概要
日時:2023年6月
尾瀬に位置する日本百名山、燧ヶ岳(読み方:ひうちがたけ)に登ってきました。
尾瀬特有の広い湿原や山深い景色など、予想以上に満足度の高い山でした!
登山レベル 中
百名山なだけあり登山道はよく整備されていて、迷いそうなところや危険箇所などはありませんでした。
ただし、6月はまだ斜面に雪が残っている部分もあるため軽アイゼンやチェーンスパイク等を携行することをオススメします。
アクセス
登山の起点は御池
東北自動車道「西那須野塩原IC」より約2時間と、アクセスは非常に悪いです。
公共交通機関の場合、野岩鉄道「会津高原尾瀬口駅」よりバスが運行されています。時刻表などの詳細は会津バスのHPをご覧ください。
ルート
御池〜俎グラ~柴安グラ~俎グラ~ナデッ窪分岐~長英新道~沼田新道~沼山峠
コースタイム 7時間40分
燧ヶ岳登山記録
登るまで
もともと至仏山に登りたいなと思ってたんですが、至仏山は毎年6月末まで入山規制が行われているようです。
この溢れる尾瀬欲をどこにぶつけたらいいのか...?ということで燧ヶ岳に行くことにしました!
御池に到着したのが4時20分ごろ。アクセス悪すぎて夜通し運転したのが疲れたので30分ぐらい仮眠します。
5時ごろスタートです!
登山開始
登山口の標高はすでに1500mを超えていて、6月下旬でも早朝はひんやりとします。
分岐を左に曲がり、燧ヶ岳にアタック!1000mを3時間で登ります。
かの有名なミズバショウ。いきなり見ることができて感動。
(ぶっちゃけミズバショウってキモイ見た目してますよね)
こちらはイワカガミ。5月~6月に各地の山でよく見られるお花ですが可愛らしくて好きです。
登りは結構急です。普通にキツい。
急登を登りきると心が洗われるような絶景が出現します!
この一帯は広沢田代と呼ばれてます。
広大な湿原と木道がまさに尾瀬って雰囲気でいいですね。
広沢田代を過ぎるとまたしばらく登ります。
標高が上がってくると周囲の景色が見えるようになってきました!
気がついたらもう5合目。
振り返るとさっき歩いた広沢田代がよく見えます。
さらに越後方面の山も見えてきました。
地図で見たら明らかですが、尾瀬って山に囲まれている地域なんだなあと実感します。
花も豊富な時期で、道端にはシャクナゲも咲いていました。
さらに登っていくと、再度開けた場所に出ます!
目標の燧ヶ岳が眼前に。やっぱり百名山なだけあって迫力がありますねえ。
この辺りの湿原が広がっている一帯が熊沢田代。
ベンチに座って休憩していると沼越しに越後の山々が拝めます。
熊沢田代を過ぎて再度登っていき、7合目まで来ました。
傾斜が急ではありますが、道の状態は良いのでここまではスイスイ登ることができます。
と思ってたら雪渓が出現!
傾斜も急なので、軽アイゼンやチェーンスパイク等を携行しておいた方が良いです。
この雪渓が結構長くて疲れました。
雪渓を登り切ったところから振り返ります。かなり標高が上がってきた感があります。
山頂直下は明るい笹原となっています。
登山開始から2時間半ぐらいで燧ヶ岳の山頂のひとつ、俎グラに到着!
燧ヶ岳は双耳峰で、むこうに見えるもう一つの山頂は柴安グラ。
普通の双耳峰は西峰/東峰みたいな名づけられ方をしていますが、この燧ヶ岳は俎グラ/柴安グラと何とも特徴的な名づけられ方をしております。
山頂からの景色は格別で、広い尾瀬ヶ原や至仏山が良く見えます!
あとで下っていく尾瀬沼方面も見渡すことができます!
柴安グラの右奥には越後の山々。
360度見渡しても一面山しかない、本当に山深い山域です。
北に大きく佇むのは会津駒ヶ岳。5年ぐらい前に会津駒ヶ岳に登った時に燧ヶ岳が良く見えていたのを思い出します。
俎グラから一旦下って、柴安グラへと登り返します!
登り返すこと約20分、もう一つの山頂である柴安グラに到着!
標高2356mの柴安グラが燧ヶ岳の山頂として認識されているようですね(俎グラは標高2346m)。
正面に見える平たい山が平ヶ岳、その奥には越後駒ヶ岳などの山が連なっている様子が良く見えます!
こちらは至仏山、尾瀬ヶ原、上州武尊山など。最高の風景です。
俎グラの方を見てみると、ここ柴安グラの方が標高が高いってことを実感することができます。
柴安グラで景色を堪能しながら休憩したのち、俎グラへと戻ります。
俎グラからは尾瀬沼方面へと下山していきます。
道は開けている部分が多くて、尾瀬沼方面の景色を見ながら歩くことができます!
こちらはミヤマダイコンソウ。
景色が素晴らしいので歩いているだけで楽しい!
山頂から20分ぐらい歩いていくとナデッ窪分岐に到着!
ナデッ窪登山道は通行制限されているようで、大人しく長英新道を下っていきます。
少し下ったところから燧ヶ岳を見上げます!双耳峰ってなんでこんなに美しいんでしょうか。
少し標高を下げてきた感はありますが、目指す尾瀬沼はまだまだ先。
長英新道を4合目あたりまで下っていくとしだいに樹林帯へと移り変わっていき、景色が見えなくなってしまいます。
これがおそらく最後に上から見る尾瀬沼。
樹林帯の下りは長いが歩きやすい。
傾斜がなだらかになってくると分岐まであと少し。
樹林帯を抜けて一気に草原へと移り変わりました!
右奥にはこれまで目標にしてきた尾瀬沼らしきものが見えます。
木道と草原、「これぞ尾瀬っ!」というような景色にテンションが上がります!
尾瀬沼一帯の雰囲気が素晴らしいのは言うまでもないですが、沼は山の上から見た方が全容がよく分かっていいですね。
分岐まで来て燧ケ岳を見上げます。かなり高いところから下ってきましたね。
実は尾瀬に来るのは初めてなので作法が分かりません!詳しい方がいたら教えてください!!
こちらはハクサンチドリ。
こちらはタテヤマリンドウ。初夏のこの時期は色とりどりのお花がたくさん咲いています。
どこまでも続く木道に「はるかな尾瀬~♪」と口ずさんでしまいそうです(実際は真顔)。
ミズバショウらしきもの。今年は暑いのでもう終わってしまったのでしょうかね。
沼山峠に向かう道はしだいに湿原を離れて登りとなります。
沼山峠展望台からの景色は残念な感じでした。
11時ごろ、登山開始から6時間ぐらいで沼山峠登山口まで戻ってきました!
ここから御池までバスに乗って戻り、御池からまた長い道のりを運転して帰宅したのでした。
登山後記
そこそこ期待して登りましたが、期待を斜め上から超えてくるような素晴らしい山でした!
山頂からの景色はこれまで登った中でも上位に位置するといっても過言ではありません。
はじめて行った尾瀬は雰囲気が素晴らしく、「また行きたい!」と思ったため、同じく尾瀬に位置する百名山である至仏山にも行ってみたいと思います!
それではまたっ!
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