概要
日時:2022年1月
山梨県南部町の思親山(ししんざん)に登ってきました。思親山は山梨百名山にも選定されており、富士山がよく見える山としても知られています。
アクセスが少々悪いですが、手軽に登ることができて富士山の眺望が素晴らしい山でした。
登山レベル 低
コースタイムが短く、道はよく整備されているので初心者でも安心して登山を楽しむことができます。
アクセス
登山の起点は佐野峠。中部横断自動車道「富沢IC」より約50分、駐車スペースは10台程度。
佐野峠に至るまでの林道の道幅が狭く、運転が難しかったです。
佐野峠は思親山とともに5月中旬、7月中旬にダイヤモンド富士が見られるそうです。
公共交通機関のみの場合、JR身延線「内船駅」より往復5時間程度で登山することも可能です。
ルート
佐野峠〜思親山山頂〜佐野峠
コースタイム 1時間20分
思親山登山記録
登るまで
この日は午前中に山梨県北杜市の中山展望台に行っておりました。手軽に登ることができて八ヶ岳や南アルプスの眺望が素晴らしかったです。
中山から下山したのちに時間があったのと、中山からは富士山があまりよく見えなかったこともあって前から目をつけていた思親山に行くこととしました。
佐野峠に到着したのが15時20分ごろ。先客は1組いました。
佐野峠からは富士山がよく見えます!
これだけでかなり満足なのですが、せっかく来たのでついでに思親山に登ってみます。
登山口は佐野峠から非常にわかりやすい場所にありました。
登山開始
佐野峠は標高845m、思親山の標高は1031mということで200m弱を約45分で登ります。
登山道にはこんな看板もありました。エンレイソウの見頃は5月ごろなので、ダイヤモンド富士が見られるタイミングで登ればちょうどエンレイソウのお花も楽しむことができそうです。
はじめの方は急な斜面をつづら折りで登っていく道が続きます。
安心と信頼の東海自然歩道。道はよく整備されていて歩きやすいです。
壁のような登りもあり、息が切れます。
登山口から一気に登ると後は緩やかな道が続きます。
ところどころ木々の名称が書いてあって、植物に興味があれば楽しいと思います。
写真はエンコウカエデ。エンコウは猿猴(テナガザル)の意味で、葉柄(ようへい;葉と茎の接続部分)が長いのが特徴です。カエデの葉を手、葉柄を腕と見立てたようです。
樹林が深く、暗くなっている道もありました。不気味な感じで少し怖かったです。
さらに歩いていくと分岐があります。山頂まであと少しです。
分岐から少し登ると開けた道になります。
さっきまで鬱蒼とした樹林帯を歩いていたので青空が非常に気持ち良かったです。
ここを登り切れば山頂です!
山頂に到着しました!佐野峠からの所要時間は30分程度でした。
思親山という名前は特徴的ですが、身延山で修行していた日蓮聖人がこの山越しに故郷の房州を想ったことが由来だと言われています。
ちなみに身延山からの景色はこんな感じ。房州(千葉県の先端)は到底見えないです。伊豆半島を房総半島と間違ったのではないかとさえも思います。
思親山の山頂は広々としています。
山頂からは富士山がよく見えます。さすがですね。
ただ、樹林が邪魔になってしまっていて、市街や愛鷹山系の方まで見ることが難しいです。
南アルプス方面もよく見えませんでした。見えていたのは安部奥の一角ぐらいです。
天気は良かったですが、じっとしていると寒くなってきたので下山することとします。
帰り道の稜線上からは富士市街や愛鷹山をギリギリ見ることができました。ただし、樹林が絶妙に邪魔なのでゆっくりと景色を楽しむことはできないです。
登りの時には気が付きませんでしたが、樹林の奥にチラチラと山も見えています。こちらは毛無山方面。
たぶん北岳です。
よく分からないですが、南アルプスの山が見えます。
午後4時台にもなるとかなり日が傾いてきますね。
無事下山できました。危険箇所などはなくて総じて歩きやすかったです。
登山後記
下山した後は佐野峠から赤く染まる富士山を楽しみました。
何度見ても富士山はいいものですね。
思親山の感想としては手軽に富士山を楽しめる点は良いですが、富士山以外はあまり期待できない感じです。
手軽に富士山を楽しめるという同様の山だったら白鳥山の方がおすすめできます。
アクセスもしやすく、往復30分程度で、富士山だけでなく南アルプス方面の展望も素晴らしいです。
↑白鳥山の詳細です。興味があれば参考にしてもらえれば嬉しいです。
もちろん思親山も決して悪い山ではないとは思います。これからもいい山を探したいものですね。
それではまたっ!
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