概要
日時:2021年12月
愛鷹山と言えば富士山の南部に位置する一帯の山々の総称のことを指す場合が多く、愛鷹山塊の最高峰である越前岳が代表的な山です。
今回は愛鷹山塊で標高が2番目に高い位牌岳と愛鷹山塊の名前のもとになっている愛鷹山を縦走してきました。
富士山がよく見えるのはもちろん、富士市街や駿河湾、沼津市街や伊豆、遠くには箱根や伊豆大島を見ることもできました。
登山レベル 中
道はよく整備されているのですが、少々道が分かりづらい部分もありました。
コースタイムや標高差はそこまでハードではありませんが、傾斜が急な部分が多く意外とキツかったです。
アクセス
登山の起点は水神社
マイカーの場合、新東名自動車道「長泉沼津IC」より約15分、JR東海道線「三島駅」より約30分です。
公共交通機関の場合、JR東海道線「三島駅」より桃沢郷までバスが出ています。桃沢郷より約1時間歩くと水神社までアクセスできます。バスの時刻表などの詳細は富士急シティバスのHPをご覧ください。
ルート
水神社〜柳沢橋〜愛鷹山〜位牌岳〜桃沢橋〜水神社
コースタイム 7時間55分
愛鷹山〜位牌岳縦走登山記録
登るまで
登山口の近くには愛鷹教会水神社があります。
水神様を祀っている寺社であり、「水の生まれる場所」として親しまれています。
桃沢川の源流の湧水地に建ち、自然の瀧のあるお寺です。
滝行や瞑想などの修行体験もできるそうなので興味があれば愛鷹教会のHPをご覧ください。
ということで水神社を散策したのちに登山を開始することとしました。ゲートの奥の林道を進んでいきます。
登山開始
林道を歩くこと約20分、またゲートが出現します。
このゲートの奥に進みます。(ゲートを通らず直進したら池ノ平方面に着きます)
さらに林道を歩いていきます。
登山口に到着...!と思いましたが、よく確認したらこの登山口は位牌岳へのルートの登山口(下山時に使用する予定)でした。
この日は天気も良く、林道を歩いているだけでも気持ちが良かったです。
しばらく歩いていくとまた登山口!
「この道を登るのか...?」と思いましたがこの道も目的のルートとは違うのでスルー。
(この登山口は一服峠に至るルートでした)。
こちらが今回登る登山口。林道を1時間ぐらい歩いてきていい感じに身体が温まってきました。
登りつつ振り返ると沼津市街、伊豆方面がよく見えます。
もう12月で朝晩はかなり寒いので日陰には霜柱がたくさんありました。
定期的に標識もありますが、道は少々わかりづらかったです。
意外と登りがきついです。毎年のことですが寒くなってくると体力は衰えてくるような気がしますね。
歩き始めて約1時間半、稜線に出ました。
稜線からの分岐を左手(愛鷹山方面)に進みます!
愛鷹山へ至る登りはかなり急で疲れました...
愛鷹山は「愛鷹山系の盟主」みたいな名前をしていますが、山頂は意外とこじんまりとした感じでした。
今回は出発が遅く、12時頃になってしまったためか富士山の上方には雲がかかっていました...
登山開始前に三島から見た富士山は雲がひとつもなく美しい姿だったんですけどね
愛鷹山から引き返し、位牌岳まで縦走します。
駿河湾、富士市街がよく見えます。
明るくて気持ちのいい稜線が続きます。
アップダウンもありますが、しだいに平坦な道になってきます。
愛鷹山から30分ぐらいで馬場平に到着しました!
特に何もない場所なので先に進みます!
袴腰岳のピークに到着しました。馬場平から20分程度でつきました。
袴腰岳の山頂は樹林に覆われていて展望はなかったです。
袴腰岳からの下りでは富士山がよく見えました。雲が取れてきたので「位牌岳に着く頃には富士山の全貌が拝める...?」と淡い期待を持ちます。
一服峠に到着。
右手に見える山が位牌岳、富士山の手前に見える山が越前岳。富士山と愛鷹山系の標高No.1、No.2の山を同時に見ることができます。
位牌岳手前の分岐。下山時はこちらから下ります。
山頂目指して進んでいきます。
長泉町標高最高地点の標。これ以降は長泉町を抜けます。
ちなみに位牌岳の山頂は富士市と裾野市の境界に位置します。
山頂まであと少し!
位牌岳山頂に到着しました!
山頂は樹林に覆われていてあまり展望はよくありません。
山頂より少し下った場所からは富士山の展望が良いです。
愛鷹山の山頂と比べると雲が少しとれて富士山がよく見えるようになってきました!
山頂で少し休憩して下山することとします。
帰りの道からは富士市街と駿河湾がよく見えます。
また、沼津市街、伊豆方面の眺望も素晴らしい!
下山時にも分岐がいくつかあります。道を間違えないよう地図を確認しながら下山しましょう!
冬の昼下がりって感じの雰囲気、けっこう好きです。
こんな感じの岩岩した道を下ります。
沢の水が凍っているところが何箇所もありました。朝晩はかなり冷えるようでかなり厚い氷が張っていました。
こういうのを見ると氷を割って遊びたくなるものですよね。意外と薄い氷もあって靴が浸水しそうになったりもして楽しかったです!
こちら側の道はよく整備されていて、ポイントまでの距離も記載されているので精神的にもありがたいです。
途中つるべ落としの滝に寄りました。雨の後しか見られない珍しい滝なようです。
登山道から往復2分ぐらいのところにあるのでぜひ立ち寄ってみてください。
千じょう岩
愛鷹山の噴火で流れた溶岩からできた一枚岩だそうです。
この辺りの道は浮石が多くて滑りやすいので注意して下山しましょう。
最後の方で滑って転んだりもしましたが無事下山できました。
登山後記
今回のルートは意外と道が分かりづらく、人も少なく、キツかったです。山頂から見る富士山の展望も良かったですが、海の方の景色がすごく良かったな〜という印象があります。
愛鷹山系といえば越前岳が人気ですが、確かに越前岳の方が位牌岳などと比べて歩きやすくて山頂からの展望も良いと感じました。興味があれば以下の記事もご覧ください!
寒くなってきましたが皆さんもお身体に気をつけて登山を楽しんでくださいね。
それではまたっ!
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