概要
日時:2023年7月
易老渡を起点とした聖岳と光岳の周回コース。3日目のこの日はイザルガ岳で御来光を拝んだのち、光岳に登頂し、易老渡へと下山します。
山頂で太陽が昇る瞬間をじっと見守るのは何度経験しても感動しますね~!
登山レベル 高
危険箇所等はありませんが、とにかくロングコースのため体力が必要です。3日目は下りが激しすぎて足が生まれたての小鹿のようになりました。
体力に不安があれば小屋泊にするなど計画の変更をするのがよいでしょう。
アクセス
易老渡を起点とした周回コースです。
林道が崩壊しているため易老渡まで自動車が入ることができず、アクセスは芝沢ゲートまでとなります。
ルート
光小屋~イザルガ岳~光岳~イザルガ岳~易老岳~易老渡~芝沢ゲート
コースタイム 7時間10分(+林道1時間10分)
光岳登山記録
登るまで
初日は便ヶ島から聖岳まで登り、聖平小屋にてテント泊です。
詳しい様子はこちら↓
2日目は聖平小屋から上河内岳、茶臼岳を経て光小屋にてテント泊です。
詳しい様子はこちら↓
登山開始
おはようございます。この日は3時ごろに起床して朝食を食べたのちに出発です。
イザルガ岳の山頂に到着したのは3時50分ごろ。まだ空は暗い。
4時ごろになると空が赤く染まってきました。
少し明るくなって周囲の風景も見えるようになってきました。
こちらは深南部の風景。深南部がかなり近くに感じられて、光岳は南部と深南部の境界にあたるのだと実感させられます。
そろそろ日が出そう。
4時45分ごろ、美しい御来光を拝むことができました!
日の出と富士山が同時に見られるのが南アルプスの素晴らしいところですね。
南アルプスの山々と雲海。
朝焼けに染まる富士山。日本一の山と言われるのも納得の神々しい山容です。
なんだかんだイザルガ岳山頂に1時間ぐらいいましたが、そろそろ光岳に向かうとします。
木道を歩いて小屋まで戻り、光岳に登ります。
小屋から20分ぐらいで光岳登頂です!
山頂からの景色は微妙な感じ。
ですが、光石方面に少し進んだら展望所があります。
こちらは加々森山~池口岳へと続く尾根。
加々森山方面と光石方面の分岐。
せっかくなので光石まで行ってみます。
山頂から10分ぐらい歩くと光石に到着!
岩場に咲くミヤマムラサキ。
光石からは景色も素晴らしい!
手前から加々森山、奥茶臼山、中央アルプス、御嶽山と様々な山域の山が見えます。
しらびそ峠方面にはハイランドしらびそが良く見えます。
山深い中によくもこんな立派な建物を作ったものです。
光岳山頂近くの展望所まで戻ってきました。
全体的に地味な感じですが、この山深さが南アルプス深南部の魅力だと思うんですよね~。
小屋の近くまで戻ってきたら富士山が良く見えました!
6時過ぎに光小屋まで戻ってきました。
名残惜しいですが、テントを撤収して下山するとします。
昨日到着した頃はガスってましたが、晴れていれば光小屋からは景色も素晴らしい。
せっかくなので下山の途中、イザルガ岳に再度登ります。
本日2度目のイザルガ岳に登頂!
イザルガ岳から見る光岳方面。
南アルプスの百名山の中でも標高も低めで地味な印象がありますが、山頂が広くて堂々たる雰囲気を持っています。
こちらは南側の深南部山域。目立った山が全然なくて山の同定が難しいです。
中央に見える大きな山がおそらく大無間山って程度ですね。
奥茶臼山の奥には中央アルプス、御嶽山が良く見えます。
兎岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳と南アルプス南部の山々はもちろん、昨日歩いてきた道もはっきりと確認できて楽しい。
もちろん富士山もバッチリ見えます!
イザルガ岳からの景色を楽しんだら、いよいよ下山することとします。
南アルプスの眺望が見られるのはこれで最後かしら。
静高平からの下りは結構急で、脚への負担が大きい。
静高平より40分ぐらいで三吉平に到着。
改めてこの森の感じを見ると深南部感がありますね。
最後の展望所からの景色を目に焼き付けて、泣く泣く下山することとします。
いや~今日も天気に恵まれて素晴らしい。本当なら下山したくないぐらいです。
こちらはイワオトギリ。この3日間でたくさんの高山植物を見られて大満足でございました。
昨日は体力が尽きかけてかなりキツい印象があったこの道も、ぐっすり寝て体力が回復した後に歩いたらそこまでキツくはなかったです。
昨日と同様、易老岳~三吉平の間はアブが大量にいて、ふくらはぎを何か所も刺されてしまいました。
8時半ごろ、易老岳まで戻ってきました!
易老岳から先は非常に急な下りが待っています。
長い下りもこのように現在地のポイントが表示されていると精神的にありがたい。
少し下ったところからは聖岳が見えました!
一昨日聖岳に登ったのが遠い昔のようです。
易老岳から20分程度で標高2254m地点まで戻ってきました。
今のところコースタイムと同じぐらいの順調なペースです。
長い下りはまだまだ続きます。
下っていた時にも感じましたが、写真で改めてみてもめっちゃ急ですね。
左手には光岳らしき大きな山がチラチラと垣間見えます。
下り一辺倒かと思いきや、ちょいちょい登り返しもあります。
あと何kmかが知りたいんじゃい!なんで一番大切な情報が消えているんだ...
易老岳から1時間ちょっとで(距離的に)中間地点まで来ました。
面平までのカウントも着々と減っていきます。
まだまだ下りは続きます。
一瞬だけ平坦な場所となります。
標高1600m地点まで来ました。標高的には易老渡(880m)と易老岳(2354m)の中間地点ぐらい。
易老岳から1時間40分ぐらいで面平まで来ました。
足の裏がつりそうになってきたので座って休憩します。
面平より先も急な下りは容赦なく続きます。
さらに標高が下がってきたのとお昼近くになってきたことで、気温が高くなってきてキツさが増します。
標高1200m。易老渡まであと少し!
ラストスパートにふさわしい(?)急な下りが待っています。
尾根を外れて、つづら折りの道となってきたらゴールまでもうちょっと!
易老渡から易老岳までの道は急で有名ですが、想像以上に急でした。
さっきからもう足がプルプルしてます。
下の方に川らしきものが見えてきました!あと少し!!
易老岳から2時間50分ぐらいで易老渡に到着!
最後の最後でめちゃくちゃ疲れましたが、全体的に見れば良き登山でした。
易老渡に到着しただけで安心してはいけません。
これから芝沢ゲートまで1時間以上林道を歩かなければいけないのですから。
ここは2日前には渡渉箇所となっていましたが、工事のおかげで浸水せずに渡れるようになっていました。ありがたい。
林道は長いけど、結構な部分が日陰になっているのでそれほど暑さは感じない。
見事に林道が崩壊しています。こりゃあ復旧にかなり時間がかかりそう。
一旦河原に下る必要があります。日中ですらどこから林道に戻ればよいのか分からなかったです。
易老渡から1時間20分程度歩いたのち、芝沢ゲートまで戻ってきました!
めちゃくちゃ疲れました!!
登山後記
3日間の長大な縦走コース、かなりの体力が必要でしたが天気にも恵まれて最高の3日間でした。
個人的にはやはり上河内岳~茶臼岳あたりの雰囲気が好きですね。
下山後に道の駅遠山郷で青崩トンネルカレーを食べようと思っていたのですが、営業時間が終了してしまっていて食べられませんでした。あと30分早く下山することが出来たら食べられたのに...
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