概要
日時:2023年8月
朝日連峰の一角である以東岳に登ってきました。
真夏だったのでかなり暑かったですが、稜線の雰囲気が素晴らしく、色とりどりの高山植物を見ることができて楽しい登山になりました!
登山レベル 中
危険箇所や迷いやすいところはないですが、ルートが長いので体力が必要です。
ただ、道の状態は良かったのでコースタイムの割に疲労感は少なかったと感じました。
アクセス
登山の起点は泡滝ダム大鳥登山口
山形自動車道「庄内あさひIC」より1時間程度
JR鶴岡駅からバスやタクシーを乗り継いでアクセスできなくもないですが、実質的に公共交通機関でのアクセスは困難を極めます。
ルート
大鳥登山口~タキタロウ山荘~オツボ峰~以東岳~直登コース~タキタロウ山荘~大鳥登山口
コースタイム 11時間40分
体力に不安がある方はタキタロウ山荘で1泊するのも良いかもしれません。
以東岳登山記録
登るまで
お盆休みを利用した長期遠征登山、今回は東北の200名山を狙っています。
以東岳に行く前に飯豊連峰の端に位置する朳差岳に登っていました。
めちゃくちゃ暑くて非常にキツかったですが、景色は素晴らしかったので、朳差岳に興味がある方はぜひ挑戦してもらえたらと思います。
そして途中のタキタロウ館近くで車中泊したのち、大鳥登山口に到着したのが4時半ごろ。
駐車スペースは結構広く、予想以上に登山客は多いようです。
登山開始
以東岳も朳差岳と同じように人気のない山なのかな?と思っていましたが、どうやらそうではないみたい。
登山スタートは4時半ごろ。
まだ薄暗かったため、写真がブレブレで申し訳ありません!
泡滝ダムより少し歩くと登山口があります。
はじめの方はなだらかで歩きやすい道。
右手に川が見えて涼しげな風景ですね。
なお、登山口の標高は530mと低めなので真夏だったら夜明け前でもかなり暑い。
歩きやすく整備はされているんですが、少し狭いのですれ違いがやや大変か。
そんなに人が多いわけではないのですれ違う回数も少ないと思いますが。
渡渉箇所もあります。
滝も見られて涼しげな風景ですね(なお、実際は日が昇る前でもかなり暑い)
泡滝登山口からタキタロウ山荘までの間は1/10刻みで表示されています。
分かりやすくて非常にありがたい。
きれいな川も見られて涼しげな風景ですね(なお、、、)
ずっとこんな感じの緩やかな道が続きます。
登山口時点では入山者もそれなりに多いのかな?と思いましたが、あまり多くはないようです。
登山口から50分ほど歩くと吊り橋が出現!
登山してるとこんな感じの吊り橋をよく渡るのでもう慣れましたが、高所恐怖症なので結構こわいんですよね。
吊り橋からは沢の景色が良く見えるのがいいですね(写真を撮ろうとすると両手が塞がってしまうのでちょっとこわいけど)。
ここは冷水沢にかかる吊り橋。
タキタロウ山荘まで4/10地点まで来ました。
吊り橋から15分ほど歩くと5/10地点。
短い間隔で地点表示があるので精神的に非常にありがたい。
5/10地点から5分ぐらい歩いたら大きめな吊り橋が出現!
造りはしっかりとしていますが、沢までの高度が結構あるため、下を見たら足がすくんでしまいます。
ここが七ツ沢吊り橋。
なだらかな道はここまでのようです。
じょじょに傾斜が急になってきます。
水場があり、冷たい水が大量に補給できます。
9/10まで来ました。タキタロウ山荘まであと少し!
登山口から2時間10分程度でタキタロウ山荘に到着!
想像よりもずいぶんと立派な小屋でした。
豊富な水を利用して水力発電がおこなわれているようです。
こういうのは珍しくて面白い。
こちら大鳥池。ですが、タキタロウ山荘付近からはあまりよく見えません。
先に進んだところからは大鳥池を一望できました!
素晴らしい景色ですな~。
オツボコースと直登コースの分岐をオツボコース方面に進みます。
見ての通り、オツボコースもかなり急な登りでした。
急な登りの甲斐あってか(?)、分岐から40分ぐらい登ると視界が開けてきます。
以東岳の周辺もかなり山深い地域となっていることがよく分かります。
稜線の雰囲気が素晴らしい(逆光ですが、、、)
足元を見やると可愛らしいお花が見られるようになってきます!
稜線に出ると一面のお花畑!
色鮮やかなニッコウキスゲも見頃でした!
色とりどりのお花が見られて眼福でございます。
いつの間にか森林限界を突破していて、視界の良い道となります。
振り返ると稜線が一望できる最高の景色!
以東岳って地味な山だと思っていましたが、認識を改めなければいけないですね。
高山植物が豊富で稜線の雰囲気も素晴らしい山です。
マツムシソウを見ると「もう夏も終わるんだなぁ」と儚い気持ちになるのは私だけでしょうか?
この辺り一帯は山深すぎて人里らしきものが全く見えないです。
ほんと気持ちの良い道で、歩いているだけで楽しい。
この日は少し雲がありましたが、それぐらいの方が直射日光を遮られて歩きやすいです。
一日中快晴だった朳差岳では暑すぎて死にそうになってましたからね...。
さらに登っていくと大鳥池がはっきりと見えるようになってきました!
タキタロウ山荘から2時間ぐらいでオツボ峰に到着しました!
オツボ峰に到着した頃にはガスってきてしまいました。
ガスってはいるものの、視界が一面真っ白ってほどではないのが救いです。
奥の方に以東小屋が見えてきました!
手前の岩場らしきところも危険箇所はないので安心。
ここを登り切れば山頂!!
登山開始から約5時間、以東岳に登頂しました!
山頂看板が独特の感じで良いですなあ。
山頂からの景色も素晴らしい!
大鳥池と以東小屋が見える北西方面の展望は最高です!
南側には朝日連峰の主脈が見えるはずなんですが、この日はガスに覆われていてあまりよく見えませんでした。
これはまたリベンジに来ないといけないですね。
山頂はそこそこ広く、眺望も素晴らしいのに人は少ないため、ゆっくりと堪能できました!
ここから朝日連峰主脈まで縦走したいところですが、泣く泣く下山することとします。
眼下に以東小屋と大鳥池の素晴らしい景色を見ながら歩きます。
また、足元には色とりどりのお花も見られて楽しい。
山頂から5分ほどで以東小屋に到着!
大朝日小屋同様、避難小屋ということになってますが、夏のシーズン中には管理人もいるようです。
まずは眼下に見える大鳥池まで下ります。
オツボコースもそれなりに急でしたが、直登コースはそれ以上に急に感じます。
気がついたら森林限界以下まで下ってきました。
以東小屋から1時間ちょっと歩くと大鳥池が見えてきました!
標高差は700mほどありますが、急登のおかげか(?)意外と時間はかかりませんでした。
大鳥池のほとりの道をトラバースしていきます。
アップダウンは少ないですが、道が細く、状態もあまりよくないところがあったので、ここで想像以上に疲れた。
左手にはずっと大鳥池が見えます。
トラバース道を20分ぐらい歩くと直登コースとオツボコースの分岐まで戻ってきました!
タキタロウ山荘では水を補給。
この日もかなり暑かったので冷たい水が身体にしみわたります。
タキタロウ山荘から先は道の状態が良いのでサクサク下山できます。
ただし、標高が下がってくると暑さが増してくるのがキツい。
吊り橋を渡り、
左手に川を見ながら歩みを進めていくと、、、
13時ごろ、無事下山しました!
登山開始から8時間半ぐらいかかった割にはそれほど疲れませんでした。
暑かったので登山口から河原の方まで少し寄り道して水浴びしました。
最っ高に気持ちよかったです!
登山後記
以東岳も朳差岳と同様のキツくて地味な山なのかな?と思っていましたが、想像以上に良い山でした。
今回は真夏に行きましたが、高山植物と雪渓が美しい初夏、一面の紅葉が広がる秋など他の時期にも行ってみたいものです。
友人がタキタロウ山荘でのテント泊が素晴らしいと言っていたので、今度はまったり1泊して登山を楽しむのも良いかもしれませんね。
それではまたっ!
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