概要
日時:2020年8月
唐松岳八方尾根を登り、五竜岳まで縦走し、遠見尾根を下って下山するという行程です。
コースタイムは13時間ですが、日帰りです。
唐松岳頂上小屋までの道のりは前の記事に書いてあります。興味があればご覧ください。
登山レベル 高
唐松岳から五竜岳に至る稜線はなかなかスリルのある岩場が多数あります。
コースタイムも13時間と長いため体力的に不安な方は無理をせず2日に分けて登るのがいいと思います。
ルート
黒菱平〜八方池山荘〜八方尾根〜唐松頂上山荘〜(唐松岳〜唐松頂上山荘)〜五竜山荘〜五竜岳〜五竜山荘〜遠見尾根〜アルプス平
コースタイム 13時間
五竜岳登山記録
唐松岳頂上山荘から五竜岳へと続く稜線を進みます。
写真からもお分かりの通り、かなりガスっています。
稜線を進んでいくとさらに雨風が強くなってきました。
急な岩場の下りが続きますが、雨で岩が滑るので細心の注意が必要です。
岩場を下りきると花が咲いている場所がありました。写真はカライトソウ。
こちらはタテヤマウツボグサでしょうか。ここまで緊張感のある岩場が続いていましたのでお花を見ながら小休止といった感じです。
再度五竜岳に向かって登っていきますが、標高を上げていくと雲の中に入っていくのか、天候が悪くなっていきます。
白岳の分岐まで来ました。帰りはここから遠見尾根方面へと下山します。
白岳の周辺は花が豊富です。こちらはマルバケブキでしょうか。
白岳の分岐から五竜山荘まではすぐです。
奥に見えるのが五竜岳方面です。若干天気が良くなってきた気がします。
これまで一面真っ白だったため、これでもかなり天気が良いように感じましたが、今見たら全然ですね。
さらに天気が良くなることを期待して登っていきましょう!
少し登って五竜山荘と白岳を振り返ります。少し晴れてきて良い風景です。
五竜岳へと登る道はかなりハード岩場となっています。滑りやすいので気をつけて登ります。
また天候が悪くなってきました。雨が降っていないだけマシですが、景色が見えなくなってきました。
激しい岩場が続きます。標高も2800mを超えてきていて空気が薄いのですぐに息が上がります。
五竜岳山頂に到着!しましたが、一面ガスで何も見えません!
山頂でかなり粘って晴れるのを待っていましたが、全く晴れませんでした。残念!
惜しいですが、残りの行程もありますので諦めて下山します。
五竜山荘まで戻ってきました。これから下る遠見尾根が見えます。アップダウンを繰り返す非常に長い尾根であることが分かります。
山の上の方は雲がかかっていて天候が良くないですが、麓は快晴であることが確認できます。
天気予報で大町市が晴れとなっていたのは嘘ではないようです。
少し下って五竜岳の方面を見ます。全貌は見えませんが岩場がゴツゴツしていてかっこいい山です。
遠見尾根は長くて辛い尾根だという印象がありましたが、高山植物が非常に豊富な尾根でした。
長くて辛いのは間違い無いので時々立ち止まり、脇に咲いているお花を見て休憩しましょう。
五竜岳や鹿島槍方面の展望も(晴れていれば)最高です。また晴れているときに来たいですね。
タテヤマウツボグサ、シモツケソウなどなど高山植物が非常に豊富であり飽きることがありません。
こちらは唐松岳から五竜岳に続く稜線。数時間前はここを歩いていたんですね。
こちらは五竜岳と鹿島槍ヶ岳方面。五竜岳の周囲には遮るものは何もなく、山頂からの展望は絶対最高なやつじゃないですか〜。晴れているときにまた来たい!
西遠見山と大遠見山の間には池塘があります。
池塘越しに五竜岳、鹿島槍ヶ岳を拝むことができます。水面に映った「逆さ五竜」も見ることができました!
どんどん進んでいき、中遠見山に到着しました!ここでちょっと休憩します。
白馬村方面。下界がかなり近くなってきました。
ここまで来れば山頂付近の悪天候はなんだったのかというぐらいの快晴で暑いです。
山の方はやはりいまだに雲がかかっていました。
今年は「麓は晴れているけど山の上には雲がかかっていて天気が悪い」というようなことが多いような気がします。高気圧さんにはもっと頑張っていただきたい。
中遠見山からもさらに下っていきます。下りは長いのでひたすら無心で足を進めていきます。
次第に下界が近くなっていき、天候もよくなってきます。ここまで来ると空も青いですし、東側の雨飾山をはじめとした信越方面の山々もはっきりと見えるようになってきます。
木道が現れてお花畑が見られるようになると長かった遠見尾根の下りも終わりが近いです。
こちらはミヤマママコナというそうです。花期は7月ごろということなので過ぎてしまっています。
リフト乗り場につきました。アルプス平までリフトで下ることも可能ですが、歩いても20分程度ですので歩いて下山しました。
リフト乗り場からアルプス平までの道はお花畑となっています。
絶対にリフトに乗らずに歩いて下山した方がいいですね!
しっかり舗装されてはいますが、結構急な下りなのでこれまでの疲労が蓄積した足に少々負担がきます。
周囲の景色が最高なので頻繁に立ち止まりながら下っていました。
こちらはミヤマキンポウゲ。よく見る花ですが美しい。
カライトソウの群生。
他にもコマクサなど様々な高山植物が多数咲いていました。
ということで無事下山しました!
登山後記
アルプス平からはテレキャビンに乗って下山します。
標高1500mから一気に下ることができるのは素晴らしいです!
テレキャビンを下りるとタクシーを拾って黒菱平まで向かい、車を回収しました。
今朝はこのリフトの下を登っていたんですね。
見えていたら絶対登らないぐらいの急登です。正しい道は写真には写っていませんが左手にありました。かなり整備されていたので入り口さえわかれば迷うことはないでしょう。
以上、参考になれば嬉しいです。それではまたっ!
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