概要
日時:2021年5月
山梨県の日向山〜鞍掛山に登ってきました。日向山は多くの人がハイキングを楽しむ山で山頂にはまるで砂浜のような美しい景観が広がっています。少し距離はありますが、鞍掛山まで足を伸ばすと甲斐駒ヶ岳を正面に拝むことができます。
登山レベル 中
日向山だけ往復するのであれば初心者でも全く問題ありません。一方、今回のルートのように鞍掛山まで行くのであれば体力や登山経験が必要になってきます。
アクセス
登山の起点は矢立石駐車場
矢立石駐車場は登山口に最も近い駐車場ですが、駐車スペースは10台程度しかなく駐車場までの道も狭いのであまりおすすめではありません。
登山口に到着するのが遅い場合や狭い道を運転したくないのであれば尾白川渓谷の駐車場に駐車するのが無難だと思います。
車でのアクセスは中央自動車道「須玉IC」より約20分です。
電車でアクセスする場合はJR中央本線「日野春駅」よりタクシーで約15分です。
ルート
矢立石〜日向山〜鞍掛山〜日向山〜矢立石
コースタイム 8時間20分
日向山〜鞍掛山登山記録
登るまで
おはようございます!5時頃に矢立石駐車場に到着しました。
私が到着した頃にはすでに10台程度車が停まっておりました。
駐車スペースは結構狭くて切り返すのが難しかったです。少し歩く必要がありますが、尾白川渓谷の駐車場に停めるのもいいかもしれません。
登山口は駐車場のすぐそばにあって分かりやすいです。
登山開始
はじめのうちは道も広く、傾斜も緩やかで歩きやすい道が続きます。
新緑も美しい季節でもあり、登っていて気持ちいいです。
途中の木の間からは富士山が見えました。
今年は5月中旬から梅雨入りしましたが、この日は梅雨とは思えないぐらいに青空が広がっていました。
日向山までの道は非常によく整備されています。途中には現在のポイントが山頂までの10分割でいくつに当たるのか書かれている看板もあって精神的にも歩きやすいです。
道がなだらかになってきて、辺りが笹原になってくると山頂まではあと少しです。
ピンクの美しいお花も咲いていました。春〜初夏にかけては美しいお花をたくさん見ることができて好きな季節です。
笹が深くなってきました。
山頂に到着しました!矢立石登山口から1時間ちょっとぐらいでした。
山頂には砂浜のような風景が広がっています。
この日は山頂付近での風が非常に強かったので砂埃がすごかったです。ザックを適当な場所に置いていたら砂まみれになってしまったので気をつけてください(笑)
山頂からの景色も良いです。雲がかかっていますが、八ヶ岳方面もよく見えます。
お隣の雨乞岳。こちらも登ってみたい山です。
甲斐駒ヶ岳は山頂付近が雲に覆われています。雲がわきやすい地形なのか、なかなか甲斐駒ヶ岳の全貌をはっきりと見られることがない印象があります。
日向山の山頂は風が強くてかなり寒かったので早々に引き上げました。
山頂から少し西側の方に離れた場所の方が風が弱くて眺望も良かったです。
山頂の西側まで来ると鳳凰三山がよく見えます。地蔵岳のオベリスクはいつ見ても目立ちますね〜。
さらには富士山もよく見えます!
天気はいいですが、相変わらず甲斐駒ヶ岳方面は雲がかかっています。鞍掛山に着くまでには晴れてほしい!
日向山から下山する際には足元に注意しましょう。砂がサラサラな上に傾斜も急なので気を抜いていると滑り落ちてしまいそうです。
こんな感じのところを下ります。下るのも結構大変でしたが、登るのも大変そうです。
日向山から鞍掛山への道は一気にマイナールートの様子になってきます。
ヤセ尾根も何箇所かありました。結構こわかったです。
若干道が分かりづらい場所はありますが、赤いテープなど目印は頻繁にあるので注意して歩けば道に迷う心配はなさそうです。
鞍掛山までの道は少し傾斜は急ですが、日が当たって気持ちのいい道なので比較的歩きやすいです。
道中からは景色を楽しむこともできます。鳳凰三山方面は相変わらず天気が良さそうです。
甲斐駒ヶ岳方面はまだ雲がかかっていますが、日向山にいた時よりは雲が薄くなっているように感じられます。
鞍掛山分岐に到着しました。日向山から分岐まではコースタイム2時間30分となっていますが、実際には1時間30分もかからず着きました。
ここまで来れば鞍掛山へはあと少しです。
途中、甲斐駒ヶ岳方面がよく見える場所がありましたが、相変わらず雲がかかっていますね...。
鞍掛山までの道は点線ルートとなっていますが、そこまで危険な箇所や迷いやすそうな箇所はありませんでした。
岩陰には可愛らしいお花も咲いていました。
岩場をトラバースします。ここがこのルートで一番危険な箇所だと思います。
山頂直下は結構な急登になります。
鞍掛山に到着!しましたが、山頂からは眺望がありません。展望台までもう少し歩きましょう。
展望台までの道には少々スリリングな箇所もあります。
展望台に到着しました!
甲斐駒ヶ岳が目の前に見えますが、残念ながら山頂付近は雲に覆われています...
鋸岳方面もやや雲がかかっていて全貌は見にくいです。
日向山から大岩山、八丁尾根を経由して鋸岳、甲斐駒ヶ岳方面へと登る方もいるそうですが、かなり厳しい道のりであることがよく分かります。
雲が晴れるのを待ちながら、展望台で昼食を作ることとします。
本日の昼食はハム&たまごのパンです。
これをホットサンドメーカーに挟んで両面を焼きます!
表面に少し色がつくまで焼けば完成です!
こういった揚げたパンを焼くと表面はカリカリになって食感が素晴らしいです。中に入っているハムとたまごも温かくなって美味しいです。
昼食を食べるなどして休憩していると鋸岳方面は晴れてきました。
ノコギリのようにギザギザしていて、見るからに危険な山であることが想像できます。
実際、以前甲斐駒ヶ岳に行った時には鋸岳方面からヘルメットを被った玄人っぽい集団が登ってきていたので相当なものなのだと思われます。
甲斐駒ヶ岳方面も少し雲が切れてきましたが、残念ながらこの日は全貌が見られることはなかったです。
とはいっても近くから甲斐駒ヶ岳を見ることができたので十分満足です。鞍掛山はあまり知名度や人気がありませんが、甲斐駒ヶ岳を近くから見るには絶好の山だと思います!
帰りは来た道を引き返します。
日向山の手前まで来ると八ヶ岳方面が見えてきます。
改めて見ると八ヶ岳の裾野は八ヶ岳に向かって標高が高くなっていることが分かります。富士山の裾野の富士、富士宮に似たような雰囲気があります。
日向山に登り返します。青い空と白い雲、そして砂浜といった美しい風景です。
日向山の山頂は標高1660mですが、標高2800mぐらいの感じがあります。
甲斐駒ヶ岳方面は相変わらず雲がかかっていますね〜。
午後にもなってくると鳳凰三山方面にも雲がわき始めました。
ちなみに富士山は雲に隠れて見えなくなってしまいました。やっぱり早朝から登るに限りますね。
日向山はガチガチの登山客ばかりでなく、軽いハイキングに来る方もたくさんいて賑わっていました。
日向山からの下山は道が広く、緩やかな下りで非常に歩きやすかったです。
登山後記
日向山は思ったよりも手軽に登ることができて山頂の雰囲気も独特で面白い山でした。山頂からの眺望も素晴らしかったので冬に来ても良いかもしれません。
日向山とは打って変わって鞍掛山は静かな山を楽しむことができます。また、鞍掛山は甲斐駒ヶ岳を正面に望むことができる最高のロケーションです。少し距離はありますが鞍掛山まで足を伸ばすのもおすすめです。
今回登った日向山のお隣にある雨乞岳や甘利山など、この辺りの山域にはさほど有名ではないものの良さそうな山がいくつかあるので機会を見つけて登ってみたいものですね。
それではまたっ!
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