概要
日時:2020年10月
山梨県の茅ヶ岳に登ってきました。茅ヶ岳はそれ自体が200名山であるだけでなく、「日本百名山」の著者深田久弥の終焉の山であることでも有名です。
日本百名山を意識して登る身としては是非とも訪れるべき山であり、ずっと登ってみたいと思っていました。
登山レベル 低
急な登りはありますが、道はよく整備されていて危険な箇所はほとんどありません。
まれにある狭い道で足元に気をつければ初心者でも登ることが可能だと思います。
アクセス
登山の起点は深田記念公園
深田記念公園には茅ヶ岳登山者向けの駐車場があります。(約20台)
午前8時頃に到着したのですが、すでにほとんど満車で登山口の近くの駐車スペースに案内されました。
韮崎市の職員なのか何らかのNPOの方なのかよく分からないですが案内してくれる人がいたのでその人の指示に従いました。もし案内がなかったらどこに駐車したら良いか途方に暮れていたので非常にありがたい。
公共交通機関で行く場合はJR中央線韮崎駅からタクシーで約20分です。残念ながらバスなどでアクセスすることはできません。
ルート
深田公園〜女岩コース〜山頂〜尾根コース〜深田公園
コースタイム 4時間
余裕があれば茅ヶ岳の山頂から金ヶ岳まで往復しても良いかもしれません。その場合は全体でのコースタイム は5時間50分となります。
茅ヶ岳登山記録
登るまで
駐車場に着いてから登る前に深田記念公園を少し散策しました。今回はコースタイムも短いですし全く急ぐことはないので気が楽です。
深田記念公園はこのような感じで看板以外全くなにもありません。
何があるかということより、この場所に来られたというのが一番大切なことですよね。きっとそうに違いない。
登山の準備を済ませて、いざ登山をスタートしましょう!
登山開始
はじめは道幅の広い緩やかな道が続きます。非常に歩きやすいです。
途中このような分岐がありますが道なりに進みましょう。左手の方面は太陽光発電の工事をしているというようなことが看板に書かれていました。
さらに歩いていくと車道に突き当たります。正面に見えている登山道から再度登っていきます。
ここからも歩きやすい樹林帯が続きます。道を示すテープなども頻繁にあって道もよく整備されているので道に迷う心配もありません。
次第に道の傾斜が急になってきます。体力と相談して休憩しながら登っていきましょう。
今日はコースタイムも短く時間に余裕があったのでゆっくり登っていきました。
地図には「女岩付近落石多く立ち入り禁止」と書かれていますが、道にしたがって普通に歩いていると女岩付近に近づくことはできずに迂回するルートとなっています。
女岩を過ぎるとさらに道は急になってきます。
トリカブトが咲いていました。きれいですね。毒があるなんて信じられません。
結構急な登りで息が切れるので頻繁に立ち止まりお花の写真を撮って休憩していました。
さらに登っていくと深田久弥終焉の地の碑がありました。
ちなみに、深田久弥はここ茅ヶ岳で亡くなったのですが、滑落などの事故ではなくて脳卒中で亡くなったそうです。
ここまで来ると山頂まではあと少しです。
山頂までは岩場が多くなり雰囲気も変わってきます。あと一息です。
ちなみに道中での展望は微妙です。樹林帯の間からチラチラと展望が見え隠れするといったぐらいで眺望が良いという箇所はありませんでした。
ということで茅ヶ岳の山頂の到着しました!
山頂看板は2つありました。
先ほどの看板には「山梨百名山」書かれていて山梨県側のものでしょう。こちらの看板は静岡県の山頂看板と雰囲気が似ていますが茅ヶ岳は山梨県のみに位置するので何の看板かわかりません。200名山の看板とかなんでしょうかね?
山頂には立体式展望盤があって見ているだけで楽しいです。こう見ると甲府周辺は本当に山に囲まれている立地であり、この茅ヶ岳からもたくさんの山々が見えそうな感じです。
さて、山頂からの展望を楽しみましょう!
こちらが南アルプス鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳方面です。よく見ると地蔵岳のオベリスクがわずかに見えます。
こちらは南八ヶ岳方面です。こう見ると編笠岳はかなり標高が低いんだなということがわかります。
この日はこんな感じで雲が多くてあまり展望が良くはありませんでした。
山頂で粘っていると一瞬南アルプス方面の雲が晴れました。甲斐駒ヶ岳の右手の鋸岳まで見えてきました。ギザギザしていていかにも危険そうな山です。
これがこの日の景色のピークでした。さらにしばらく粘ってみましたが、
結局こんな感じで真っ白になってしまいました。
天気が良ければ北にある金ヶ岳まで往復しようかなと思っていたのですが、このような天候や景色で登っても別に楽しくないので早く下山することにしました。
帰りは尾根ルートで下山することにしました。
尾根ルートも道はよく整備されていて道に迷いそうなところや危険なところはありませんでした。
ただ、結構急坂を下ることになりますので足元にはよく注意して下山しましょう。
もう10月だというのにお花もちらほら咲いていました。景色は望めませんでしたが、美しいお花を楽しみながら下山することができたのでさほど苦痛ではありませんでした。
尾根コースは比較的歩きやすい道が多く、女岩コースを通って下山するよりも尾根コースで下山して正解だったかもしれません。
女岩コースには深田久弥の碑があるので是非通っておきたいですが急な岩場もちらほらあったので下りで通るよりは登りで通る方がいいと思います。
山頂から1時間ほど歩くと駐車場の方面を示す標識も出てきました。駐車場が近いのかと思いましたが、この先は車道に出た後に、登りに使っていた道に合流するので駐車場まではまだ少し距離があります。
合流するのは登山開始して車道に突き当たったというこの道です。
ここから再度登山道に入って下山しました。
そして、無事下山することができました。
登山後記
この日は生憎ガスが多くあまり展望が楽しめませんでしたが、晴れていればかなり展望が良いんだろうなと思わせてくれるような山でした。
アクセスも簡単で登山道もよく整備されていてコースタイムも比較的短いということで思ったよりも気軽に登ることができる山だという印象を持ちました。
登るまでのハードルが低いのでどこに行こうかと悩んだ場合にはまた行ってみても良いんじゃないかなと思いました。今度登る時は快晴の山頂から最高の展望を楽しみたいですね!
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