北岳~間ノ岳縦走②【南アルプス】絶景広がる稜線歩き

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登山レベル高

概要

日時:2023年9月

前日は白根御池小屋でテント泊しており、この日は北岳を通過して間ノ岳まで目指します。

稜線からの景色は素晴らしく、9月でも様々な高山植物を楽しむことができました!

登山レベル 高

この日は行程が長く、体力を要することや、高山病のリスクがあることから難易度は高めだと言えます。

ただし、危険な部分はないので、体力をつけてペースを守って歩けば心配は無用です。

また、体力に不安があれば小屋泊数を増やす・宿泊小屋を変更するなどすることもできます。

ルート

白根御池小屋~北岳~間ノ岳~北岳~白根御池小屋~広河原

コースタイム 13時間25分

白根御池小屋に戻ってくるため、テント等の荷物は置いて軽装で登っています。

北岳~間ノ岳縦走登山記録

登るまで

前日は広河原から白根御池小屋まで登り、テント泊していました。

詳しくはこちらをご覧ください。

登山開始

本日は長めの行程なので2時過ぎにスタート。

暗闇の中、小太郎山分岐まで登ってきました。

稜線まで出てくると肩ノ小屋の明かりが見えてきます。

9月にもなると山の上の朝は寒いです。

標高が低くて風も穏やかな白根御池小屋で泊まる選択をして正解だと感じました。

両俣小屋分岐あたりで明るくなってきます。

そろそろ日の出が近いかしら。

振り返ると仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳がよく見えます。

眼下には肩ノ小屋。

さすが人気の山、たくさんの人で賑わっておりました。

かなり空が明るくなってきました!

北岳の山頂に至る登りはけっこう急で、標高も高く空気が薄いため、足がなかなか動いてくれません。

息が切れるので頻繁に立ち止まって休憩します。

振り返ると甲斐駒ヶ岳と奥には八ヶ岳方面まで見える素晴らしい景色!

5時15分、朝日が昇ってきました!

日帰り登山も手軽で好きですが、こんなにきれいに御来光を拝めるのが泊まり山の魅力のひとつですね。

北岳の山頂は多くの人で賑わっているようです。

5時半ごろ、北岳の山頂に到着!!

これぞ日本の夜明け、朝焼けに染まる富士山。

本日は天気が素晴らしく、朝日と青空、雲海の風景は最高でした!

仙丈ヶ岳と奥には北アルプスもよく見えます!

目を凝らすと槍ヶ岳まで見えました!

甲斐駒の奥には雲海の上に浮かぶ八ヶ岳連峰。

中央アルプス方面もばっちり見えます!

こちらは南アルプス南部方面、深い山が切れることなく続いています。

みんな大好き山梨百名山の山頂看板もあります。

山が好きな人なら知ってると思いますが、北岳は日本で2番目に標高が高い山。

山頂で景色を堪能したら向こうに見える間ノ岳方面へ進んでいきましょう!

西側の山肌が朝日に照らされる一方、東側は影になっている早朝ならではの風景は素晴らしい。

北岳からの下りは岩場が続いていて楽しい。

見上げるとけっこう急な道。これはまた登り返すときキツそう。

もう秋に差し掛かる季節で、お花の種類が少なくなってきますが、ちらほらと高山植物も見られます。

トウヤクリンドウは9月ごろに稜線を彩る高山植物のひとつ。

こちらはコバノコゴメグサ。

花期は7月~8月なので見られるとは思ってなかった。

下っていくと稜線上にポツンと北岳山荘があるのが見えてきます。

6時25分、1年3ヶ月ぶりに北岳山荘に来ました!

前回来たときは暴風でテントが壊されるひどい目に遭いましたが、この日は晴天で風も穏やか。

テン場越しに櫛形山や富士山まで見えちゃいます!

少し休憩したら間ノ岳方面に進んでいきましょう!

北岳は高山植物が豊富なことでも有名。

9月と高山植物シーズンが終わりに差し掛かっている時期でも、結構な種類のお花が見られます。

北岳の近くは岩々していましたが、間ノ岳方面に向かうと砂礫地といった様子になってきます。

この辺りも初夏にくると高山植物が豊富そう。

7時10分、中白根山に到着!

南にはこれから向かう間ノ岳がデカデカとそびえています。

北には北岳と甲斐駒ヶ岳。

北西には仙丈ケ岳。

西には仙塩尾根と中央アルプスの長い山脈を見渡すことができます。

中白根山は北岳と間ノ岳の中間に位置する無名のピークですが景色は最高でした!

一旦下って、間ノ岳に向かって再度登り返します。

間ノ岳までの登りは比較的緩やかで歩きやすい道でした。

7時55分、間ノ岳の山頂に到着!

ここは静岡県の最北端でもあります。

北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳が1枚に収まる画角が素晴らしい!

南アルプス南部もよく見えますが、山深すぎて同定が難しい。

まだ朝早くなので富士山も姿を見せていました。

こちらは山梨県側の山頂標識。三角点もあります。

景色を堪能したのち、来た道を引き返して北岳方面に戻りますが、その時に目の前に広がる景色が最高!

これから歩いていく道もくっきりと見えます。

景色を楽しみながら歩いていたら、あっという間に中白根山まで戻ってきました。

まだ8時半ですが、富士山には雲がかかってきました。

間ノ岳もやはり標高が高い山で、改めて見ても存在感が段違いです。

北岳は標高もさることながら、フォルムがカッコいいのも多くの人を惹きつける要因のひとつではないでしょうか。

一方で仙丈ヶ岳はなだらかな山体にカールがあって、「南アルプスの女王」と呼ばれるのにも納得。

中白根山から北岳山荘までの下りは正面に北岳を見ながら歩くことができます!

9時ごろ、北岳山荘まで戻ってきました!

ここから再度、北岳まで登っていきます。

左手に仙丈ヶ岳を見ながら歩きます。

北岳までの登りはけっこう急でなかなかキツい。

少し登ったところから中白根山方面を振り返ります。

しおれかけのタカネナデシコ。

今年の高山植物はこの日で見納めでしょうかね。

標高が上がっていくに従って傾斜が急になってきます。

振り返るとかなりガスが増えてきました。

晴れてるうちに登ることができて良かった~!

山頂直下の登りはマジでキツい。

既に6時間以上歩いているので、足が悲鳴を上げ始めてきました。

そんなこんなで本日2度目の北岳に登頂!

まだ9時ですが雲が増えてきました。やはり景色を見るなら早朝に限ります。

北岳の山頂は相変わらず多くの人で賑わっていました。

仙丈ヶ岳を眺めながら下山にとりかかります。

こちらはシロバナタカネビランジ。

南アルプス特有のお花で白~ピンクまで色が様々です。

歩いているだけで気持ちの良い稜線。

北岳の山頂から肩ノ小屋の間には両俣小屋方面に向かう分岐もあります。

こちらはイワギキョウ。

キキョウ科で珍しく上向きに咲くのが特徴。

こちらはハクサンイチゲ。

ぱっと見キタダケソウに似てますが葉っぱの形状が全然違うので早とちりしないように注意。

その辺り詳しくは2022年6月にキタダケソウを見に北岳に登った際の記録を参考にしてみてください!

10時半、北岳肩ノ小屋まで戻ってきました。

相変わらずたくさんの人で賑わっていますね。

肩ノ小屋からの景色も素晴らしい。

北岳肩ノ小屋はその名の通り、北岳の肩に位置するようなところにあります。

さらに進んでいくと鳥さんもいました。おそらくイワヒバリですね。

この稜線は初夏にくると色とりどりの高山植物が咲き乱れていた記憶があります。

10時40分、小太郎山分岐に到着。

余裕があれば小太郎山にも行きたかったのですが、体力的にも時間的にも厳しいので泣く泣く下山することにします。

小太郎山分岐からの下りはなかなかの急坂です。

登りの時は真っ暗で何も見えませんでしたが、草スベリでもちらほらとお花が見られます。

さすがは高山植物で有名な北岳、9月でも色とりどりのお花が見られて大満足でございました。

正面には鳳凰がデカデカと見えますが、ご覧の通りガスってしまっておりました。

12時ごろ、白根御池小屋に戻ってきました!

テントの撤収をして下山します。

はじめの方はなだらかな道で、重量が増加したザックを背負う身としては非常にありがたい。

しだいに傾斜が急になってきます。

テント泊装備で急坂を下り続けて足への負担がエグいので、中間地点のベンチで少し休憩します。

ベンチより先も急な下りが続きますが、下界に近づくと傾斜が緩やかになってきます。

広河原まであと20分、もう少しですね!

最後の吊り橋、ここを渡り切ったら下山だという明確な区切りがあって達成感もひとしおです。

河原の左手に見えるのが広河原山荘。

2022年6月にオープンした綺麗な小屋で前泊に便利です。

13時40分、無事下山することができました!

長かったですが、絶景の広がる稜線歩きを楽しめて最高の日でした!!

登山後記

広河原から芦安/甲府行きのバスは大変混雑しているようでしたが、奈良田行きのバスは全員座れるぐらいの込み具合でした。

と思ってたら途中のバス停で釣り客が大量に押し寄せて、奈良田に着くときには満員になってました(笑)

以前北岳に登った時はガッスガスで何も見えませんでしたが、見事リベンジに大成功しました!

今度はもっと体力をつけて白根三山の縦走をしてみたいものですね。

それではまたっ!

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