概要
日時:2022年4月
長野県の兀岳(はげだけ)に登ってきました。登山道は笹藪で覆われていてルートを見つけるのが困難でしたが、山頂からは中央アルプス南部の景色が素晴らしかったです。
特徴的な名前の「兀岳(はげだけ)」ですが、「兀」の文字には、「(山などの上が)高くて平らな様。高く飛び出た様。」という意味があるそうです。
また、「兀」が「π」に似ているため、一部の人からは「π岳(パイだけ)」と呼ばれることもあるようです。
登山レベル 高
背丈ほどある笹藪に覆われており、ルートを見つけるのが非常に困難でかなり疲れました。
一歩間違えれば遭難しても不思議でない山だったので単独での入山は控えた方が無難だと感じました。
アクセス
登山の起点は太平峠
中央自動車道「園原インター」より約35分です。公共交通機関でアクセスするのは困難です。
また、近くの太平峠県民の森にはキャンプ場などもあります。
ルート
太平峠〜兀岳〜太平峠
コースタイム 2時間
時間があれば太平峠の向かい側の夏焼岳に登っても良いかもしれません。
兀山登山記録
登るまで
この日は朝から飯田の風越山に登っていました。比較的手軽に登ることができて、飯田市街や南アルプス、中央アルプスなどの展望が素晴らしい山でした。
風越山から下山したのが10時過ぎと時間があったので、かねてから興味があった兀岳に行くことにしました。
男たるもの、パイの頂を拝みたいというものです。
飯田から太平宿を経由して太平峠にアクセス。冬季は通行止めになるのでご注意ください。
道路を挟んで駐車場の向かい側に登山口があります。
登山開始
登山開始早々、なかなか道が荒れてるな〜と感じます。
さらに登っていくとこのような感じで一面笹薮に覆われてしまいました。ピンクのリボンを頼りに笹藪を掻き分けていきます。
どこが正しい道なのか分からず、道を見失いそうになります。
また、半袖だと腕に葉っぱが当たって痛いので上着を着ることにしました。
最終的には背丈ほどある笹薮に覆われてしまいました。早くこの迷路状態から抜け出したい...
稜線まで出ると笹薮地獄から抜け出しました。一安心です。
右手には山頂方面も見えてきます。足元や視界が良好なのは本当にありがたい!
前半と打って変わって歩きやすい道が続いています。
明るくて気持ちのいい天気です!
稜線から山頂に至るまでは登りもさほど急ではなく、歩きやすい道でした。
登山口から1時間程度で山頂に到着!藪漕ぎのせいもあって、時間の割にかなり疲れました。
山頂看板では兀岳ではなく、禿岳(?)と記載されているんですね。
山頂からは中央アルプス南部の安平路山などが非常によく見えます。
このような角度から中央アルプスを見ることはあまりなかったので新鮮な風景です。
また、山頂からは南木曽岳方面も見えました。南木曽岳には去年登りましたが、景色が素晴らしい山だった記憶が蘇りました。
山頂はこぢんまりとしているものの、他の登山客もいないのでゆっくりとできました。
景色を楽しみつつ少し休憩したのち、来た道を引き返して下山することとしました。
下山途中の道からは左手に恵那山方面もうっすらと見えます。この日は少し霞んでいたのではっきりとは見えませんでしたが、距離も近いため天気が万全であれば良く見えるのではないかと思います。
稜線部分から右に折れて笹薮ゾーンを下山していきます。
こんな感じで道が非常に分かりづらいです(そもそも道があるのか不明ですが...)。ピンクテープを見失わないように注意して下山しました。
登ってくる途中は気づきませんでしたが、ここからも南木曽岳がよく見えました。
笹薮の背丈が低くなってきたら登山口まであと少しです。
無事下山できました。道に迷わなくて本当に良かったです。
登山後記
名前のインパクトを理由に半ば興味本位で登ってみた兀岳(π岳)、想像以上に大変な山でした。
延々と続く藪漕ぎをかき分けたあとに広がる山頂からの景色は新鮮で良いものだったので行ってみる価値はあります。
登山客はいないだろうなと思っていましたが、意外にも私の他に3組とすれ違いました。物好きな方もいるもんですね(笑)。
本当は向かいの夏焼山にも登ろうかと思っていたんですが、藪漕ぎで疲れたため夏焼山に登るのは諦めました。行ったことがあるという方はどんな感じだったか教えてもらえれば嬉しいです。
それではまたっ!
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