概要
日時:2022年11月
愛知県の寧比曽岳(ねびそだけ)に登ってきました。寧比曽岳は奥三河山域に位置する標高1121mの山で、愛知県の東海自然歩道上の最高峰です。
よく整備された歩きやすいルートで、山頂からは愛知県屈指の展望が楽しめます。
登山レベル 低
全体を通して道はよく整備されていましたが、何箇所か分岐があるので地図と見比べて間違った方向に行かないよう注意が必要です。
コースタイムも短くアップダウンも少ないため、体力にあまり自信がなくても登山を楽しめます。
冬季は雪が積もることもありますが、積雪しても危険個所は少なそうです。夏は暑くて登りたくないので登山適期は夏以外の3シーズンです。
アクセス
登山の起点は段戸湖
静岡方面からは新東名「新城IC」から1時間半、名古屋方面からは東海環状自動車道「鞍ケ池IC」より1時間程度でアクセスすることができます。
※電車やバスなどの公共交通機関でアクセスするのは困難です。
ルート
段戸湖駐車場〜五六橋〜富士見峠〜寧比曽岳 の往復(裏谷コース)
コースタイム 4時間40分
他にも大多賀峠から登るルートや金蔵連峠から筈ヶ岳を経由して登るルートもあります。
いずれのルートも難易度は高くないですが、大多賀峠ルートが最も短く人も多いルートであるため初心者向けです。
寧比曽岳登山記録
登るまで
寒くなってきたので久しぶりにまったりと登山を楽しみたい気分。
富士山方面の天気があまり良くない予報だったため三河山域に行くことにしました。
段戸湖の駐車場に到着したのは7時半ごろ。段戸湖は登山の起点となる他にも釣りスポットでもあるようで、すでに沢山の人で賑わっていました。
人造湖である段戸湖、紅葉も見頃で景色が素晴らしい。
段戸湖駐車場から裏手にある道を進んでいきます。
登山開始
ゲートがあって車は通行できないようになっています。
しばらく林道歩きが続く。
林道は緩やかで脇には川も流れています。
ここが五六橋。まずは富士見峠方面に向かいます。
今回のルートではありませんが、出来山から寧比曽岳まで縦走することも可能です。
五六橋から5分ぐらい歩くと登山口に到着。登山口にはトイレもあります。
寧比曽岳一帯は東海自然歩道となっているようです。
安心と信頼の東海自然歩道。ルートはよく整備されていて、途中にはベンチもあります。
登山口はすでに標高約920m、尾根に出るまでずっと緩やかなトラバース道が続きます。
自然観察路との分岐がありますが、まっすぐ寧比曽岳へと向かいます。
ずっと樹林に覆われていて展望はないけど、明るくて気持ちのいい山歩きが楽しめます。
登山口から30分ぐらい歩くと一旦林道に出ます。
これまでは広葉樹林帯でしたが、林道出合より先は針葉樹林が主でまた違った雰囲気が楽しめます。
ちょろちょろと流れる沢を渡る場所もあります。スニーカーでも登れそうな山ですが、雨の後は靴が濡れるかもしれないので登山靴がある方が望ましいかと思います。
各所に寧比曽岳までの距離を示す標識があります。精神的に非常にありがたい。
トラバース道は1時間以上続きます。歩きやすいのは良いんですが、単調な道が続くので飽きてきました。
単調な道に飽き飽きしてたら尾根に出ました。
木の間から本日初めての眺望。三河山地の奥には尾張平野が一望できます。
ここに来てやっと登りらしい登りとなります。
この日は快晴で紅葉も見頃と、文句のない登山日和。
特に急な登りってわけではないけど、ここまでがずっと緩やかな道だったのもあって結構疲れます。
尾根に出たところから25分ぐらい登ると富士見峠に到着!
富士見峠という名前ですが、富士山は見えません。かつては富士山まで眺めることができていたそうですが。
富士見峠からは明るい尾根道を一旦下り、再度登ります。
富士見峠から10分ぐらいで寧比曽岳の山頂付近に到着しました。
北東側には奥三河と南アルプスの山々が見えます。中央右手のとんがってる山が聖岳。
天気が良ければ富士山も見えるそうですが、この日は雲に隠れていました。
東屋からは南西側、西三河の山並みが見えます。正直あまり目立つ山がなくて地味~な印象。
寧比曽岳の山頂は開けていて気持ちいい。
名古屋市街、鈴鹿山地、養老山地、伊吹山まで見渡すことができます。
晴れて空気が澄んでいれば名古屋の高層ビル群までよく見える。
北の方も目立った山はありませんが山深くていい風景。
さらに、木の間からは御嶽山。
さらには恵那山と大川入山。
山頂からは数多くの百名山を見ることができます。
この日はまったりと登山を楽しむ日だったので、久々に山の上で調理をします。
といってもカレーパンをホットサンドメーカーで焼くだけの簡単なものですが。
軽く焼き色がつくまで両面を焼くと、香ばしい油の香りが食欲を誘います。
超簡単な料理ではありますが、調理パンを焼くだけで絶品になるのでおすすめです。
こんな素晴らしい景色を見ながらゆっくりと食べる温かい食事は最高。
素晴らしい山頂でございました。
名残惜しいですが、来た道を引き返して下山します。
富士見峠からの下りは落ち葉で滑りやすいので少々注意が必要でした。
トラバース道はとても歩きやすい(単調で飽きますが...)。
人もそれほど多くなくて快適です。絶妙にアクセスしづらいのが吉と出ているのでしょうか。
景色は見えませんが、紅葉や山歩きを楽しめるので結構好きです。
気温もちょうどよくて、11月はこれぐらいの低山に登るのにいい時期です。
あっという間に結構戻ってきました。
12時前に下山。歩行時間は3時間程度で、アップダウンもあまりなかったので疲労感はほぼありませんでした。
林道を歩いていきます。
時間と体力に余裕があったので段戸裏谷原生林(きららの森)経由で段戸湖まで戻ることにしました。
結構な登りです。富士見峠の手前に次いで、この日2番目にキツイ。
段戸裏山原生林は特に何があるってわけではないですが紅葉がお見事です。
登山しないような格好の人も結構います。
コノハウチワカエデの紅葉。うちわのように丸い葉が特徴です。
紅葉を鑑賞しながら歩いているだけで楽しい。
ここだけ時間がゆっくりと流れているような感覚すら覚えます。
20分程度散策していたら段戸裏山原生林の入り口まで戻ってきました
登山後記
そして再度林道を歩いて段戸湖に戻ります。
天気も良く、色鮮やかな紅葉も見ることができて大満足の一日でした。
この辺りの山域はあまり来ないので風景も新鮮でした。たまには愛知県の山も良いもんですね。
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