
また、山にあまり詳しくない友人とこのような会話をすることが多々あります。どうしたらいいものかと悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
先週山に登ったんだよね~
なんて山?高尾山?富士山?
越後駒ヶ岳ってところなんだけど...
へぇ〜...(よく分からん)
それが、「八海山に登った」と話したとしましょう。
聞いたことある!日本酒で有名だよね!
このように話が弾むこと間違いなしです!(友人に八海山について話したことがないので実際こうなるかは知らんけど。)
越後駒ヶ岳のことを悪く言うつもりはありませんが、いくら百名山だったとしても山に詳しくない人からしたらよく分からない山なんですよね~。
長くなりましたが、ここからが本編です。
この日のスタートは六日町駅。六日町駅はJR上越線だけでなく北越急行も通っているので比較的アクセスも良いです。北越急行は鉄道ファンの間では有名な「超快速スノーラビット」を運行する会社です。
もちろん私も前々から乗りたいと思っていたので登山前に超快速スノーラビットに乗って六日町駅にアクセスしました。
六日町駅からはバスで八海山スキー場まで行けます。八海山スキー場からも八海山がよく見えます。
遠いですが、頂上付近がかなりゴツゴツしているのがわかります。天気も良さそうで期待が持てますね。
八海山スキー場からは八海山ロープウェイで遥拝堂避難小屋まで一瞬で到着します。
ロープウェイは認めない!など言う頑なな方もいますが私としてはこういう便利なものは使わないと損ですね。
全部自分の足で登りたいという気持ちも分かりますが、ロープウェイを使うことでしか立てられない計画もあるので計画の幅を広げるためにも上手く使うのがいいと思います。
ちなみに八海山ロープウェイはなぜか西武グループでした。また、ロープウェイの割引も各種あるみたいなので事前に調べてから行くのが良いと思います。私はリサーチ不足で割引を使えませんでしたが…
登山開始
ロープウェイを降りるとすぐに展望台があり、六日町の市街地が一望できます。
ここからスタートです。登り始める時にすでに展望が良くてロープウェイは最高ですね。
この日はスタートが11時頃と遅かったのですでにかなり暑くて大変でした。さらに虫も多くてゆっくり休んで写真を撮る余裕があまりありませんでした!
1時間ほど歩いた後の風景がこちら。
スタート時の写真と見ている方向はほとんど変わりませんが比較してみると見える景色が少し変わっています。
スタートから1時間半で薬師岳に到着です。
山頂の碑や鳥居など可愛らしくていいですね。
八海山の地図上に記載されているコースタイムは結構甘めで実際はかなり巻きます。コースタイムは8時間でしたが、実際かかった時間は6時間程度でした。(人によって違うのであくまで参考程度に)
一面綺麗な緑色です。やはり米どころ新潟、さらに南魚沼市ということで田んぼがたくさんありますね。
薬師岳からは千本檜小屋と奥に八海山、越後駒ヶ岳が見えます。八海山の全貌はまだ見えませんが、この時点でもかなり険しそうな感じが伝わってきます。
薬師岳から千本檜小屋までは10分程度で着きます。
千本檜小屋は避難小屋ですが立派な小屋でした。
千本檜小屋にあった八海山八峰登山道案内図がわかりやすいです。今回の計画は往路は八峰コースで大日岳まで行き、復路は迂回コースで戻ってくるルートです。
まずは目の前に見える第一の峰、地蔵岳を目指します。
先ほど目の前に見えていたのもあってすぐに地蔵岳に登頂できました!
頂上からの景色を見てみましょう。
川が平地を作ってきたのだとよく分かる景色です。
こちらはまだまだ続く八海山と越後駒ヶ岳です。信じられないぐらいとんがっています。あそこまで登るのでしょうか…?
ここからは岩場を鎖を使いながら下り、また岩場を鎖を使いながら登るという連続です。
すぐに不動岳に登頂しました。
不動岳からも展望を楽しむことができます。
こちらは先ほど登ってきた地蔵岳方面です。
こちらが次に進む道。進行方向の奥には越後駒ヶ岳がたえず見えています。次はあのヤバそうなところに登るのでしょうか…?
ヤバい鎖場が出てきました!こういうのは写真じゃあまり伝わらないですが、かなりスリリングです。登りはまだましですが、下りは非常に危険な鎖場です。
ここを登り切ると七曜岳です。
来た道とこれからの道です。まだまだ八海山は続きます。
スリリングですが、この辺りまで来ると感覚が狂って楽しくなってきます。
ほぼ垂直な壁を鎖を使って登ります。
この壁を登り切ると...
白川岳に到着!白川岳山頂と摩利支岳。立派な摩利支天ですが、この八海山には摩利支天と言ってもいいような箇所がたくさんありすぎて摩利支天感があまり感じられません。
もちろん摩利支岳にも登ります。
山頂は狭くスリリングで、山頂というよりは岩場の一番高い所といった感じです。
尖っているだけあって、摩利支岳も眺望は抜群です。
来た道がこちら。かなり歩いてきました。
最後に登る大日岳です。どうやって登るのでしょうか?
疑問に思いますが、慎重かつ大胆に登ります。
やっと着きました!ひとまず無事に八峰を制覇できて達成感を感じると共に安心しました。
入道岳方面と越後駒ヶ岳です。入道岳まで登ると八峰がよく見えるそうなのですが、今回は時間の都合上断念しました。
岩場ばかり見て疲れたと思うので大日岳から南西の方面に見える稜線にも目を向けてみましょう。
心が洗われるようないい稜線です。
大日岳からは迂回ルートで戻りましたが、迂回ルートと言ってもそこそこ危険な箇所はあったので注意が必要です。
特にここまでの道で体力と集中力を使っていて、さらに鎖場の連続で危機管理能力も麻痺しているので再度気を引き締めました。
そして無事スタートのロープウェイ乗り場に戻ってきました。ロープウェイの発車まで時間があったので少し散策しました。
ここからも八海山の八峰がよく見えます。よくあんな危険そうなところに登ったなあと思います。
謎の施設と季節外れの雪もありました。一体なんだったのでしょうか?
そしてロープウェイに乗って楽々下山しました。やはり文明の利器は偉大ですね。
登山後記
八海山、非常にクレイジーな山で楽しかったです。妙義山に興味があってちょっと練習してみたいという方にちょうどいいぐらいの難易度なのではないでしょうか。
今回はロープウェイで登りましたが、屏風道の登りや入道岳などもっと行ってみたいルートもあるので再度挑戦してみたいですね。
また、今回は真夏の炎天下で非常に暑くて景色を楽しむどころではなかったので今度は紅葉が綺麗な季節に行ってみるのが良さそうですね、八海山は紅葉の名所としても有名ですし。
ちなみに次の日には隣に見えていた越後駒ヶ岳に登りました。越後駒ヶ岳からは八海山がよく見えました。
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