概要
日時:2021年7月
滋賀県の伊吹山に登ってきました。伊吹山は日本百名山の中では難易度も低く、アクセスもしやすいので人気の山ですね。
展望が良いのは言うまでもありませんが、高山植物が豊富なことでも有名です。今回は高山植物が最も豊富な時期である7月中旬に登ることができました。
登山レベル 中
家族連れなども多く、初心者でも簡単に登ることができると思われがちな山ですが、標高差もあるのでそれなりの体力は必要です。(危険な箇所などはありません)
また、夏場はかなり暑いので十分な量の水を持参して熱中症に注意しましょう。
アクセス
今回の登山の起点は上野登山口
上野登山口の周辺には駐車場がいくつかあります。大抵の駐車場は駐車料金300円となっています。
登山口まで車でのアクセスは名神高速道路「関ヶ原IC」より約15分です。かなりアクセスは良い方ですね。
また、公共交通機関ではJR東海道本線「近江長岡駅」よりバスが出ています。時刻表などの詳細は近江鉄道バス・湖国バスのHPをご覧ください。
ルート
上野登山口〜伊吹山山頂〜上野登山口
コースタイム 6時間20分
今回選択したのは最も一般的な登山ルートです。
体力的に辛い方は山頂付近まで車で行くことも可能です。(伊吹山ドライブウェイ)
伊吹山登山記録
登るまで
午前1時頃に伊吹山上野登山口の近くの駐車場に到着しました。ナイトハイクに向かう方もちらほらといましたが、車中泊して翌早朝から登りはじめます。
午前4時頃にスタートしました。辺りはまだ暗かったのでヘッドライトは必須でした。
登山開始
登山口も分かりやすく、道もよく整備されていたので暗い中でも不安なく登ることができました。
登山口付近は標高が200m程度とかなり低く、午前4時台でもかなり暑かったです。
一合目に到着した頃にちょうど明るくなってきました。
天気も良く、眺望も期待できそうです!
道の脇にはきれいなお花も咲いています。
一合目付近で少し眺望がみられましたが、再度樹林帯に入ります。
しばらく登っていくと再度眺望が見られるようになります。
琵琶湖が大きく見えますね〜。
2合目に到着しました。ここまで約1時間。まだ5時ですがすでにかなり暑いです。
夜明けとともに空が赤く染まってきました。なんとも幻想的な風景です。
2合目から3合目の間も木が邪魔であんまり展望は良くありません。
3合目まで来ると伊吹山の全貌が見えてきます。
ここまで来ると樹林帯を抜け風も通るようになり気持ちいいです。
3合目には高山植物探勝路もあるので少し寄り道しました。
こちらはカワラナデシコ。可愛らしいお花ですね。
こちらはコオニユリ。鮮やかなオレンジが特徴です。
こちらはママコノシリヌグイ。茎がトゲトゲが特徴的であり、憎い継子の尻をこの草で拭くという想像が名前の由来だそうです。
オオバキボウシ。
他にもたくさんのお花を見ることができました。エネルギーをチャージできたところで再度登っていきます!
少し登ったところから振り返りました。3合目の建物がいい雰囲気を醸し出しています。
4合目に到着!この辺りから次第に傾斜が急になっていきます。
5合目からは山肌を見ながら登ることができます。
山頂まではまだまだ遠いですが頑張って登っていきましょう!
太陽も登ってきて市街地は明るくなってきましたが、登山道はちょうど伊吹山の陰に隠れています。
直射日光を受けずに視界が開けている道を歩くことができるので気持ちいです。
5合目から先は道は急ですが山からの風もあり、景色も良いので比較的歩きやすいです。
途中には避難小屋があります。
避難小屋を過ぎたあたりが6合目です。6合目でやっと標高1000mぐらいです。そら暑いわけですね。
アルプスとかだとよくある「登山口が1000m超え」ということのありがたさがよく分かりました。
かなり高度感のある景色になってきました。山頂まではあと400m弱です。
7合目付近からはイブキジャコウソウが見られるようになってきました。
8合目まで来ました!8合目にはベンチがあったので少し休憩しました。
日が登ってきたこともあり、南側養老方面は少し雲がわいてきました。
一方、西側米原・琵琶湖方面は相変わらず快晴です!
可愛らしいお花。
山頂にかなり近づいてきました!
快晴で気持ちがいいです!
山頂付近はさらに高山植物が豊富になってきます。こちらはウツボグサ。
こちらはイブキトラノオ。「イブキ」と名のついていることからも分かるように伊吹山でよく見られる植物です。
7時すぎに山頂に到着しました!登りはじめから約3時間かかったことになりますね。
ほぼ直射日光に晒されずに登ることができましたが、これから登る方は暑さとの闘いとなるので辛そうです。夏は早朝から登るに限りますね。
山頂にはヤマトタケルの像もありました。伊吹山もヤマトタケル伝説の舞台になっているそうですね。
山頂には売店、茶店などがたくさんあり、多くの人で賑わっていました。
さあ山頂からの景色を楽しみましょう。
北側の眺望。能郷白山や荒島岳、白山方面が見えていそうです。
山頂からは伊吹山ドライブウェイの駐車場もよく見えました。
ドライブウェイ駐車場まで周遊しようかなと思っていましたが、ここから見た感じでは意外と距離や標高差がありそうなのでやめときました。
一方、南側の養老方面は完全にガスってしまいました。残念ですが早朝には見ることができたのでまあいいとしましょう。
山頂の奥の方にはお花畑が広がっています。いい風景ですね〜!
きれいなアザミ。毒々しくて気持ち悪いという方もいますが個人的には好きです。
ウツボグサの群生。
シシウド。大きくて迫力があります。
こちらはキンバイソウ。シナノキンバイなどと似ていますがサイズが大きいのが特徴です。
山頂では少し休憩したのち下山することとしました。(日陰がなくてずっと休憩していると辛かった...)
山頂直下には「琵琶湖展望台」という場所もありました。よく見えるのですが、ややガスってきていたのが残念です。
標高を下げていくと完全にガスの中に入ってしまいました。景色は見えませんが直射日光を遮ることができて嬉しいです!
6合目の避難小屋あたりまで来ると雲を抜けました。登山道はよく整備されているのでスイスイ下山することができます。
標高を下げていくとまた快晴で灼熱地獄です。景色は良いですが...
下山だからまだマシでしたが、この暑さの中で登ってくる方はかなりキツそうでした。
あっという間に3合目まで降りてきました。伊吹山の山頂付近に雲がかかっているのがはっきりと分かります。
下界は快晴で琵琶湖をはっきりと見ることができます。海みたいに広いですね。
9時半頃に無事下山することができました!スタートから5時間30分程度でした。
登山後記
伊吹山は総合的にいい山だとは思いますが、どの時期に登るのが良いかが少し難しいですね。
今回のように高山植物目当てで7月に登るのが最適なように思いますが、かなり暑くて厳しかったです。
高山植物が見たいなら6〜7月に早朝から、高山植物に興味がなければ涼しくなった紅葉の時期とかに登るのが良いのでしょうか。
伊吹山に登った後は鳥取県の大山を目指してさらに西に進みました。大山も伊吹山と同様に高山植物が豊富な山でしたよ〜!
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