概要
日時:2021年8月
塩見岳に1泊2日で登りました。1日目は三伏峠小屋にテントを張り、烏帽子岳まで往復、2日目は塩見岳まで往復し、テントを回収して下山しました。
塩見岳は頑張れば日帰り可能ですが、烏帽子岳から見る塩見岳は圧巻です。日程に余裕があれば三伏峠小屋で1泊するのがおすすめです。
登山レベル 高
とにかくコースが長いので体力が必要です。
塩見岳の山頂付近は急な岩場が連続していますので落石や滑落に十分注意しましょう。
アクセス
登山の起点は鳥倉駐車場
マイカーの場合
ゲートの手前に「第一駐車場」「第二駐車場」「第三駐車場」とありますが、第二駐車場と第三駐車場はゲートからそこそこ距離があるのでご注意ください。
(参考)第二駐車場:ゲートまで徒歩約12分、第三駐車場:ゲートまで徒歩約20分
中央自動車道「松川IC」よりゲートまで約1時間30分です。
また、鳥倉登山口までアクセスする際に国道152号を使いたいところですが、152号は頻繁に通行止めになるため事前にチェックすることをオススメします。
(参考)長野県道路情報
2021年8月末では静岡県と長野県の県境の兵越峠と高遠方面から大鹿村へ向かう分杭峠が通行止めになっていたので松川ICよりアクセスするのが無難かと思います。
公共交通機関の場合
夏季はJR飯田線「伊那大島駅」や中央自動車道「松川IC」よりバスが運行されています。バスの場合はゲートのさらに奥にある登山口までアクセスすることができるので林道歩きが少なくて足に優しいですよ。時刻表や運行時期など詳細は伊那バスのHPをご覧ください。
また、その他にもタクシー、高速バス、麓の旅館の送迎なども利用可能です。詳しくは三伏峠小屋のHPにも記載されていますのでそちらもご覧ください。
ルート
1日目
鳥倉駐車場〜鳥倉登山口〜三伏峠小屋〜烏帽子岳〜三伏峠小屋
コースタイム 6時間25分
2日目
三伏峠小屋〜本谷山〜塩見小屋〜塩見岳〜塩見小屋〜本谷山〜三伏峠小屋〜鳥倉登山口〜鳥倉駐車場
コースタイム 11時間40分
1日目の登山記録(烏帽子岳)
登るまで
静岡県に住んでいる私は0時頃に家を出て浜松から国道152号をひたすら北上して夜明け前に登山口までアクセスしようと思っていました。
が、静岡と長野の県境が通行止めになっており、足止めをくらって深夜2時に絶望を味わいました...
一旦引き返し、飯田経由で迂回することで登山口まで辿り着きましたが、既に7時過ぎで駐車場はいっぱいで第3駐車場に停めるのでやっとでした。
第3駐車場からゲートまでは思いの外遠くて、徒歩20分ぐらいかかりました。
第1駐車場は30台ぐらいのスペースはありましたが、到着した頃には満車でした。
ゲートを越えてさらに林道を歩いていきます。
林道からは奥茶臼山方面のいい風景も見えます。天気が最高ですね!
第3駐車場から林道を歩くこと1時間、やっと登山口に到着しました!
今回はテント泊装備で荷物が重いので林道を歩くだけでかなり疲れました...
登山開始
登山口にて少し休憩したら出発です!
登山開始からそこそこ急な登りが続きます。荷物が軽ければそんなにキツくはないのでしょうが、テント泊装備なので結構辛い登りでした。
そういえばテント泊登山は2018年以来、3年ぶりになります。最近は日帰り登山ばかりだったので重い荷物を持って登るのが懐かしい感覚です。
鳥倉登山口から三伏峠までの現在地が10分の1単位で示されているので精神的に良い。
スタートがやや遅かったので雲が増えてくるかな?と心配でしたが、雲がひとつもない青空が広がっていました。
豊口山間のコルに到着!ここまで1時間ちょっとかかりました。
荷物が重いのでコースタイムとほぼ同じ時間でした。めちゃくちゃ急な登りという訳ではなかったので荷物が軽ければスイスイ登ることができそうです。
豊口山間のコル以降は傾斜は緩やかになってきます。
サラシナショウマが群生していました。
駒ヶ根市街方面と中央アルプスも見えてきました!
塩川ルート分岐に到着!ここまでもほぼコースタイム通りでした。
塩川ルート分岐から三伏峠までは緩やかな登りが続きます。
仙丈ヶ岳(左)と甲斐駒ヶ岳(右奥)がよく見えます!
三伏峠小屋まであと200歩という看板がありました。本当に200歩なのかな?
看板から210歩で小屋に到着しました!あと200歩というのはあながち間違いではなさそう(笑)
三伏峠は日本一高いと言われる峠だそうです。「言われる」という部分に若干の違和感を感じますが...
小屋に到着したのは11時過ぎでしたが、テント場は8割ぐらい埋まっていました。
テント場も予約が必要なので事前に忘れず予約しておきましょう。幸いそれほど人が多い山でもないので直前でも予約を取ることができました。
さあ、テントを張ったら荷物をテント内に置いて烏帽子岳に向かいましょう!
三伏峠から5分ぐらい歩き、水場との分岐に差し当たると塩見岳が姿を見せます!
お花畑の脇の道を登ります。
ホソバトリカブト
マツムシソウ
シラネニンジン
その他にも様々な花が咲いていました。高山植物が豊富な初夏に登ればもっとたくさんのお花が観れると思います。
小河内岳方面の景色。目立った山はありませんが稜線が美しい。
こちらは明日歩くルートです。左側が三伏山、右側が本西山です。それなりにアップダウンがありそうですね。
正面に烏帽子岳が見えてきました。烏帽子岳という名前からも分かりますが登りは結構急です。荷物が軽いとはいえ標高も2700m程度で空気が薄いためキツい登りでした。
山頂に到着しました!
烏帽子岳は塩見岳を正面に拝むことができる山なので登る価値は大いにあると思います。
仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳方面もばっちり見えます。
少し雲がかかってきましたが富士山も見ることができました。富士山がこんなに大きく見られるのが南アルプスのいいところですね。
南側には小河内岳とその奥には荒川岳が見えます。
本当はこの日は小河内岳まで行こうと思っていたんですが、時間(と体力)がなかったので烏帽子岳で引き返すこととしました。
小河内岳からは荒川三山がよく見えるとのことなので時間があれば行ってみてはいかがでしょうか。
2日目に続く
2日目は塩見岳に登ります。詳細はこちら↓
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