概要
日時:2022年5月
丹沢を南北縦走してきました。全長25kmのロングコースで体力は必要ですが、表丹沢と裏丹沢で景色や人の数など雰囲気が全く違っていて面白かったです。
登山レベル 中
ルートはよく整備されていて、危険箇所や道に迷いそうなところはないです。
コースタイム11時間とかなり長いコースなので、体力に自信がなければ1泊2日で行くことをオススメします。
アクセス
今回の登山の起点は大倉です。
小田急線渋沢駅からバスで15分程度です。
また、終点は焼山登山口です。
焼山登山口から三ヶ木でバスに乗り継ぎ、京王線橋本駅やJR中央線相模湖駅にアクセスすることができます。
※今回は南→北というルートを取りましたが、焼山登山口からのバスの本数が少ないので北→南というルートを取る方が望ましいです。
ルート
大倉〜塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳〜姫次〜焼山登山口
コースタイム 11時間
丹沢南北縦走登山記録
登るまで
東京に住んでいた頃は丹沢によく行っていましたが最近はめっきり行かなくなってしまいました。
実は丹沢山や蛭ヶ岳をはじめとした主峰には行った事がないのもあり、丹沢南北縦走をしたいとは数年前から画策しておりました。数年熟成させた計画を実行する時が来てワクワクです。
日帰りで丹沢南北縦走をしようと思うと早朝発が必須となってくるため、前日に秦野のネカフェで1泊し、渋沢から始発のバスに乗車。
7時ごろ大倉に到着!GWで天気もいいこともあり、たくさんの人で賑わっていました。
登山開始
まずは塔ノ岳を目指して車道を歩いていきます。
「バカ尾根」と呼ばれる大倉尾根を登るのは初めてで、どんな感じなのか気になります。
階段があるなど道はよく整備されています。
30分ほど登ると見晴茶屋に到着。
人は多いけど道が広いのですれ違いもしやすくて歩きやすいです。
登山口から1時間20分程度で駒止茶屋に到着。ひたすら単調な登りが続くので精神的に疲れますね。
さらに登っていくと徐々に明るくなってきます。
天神尾根分岐を超えてしばらくすると一気に視界が開けて、振り返ると秦野方面がよく見えます!
花立山荘で少し休みます。大倉尾根はそんなに急ではないけど単調で長いので疲れました...。
花立山荘の周辺にはアセビの群集。花期はもうすぐ終わりなのでアセビを見るのはこれで最後かもしれません。
天気予報は晴れだったんですが、登るにつれてガスってきました...
金冷シ。ここまで来ると塔ノ岳まであとわずかです。
塔ノ岳に到着!登山口から2時間半ぐらいで1200m登りました。
塔ノ岳からの展望は素晴らしいものなんですが、山頂はガスに覆われていました。残念...。
少し休憩したのち丹沢山方面へと向かいます。
やや散り始めでしたがヤマザクラが咲いていました。春になるとお花が見られるようになって気持ちが明るくなりますね。
丹沢山に至るまでの稜線は高い樹木がなく開けていて気持ちいいです!
西丹沢の方はかなり山深い。
丹沢は全体的に木道で整備されています。「木道地獄」と評する人もいますが、濡れてなければ歩きやすくていいなと感じました。
塔ノ岳から1時間程度で丹沢山に到着!一応、丹沢山が日本百名山ということになっています。
丹沢山は展望も微妙ですし、日本百名山は蛭ヶ岳に譲った方が良いのではないか?と思いました。同じように感じる方も多いはず。
丹沢の主脈上の山頂には山荘があるので山小屋で泊まって、ゆっくりと登山するのも楽しそうですね。
丹沢山から一旦下って、蛭ヶ岳を目指します。
塔ノ岳まではかなり人が多かったですが、この辺りまで来るとかなり奥まっているため人が少なくなってきました。
振り返ると塔ノ岳〜丹沢山の歩いてきた道や奥には大山も見えます。
奥の方に見えるのが蛭ヶ岳山頂。アップダウンが結構あります。
西丹沢の方の景色が素晴らしい。西丹沢から檜洞丸を経由して蛭ヶ岳に至るコースなども楽しそうですね。
蛭ヶ岳は存在感があります。さすが丹沢最高峰といった山容。
宮ヶ瀬湖や相模原市街がよく見えるようになってきました!進んでいくにつれて見える風景が目まぐるしく変わっていくのが面白い。
山頂までもう少し...!
丹沢最高峰の蛭ヶ岳に登頂!大倉からここまで4時間半かかりました。
山頂からの景色も素晴らしいです!
これから下山する方面。まだまだ先は長そうです。
丹沢山や塔ノ岳をはじめ、通ってきた道がよく見えるのが感慨深いです。
蛭ヶ岳山頂で少し休憩したのち、姫次方面に下っていきます。
道志村の方はかなり山深いです。友人が「加入道山は良いぞ!」と言ってたので興味があれば行ってみてください。
姫次の近くの道は新緑の森林が美しく、歩いているだけで癒されます。
姫次は開けていて気持ちがいい風景が広がっています!
この日は表丹沢はガス気味でしたが、裏丹沢の方は天気が良かったです。
裏丹沢は人がかなり少なく、静かな山歩きを楽しむ事ができました。表丹沢とは景色や雰囲気などまるで違っているのが面白い。
宮ヶ瀬湖がかなり近くに見えるようになってきました。
今回は焼山登山口に下る予定ですが、時間に余裕がなければ青根(東野BS)や平丸方面に下山することも可能です。
途中にある黍殻山に寄ってみました。
黍殻山は無人雨量計があるだけで、特に展望が良いわけでもないのでわざわざ登る必要はない気がします。
こちらが平丸への分岐。時間に余裕があったので予定通り焼山登山口に下山することとします。
基本的に樹林に覆われた単調な道ですが、所々で宮ヶ瀬湖が見えるポイントがあります。
GWにもなるともう大丈夫ですが、花粉症の時期には耐えられなさそうな針葉樹林。
こちらは焼山分岐。巻き道もありますが折角なので山頂まで登ってみます。
分岐から山頂までは5分ぐらいです。
焼山には大きな展望塔がありましたが、入り口がロープで覆われていたので登るのは遠慮しておきました。(断じて高所恐怖症で螺旋階段を登るのが怖いからというわけではない。)
歩きやすい単調な下りが延々と続きます。
ある程度下ると針葉樹林から広葉樹林へと植生が変化していきます。
登山口付近まで来ると道が舗装されてきます。
登山開始から約8時間、無事下山することができました!
登山後記
丹沢は表と裏で雰囲気が全然違っていて面白かったです。見える風景も違いますし、人の数も全然違います。目まぐるしく変わっていく雰囲気や歩いてきた稜線が見えるのが縦走の醍醐味ですね。
全長25km、コースタイム11時間というロングコースで覚悟して挑戦しましたが、思ったより疲れませんでした。
かなり巻いてしまい帰りのバスまで1時間半あったため、下山後に三ヶ木バスターミナルまで6km歩いたのが一番疲れました。終バスを逃したのでなければ、大人しくバスを待つことをおすすめします。
数年ぶりの丹沢でしたが、昔よく登っていた山域なだけあって懐かしい感じがありました。今度は西丹沢や道志村の方にも登ってみたいものです。
それではまたっ!
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