苗場山【新潟】池塘や木道の雰囲気が最高!

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登山レベル中

概要

日時:2022年8月

新潟県と長野県の県境に位置する苗場山に登ってきました。

苗場山は日本百名山にも選定されていて、ロープウェイやゴンドラを利用して日帰りで登山を楽しむことができる人気の山です。

高山植物が豊富で、山頂周辺の池塘や木道など雰囲気が素晴らしかったです。

登山レベル 中

ルートはよく整備されており迷いそうなところや危険箇所もありませんでした。

それほど急な道もなく、コースタイムも7時間程度と適度な疲労感を楽しむことができます。

アクセス

登山の起点は小赤沢3合目登山口

関越自動車道「塩沢石打IC」より約1時間30分です。

また、JR飯山線「津南駅」から小赤沢までバスでアクセスすることも可能ですが、その場合は日帰りがかなり厳しいです。

苗場山の西側エリア(秋山郷)は全体的にアクセスがしづらく、東側の秡川コースが最も一般的な登山口です。

ルート

小赤沢3合目〜苗場山の往復(小赤沢コース)(+山頂周辺の散策)

コースタイム 7時間10分(+α)

苗場山登山記録

登るまで

前日に小赤沢3合目登山口の駐車場に到着し、車中泊していました。

気温もちょうど良く、静かで快適な車中泊ができました。

明るくなってきた4時半ごろに目が覚め、5時ごろにスタートです。

登山開始

登山口の標高は1310m、山頂が2145mなので単純標高差で800mぐらいです。

早朝は半袖では少し肌寒いぐらいで、道も緩やかで歩きやすかったです。

少し登ったところから振り返ると夜明けの様子が見えてきます。

快晴ってわけではないですがまずまずの天気。

登山口から20分程度で4合目に到着!

各ポイントに標識があるのは精神的に非常にありがたい。

けっこうデカいウシガエルがいました。歩いていたら飛び跳ねたのでびっくり。

まだ標高は1500m程度ですが木が少なくなってきて少し明るくなってきたように感じます。

普段は2000mを超えても鬱蒼とした樹林帯が続く南アルプスに登ることが多いのでなんだか新鮮です。

5合目に到着!半分まで来たように錯覚しますが、登山口が3合目なのでまだ3分の1も来てないですね。

6時ごろになると日が昇ってきて、山頂付近が明るく照らされる様子を見ることができました。

景色も素晴らしい。

シモツケソウ

苗場山は高山植物が豊富な山としても有名。

中腹の樹林帯でもお花を鑑賞しながら登ることができます。

6合目に到着。まだまだ樹林帯ですが、お花が見られるようになってきたので歩いていて楽しい。

徐々に背の高い木が少なくなってきたように感じます。

カラマツソウ

お花が豊富で目に優しい。

7合目に到着!

7合目あたりから急な登りとなります。

8合目、まだまだ急な登りが続きます。

樹林がなくなり、もうすぐ湿原エリアに出そうな雰囲気。

湿原エリアに到着しました!

振り返ると鳥甲山も見え、景色は最高です!

池塘や湿原の雰囲気は素晴らしい。そういえばこういう雰囲気の山に来るのは今年初めてでした。

東北、尾瀬あたりの「湿原!池塘!高山植物!」って感じの山はとても好きなんです。

小赤沢ルートは登山客も少なく、静かで雰囲気が良いです。

天気は少し心配でしたが、青空も広がっていてよかったです。

木道を歩いているだけで気持ちがいい。

こちらは平太郎尾根から和山温泉へと続く道への分岐。

もちろん高山植物は豊富で、8月中旬でも様々な植物を鑑賞できました。

一旦湿原エリアから樹林帯に戻って、少し登ります。

足元の状態がやや悪くて滑りやすかったので少々注意が必要でした。

再度湿原エリアに出ます!最高の景色ですね!

赤倉山方面への分岐。下山時に龍ノ峰まで寄ってみようと思います。

湿原の奥に深い山々が見える素晴らしい風景です。

この日は野菜ジュースとコーラで水分補給していました。健康になりたいのか、健康を気にしないのか分からない謎の組み合わせですね。

まるで空まで続いているかのような木道を登っていきます。

登っていくと苗場山自然体験交流センター(山小屋)が見えてきました。

小屋の前はこんな感じで休憩するのに最適な場所になっています。

小屋の入り口には自動販売機もありました。

500mLペットボトルが350円と山小屋価格の割には良心的な値段でした。

山小屋から1分程度奥に進むと苗場山の山頂に到着です。

山頂は広いですが展望はありません。あまり山頂感がなくてちょっと拍子抜けです。

山頂から少し下って景色を堪能します。

ここまで東側の平標山など見てないので、東側の景色が見えるところまで足を伸ばしてみることにしました。

山頂の東側にも湿原が広がっています。基本的に平坦な道が続くので散策していて全く疲れません。

湿原の東側の端からは東側の景色がよく見えました。田代湖と右奥に見える大きな山(平標山)が目立ちます。

田代湖の左側には秡川コースの道がよく見えます。

南側はかなり山深い雰囲気でした。

東側の風景を見ることができて満足したので帰ることとします。

午前8時ごろの苗場山山頂付近はかなり閑散としていました。

一方で苗場山自体は人気の山なので、お昼になるとリフトを利用して登ってくる方で賑わいます。

十分に満足できましたが、高山植物を見たければ7月上旬あたりの初夏が最も良い時期です。

小屋付近まで戻ってきました。山頂や小屋を巻いて戻ります。

木道、湿原の奥には志賀高原の山々がよく見えていい風景です。

鋭く尖った鳥甲山が非常に目立ちます。これまであまり気にしたことがなかったけど、今回の登山を経て登ってみたい山になりました。

赤倉山方面への分岐を進んでいきます。

こちらが苗場山神社。思ったよりもこぢんまりとしていました。

大きな池。

地図では湿原が広がっているような記載がされていましたが、それほど景色が良くはなかったです。

龍ノ峰まで行こうと思ってましたが、気がついたら過ぎていたみたいなので戻ることにしました。

分岐まで戻ってきました。ここからは寄り道せずに小赤沢コースを下山していきます。

湿原が本当に広くて歩いているだけで気持ちがいい。

鳥甲山がくっきりと見えます。苗場山と同じように秋山郷から登ることができますが、往復7時間程度かかるので、登るのはまた別の機会ですね。

そろそろ湿原エリアはおしまいです。寄り道しまくったのもあって2時間半ぐらい広大な湿原を楽しむことができて大満足です。

下山は結構急な道もあるので注意が必要です。

樹林帯の中でも様々な植物を楽しむことができて、飽きることなく下山することができました。

また、ところどころで開けた場所があって景色が見えるのも良い。

あっという間に5合目まで下りてきました。

5合目より先は少し平坦な道になってきます。

懐かしい木道。こちらは湿原や池塘とは無縁ですが...

標高を下げていくとヤマアジサイなど見られる花も変わっていきます。

全体を通して鳥甲山が非常に印象的に見えるルートでした。

小赤沢コースは人が少ないため、下山時にもすれ違いが楽でした。

それでいて道はよく整備されていて歩きやすいのでおすすめできるルートです。

無事下山しました!休憩含めて往復6時間程度で適度な疲労感で満たされます。

いい時期のいい時間にも関わらず駐車場は結構空いていました。

やはりアクセスしづらい秋山郷側から登る人はあまりいないようでした。

登山後記

ずっと登ってみたかった苗場山、予想以上に山頂付近の雰囲気が素晴らしかったです。

今回は8月中旬ということで見られる植物に限りがありましたが、7月上旬などのいい時期に登れば様々な高山植物を楽しむことができます。

危険な箇所もなく、適度な長さのルートなので登山経験が浅い方を連れて山の良さを布教するのにいい山だと思います。

また、苗場山からよく見えていた鳥甲山も機会があれば登ってみたいですね。

それではまたっ!

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