概要
日時:2019年11月
長野県の高妻山に登ってきました。戸隠・妙高・雨飾エリアでひときわ地味な山。高妻山についてそのような印象をお持ちでないでしょうか。かくいう私もその一人でした。実際に行ってみるまでは…
登山レベル中
危険箇所はないですが、行程がやや長いので体力に自信のない方には少し厳しいかもしれません。
アクセス
戸隠キャンプ場が登山の起点です。
私はマイカーで行きました。長野ICから約1時間です。都内からは結構時間がかかります。
公共交通機関の場合、長野駅からバスで1時間17分です。時刻表などの詳細はアルピコ交通のHPをご覧ください。
行程
戸隠牧場~一不動避難小屋~五地蔵山~高妻山~五地蔵山~弥勒尾根~戸隠牧場
コースタイム 9時間
高妻山登山記録
登るまで
いつものように深夜に車を走らせ、午前3時頃に戸隠キャンプ場の駐車場に着きました。長野県の北部にあたるので移動に時間がかかります。
駐車場はかなり広いスペースがあり、きれいなトイレもあるので車中泊に適した場所でした。
この時点で標高は約1100mと結構高く、時期も時期なので車中泊はかなり寒かったです。毎年これぐらいの時期に車中泊して寒いと言ってる気がします…。来年こそは学習しような。
登山開始
気持ちいい朝日に照らされ、午前6時頃目を覚まします。じっとしてるのも寒いので準備をさっさと済ませて6時半ぐらいに出発しました。
まずは戸隠牧場の中を進みます。いきなり牧場と戸隠山という景色に見惚れます。夏にこの辺りに避暑に来るのもいいな、なんて思います。
靴底を殺菌する効果があるらしい謎の柵をくぐり、沢ルートで不動避難小屋へと向かいます。
沢ルートということで斜度がきつくて体力が持ってかれます。体力的にはきついですが、川を渡ったり水場があったり鎖場があったりとバラエティに富んでいるルートだったので個人的にはそれほど疲労感はなかったです。
ひたすら登ると避難小屋につきます。避難小屋で景色を楽しみながら休憩しました。
こちらは長野市街地方面、手前の緑が映える平地が戸隠牧場です。結構登ってきたように感じられます。
こちらは高妻山。この日は天気が良く、青空が気持ちいいのが見て取れます。
結構登ったと思ったのに高妻山はまだこんなに高いのか…とか思いますが、気合を入れなおして出発します。
避難小屋から五地蔵山までは50分程度です。
まだまだ結構長いな~と歩き始めるまで思っていましたが、実は一不動避難小屋から、二釈迦、三文殊、、、というように細かく中間ポイントが設定されているので思ったより気持ち的には楽でした。
五地蔵山ではこのように大迫力の戸隠山が見えます。見るからに危険そう…ですが、いつか行ってみたいと思います。
戸隠山の奥に見えるのは北アルプス。正直、これほど近くに北アルプスが見えるとは思っていませんでした。
こちらは妙高方面。向かって左から笠状の山が焼山、やや平坦な山が火打山、外輪山から一際高い山が顔を出しているのが妙高山。
3年前に火打山から妙高山を縦走しましたが、こうやって見ると結構長い道のりだったんですね。妙高山に登る際に外輪山の上り下りがかなりキツかった記憶がありますが、それも容易に見て取れます。
五地蔵山から1時間ほど進んだところでは高妻山を正面に臨みます。
高妻山、非常に存在感があります。かなり急な登りになりそうです。ここから高妻山まではあと30分ぐらい。もうひと踏ん張りです。
そうこうしているうちにやっとのことで高妻山の山頂に到着しました。2353mと標高が高い山ですが、日帰りで来られるなんて素晴らしい。
ここまでくるとやっと雨飾山も見えるようになります。雨飾山は結構前からずっと登る計画を立ててはいるんですが、どうも天候に恵まれない山です。
この高妻山は西側に遮る山が無いため、黒姫山、戸隠山、妙高山、火打山など近くの山域の名だたる山だけでなく、北アルプス北部後立山連峰までくっきり見えます。
こちらが白馬方面。かなり雪をかぶっています。左手のゴツゴツしている不帰キレットまでもよく見えます。
こちらは鹿島槍、五竜方面。後ろに見えるのが立山でしょうか。残念ながら剱岳は五竜岳の奥に隠れてしまっているようです。
後立山連峰を引きで見るとこんな感じ。非常に美しい連峰です。
この日は天気が良かったのもあり、なんと槍ヶ岳、穂高岳までも見えました!正直ここまで見えると思っていませんでした。高妻山、地味な山だと侮っていてすみません…!
山頂は岩々している部分もあり、座ったり寝たりすることもできて山頂のクオリティも高かったです。ついつい昼寝をしたりご飯を食べたりしていたら1時間ほど経っていました。
帰りは五地蔵山の分岐で弥勒尾根を通って帰りました。こちらもかなり急坂で膝にきます。
弥勒尾根からは黒姫山がよく見えます。妙高山をひとまわり小さくしたような感じで美しい山です。
単調な長い急坂でつらいところですが、ちょうど紅葉がきれいな時期だったので心が洗われるようでした。
長い下りを終えると戸隠牧場に戻ってきました。
ここまでくるとほっとします。目の前に見えるのは黒姫山。無事に下山した我々を迎えてくれているようですね。
下山後に戸隠牧場を散策していましたが、オフシーズンの時期なので動物もいなく、少しさびしい感じでした。それでもキャンプ客はちらほらいました。目の前に戸隠山と黒姫山が見え、景色は抜群にいいので穴場なのでしょうね。
登山後記
高妻山、百名山なのに地味な山、という印象でしたが、実際に行ってみるとその印象が180度変わりました。歩程も長く、体力を要しますが、それに見合うよい山だったと思います。気になった方は地味だと言わず是非行ってみてください!
ちなみに高妻山に登った後はついでに(という距離でもないですが、)鹿島槍ヶ岳の麓の木崎湖キャンプ場でコテージに泊まって次の日に車で山に登って鹿島槍ヶ岳を鑑賞しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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