反り立つ針ノ木大雪渓!【北アルプス】針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳①

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登山レベル高

概要

日時:2018年7月

北アルプスの針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳に登ってきました。多くの登山客に人気な北アルプス北部、後立山連峰の中でもひときわ存在感を示している鹿島槍ヶ岳。

百名山であるとか、標高が高いとかも魅力ですが、独特な双耳峰に惹かれます。後立山連峰の盟主といってもよい鹿島槍ヶ岳にいつか登ってみたいと思っている方は多いのではないでしょうか。

かくいう私もその一人でした。かれこれ3年ほど行きたいと思いながらも天候に恵まれず、やっとのことで挑戦できました。

登山レベル高

長く急な雪渓登りに1日10時間を超える長時間の行程があるので文句なしのレベル高です。体力に不安があるけれど行きたいという方はテント泊ではなく小屋泊で行きましょう。

アクセス

登山の起点はお馴染みの扇沢です。扇沢まで行くのもいろいろ方法がありますが、今回は長野駅からバスで行きました。時刻表などの詳細はアルピコ交通のHPをご覧ください。

行き:東京ー(北陸新幹線)ー長野ー(バス)ー扇沢

帰りは大谷原からタクシーで信濃大町駅へ。信濃大町駅からは大糸線、中央線を乗り継ぎ東京方面へ帰れます。信濃大町からは時間が合えば特急あずさに乗ることができます。また、高速バスもあるので各自で最適な手段を選びましょう。

帰り:大谷原ー(タクシー)ー信濃大町ー(大糸線)ー松本ー(中央線)ー東京

ルート

1日目

扇沢~針ノ木小屋

コースタイム 5時間

2日目

針ノ木小屋~針ノ木岳~新越山荘~種池山荘~爺ヶ岳~冷池山荘

コースタイム 10時間

3日目

冷池山荘~鹿島槍ヶ岳~冷池山荘~大谷原

コースタイム 8時間40分

針ノ木岳・鹿島槍ヶ岳登山記録

登るまで

鹿島槍ヶ岳に最短で登ろうと思うと大谷原からピストンか扇沢から種池山荘経由で登るのが一般的だと思います。私も昔はそういったルートで計画していました。

ある日、何となく鹿島槍の地図を眺めていると、これまた登りたいと思っていた針ノ木岳とセットで登れるのではないか?とひらめいてしまいました。

体力的にきついのは間違いないですが、黒部湖や立山、剣岳といった北アルプスの代表的な景色を拝めるよいルートだと思います。

登山開始

登山のスタートは扇沢です。この日は三連休の初日ということもあって扇沢は大賑わいでした。トロリーバスに乗って黒部ダムに行く方や、鹿島槍ヶ岳方面に行く方などいる中、私たちは針ノ木岳へと向かいます。鹿島槍ヶ岳方面ほどではないですが、意外と針ノ木岳方面に向かう方も多くてびっくりしました。

始めのうちは車道歩き。普通の山なら車道歩きは森林に囲まれ眺望がなく、ウォーミングアップ的な雰囲気でしかありませんが、この車道歩きはこれから登る予定の雪渓から針ノ木岳まで一望でき、気持ちが高揚します。

針ノ木岳もやはり北アルプスというだけあってかなり大きい!他の山域とは格が違います。もうこの景色だけで帰っていいくらいですね笑。

大沢小屋までは勾配も緩くコースタイムは1時間30分となっていますが、それほどかかりませんでした。

途中には沢もあり気持ちいい道です。

大沢小屋はこのようなきれいと味があるを併せ持ったような感じの小屋でした。いい小屋であるとは思いますが、この小屋に泊まる人はいるのでしょうか…?

大沢小屋を出発して30分ほど経過すると目の前には大きな雪渓が現れます。

ここからひたすら雪渓を登ります。早速アイゼンを着けて登り始めます。

私の使うアイゼンはモンベルの8本爪軽アイゼンです。このアイゼンは2500円程度で装着も簡単とコスパが非常に良いアイゼンです。程度にもよりますが、それほど本格的な雪山に行かない限りはこのアイゼンで行けないところは殆どないのではないかと思います。

久々の雪渓とあって、嬉々として登り始めました。始めのうちはまだまだ楽しむ余裕があってたくさんの写真を撮りました。

雪が固まって浮いていますが、結構な厚さがあるので崩れる心配はなさそうです。

針ノ木岳まで長い雪渓が続いていくのが分かります。ワクワクしますね。

アルプス名物の輸送ヘリコプターもバッチリ撮れました!

こちらは反対方面の鹿島槍です。明日はぐるっと回ってこんな遠くまで行くのかと途方にくれます。

さらに30分程進んで少し疲れてきたところ、雪渓が一望できる開けた場所に出ます。

まだまだ登らないといけないし、さらに傾斜が急になる…と先が思いやられます。かなり急になってきました。

このあたりからかなり疲れてきますが、まだ雪渓の半分にも満たないことに気づき絶望します。

反対側の鹿島槍が綺麗に見えることだけが救いです。

前を見ていても白い壁しか見えずにかなり疲れるので頻繁に止まって後ろを振り返って休憩します。

かなり傾斜が急で私の装備と技術ではやっとのことで登れるぐらいですが、この急坂をスイスイと下っていく方もいました。私には到底真似できません。

針ノ木雪渓は白馬の大雪渓と比べると知名度が低い印象があったので正直舐めていましたが、予想以上にかなり激しい雪渓です。

最後の方はかなりの急登となります。下を見るのも怖いぐらいです。

雪渓を登ること約3時間で無事針ノ木小屋に到着しました。

やっと地獄の雪渓から解放されました。もう今後1年は雪を見なくてもいいです。

上から雪渓を撮った画像ですが、下が見えません。もっと身を乗り出して撮ろうと思いましたが、怖かったので無理でした!

到着したのが16時頃と少し遅かったのもあってテン場も満員でした。

ここまで人気があるとは思いませんでしたが実際に来てみると大雪渓があり、蓮華岳、針ノ木岳と名山があるので人気があるのも納得です。自分が知らないだけでいい山はもっとあるんだなと痛感しました。

テン場からの眺望も素晴らしいです。

こちらは300名山の蓮華岳です。今回は登りませんが良さそうな山です。

夕暮れに沈む鹿島槍。

何度見ても明日あそこまで行くことが信じられません。

夕陽に沈む槍ヶ岳。

槍ヶ岳は北アルプスのどこからでも見ることができ、非常に存在感があります。いつか登ってみたい。

激しい雪渓の登りで疲れてしまったのと明日はキツい行程なのでこの日は早く寝ました。

おやすみなさい。

2日目に続く

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