倶利伽羅岳【奈良】山深い静かな山歩きを楽しめる

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登山レベル中

概要

日時:2022年7月

奈良県大峰山脈の行仙岳と倶利伽羅岳に登ってきました。

行仙岳と倶利伽羅岳は山深い大峯奥駈道の中では登山口から近く、手軽に登ることができます。

今回は行きませんでしたが笠捨山も同じ登山口を起点に比較的手軽に登ることが可能です(ちなみに、倶利伽羅岳よりも笠捨山の方が人気だと思われます)。

登山レベル 中

危険な箇所はありませんでしたが、たまに道が分かりづらい箇所がありました。

あまり入山者も多くないため初心者が単独で入山するのは控えたほうが無難です。

アクセス

登山の起点は国道425号白谷トンネルの東にある行仙岳・笠捨山登山口

公共交通機関でアクセスすることはできず、マイカーでもかなりアクセスが不便です。

同じ奈良県の奈良市から行く場合でも2時間半程度かかります。

ルート

行仙岳・笠捨山登山口〜行仙岳〜怒田宿〜倶利伽羅岳〜怒田宿〜行仙岳〜行仙岳・笠捨山登山口

コースタイム 5時間

行仙岳~倶利伽羅岳 登山記録

登るまで

7月の連休は天気があまり良くない予報だったので、以前から行きたかった奈良県・和歌山県・三重県の県境付近の魔境に行っていました。

意外と天気予報が良くなってきたのでサクッと登ることができる山はないかな?と探して倶利伽羅岳に登ることにしました。

登山口に到着したのが6時半。誰もいないだろうと思っていましたが、意外にも先客が一人いました。

登山口で少し話しましたが、その方は笠捨山に登るようでした。

登山開始

登山口の標高は830m、行仙岳の標高は1227mなので一気に400mも登ります。

尾根に出るまでの道は金属製の急なハシゴが連続していて結構しんどいです。

ハシゴがないところも道はよく整備されていて歩きやすいです。

天気が良くなってきて暑くなってきました。

北側の開けた場所からは大峰山脈の山々が見えてきます!

周囲には山しか見えなくて山深い様子がよく分かります。

分岐がありますが道が崩れているようなので案内に従ってハシゴを進みましょう。

急な登りと蒸し暑さでかなりキツい。頻繁に立ち止まって休憩しながらゆっくりと登っていきました。

南東方面は雲海が広がっていました。

登山口から40分ぐらいで尾根に出ました。

ガスの中、行仙岳まで登っていきます。

尾根に出たところから行仙岳の山頂まではすぐです。

大峯奥駈道の明朝体の看板は力強さがあって修行の山らしさが伝わってきます。

行仙岳の山頂からは北側の展望が素晴らしい。手前に見えるのが倶利伽羅岳と転法輪山、奥に見える大きな山が釈迦ヶ岳でしょうか。

東側の大台ヶ原方面。どれが大台ヶ原なのかはよく分からなかったですが、見事な雲海が見られたのでヨシ!

山頂から少し下ったところからは笠捨山もよく見えます。行仙岳と笠捨山をセットで登るのも一般的なルートなようです。

倶利伽羅岳までは平治の宿方面を目印に進んでいくのが分かりやすいです。

行仙岳から結構急な道を下ります。

行仙岳から10分程度歩くと怒田(ぬた)宿跡に到着。

特に目立ったものはないですが平坦で広々としていました。

怒田宿跡から倶利伽羅岳までの道からは大峰山脈の山々が見える場所がありますが、チラチラ見える程度なので同定は困難でした。

他の登山客は全然いませんが道はそこそこ整備されていました。

気温が上がってきて雲が多くなってきたように感じます。

樹林帯が続きますが、鬱蒼としているって感じじゃなくて明るくて気持ちのいい道でした。

後ろを振り返ると木の間から行仙岳が見えました。

あまり人の手が入っていない雰囲気の美しい森林で歩いているだけで癒されます。

景色がチラ見え。

若干道が崩れかけているところがありました。通行注意!

倶利伽羅岳の山頂直下は緩やかな登りです。

登山口から2時間ぐらいで倶利伽羅岳に到着。

山頂の標識によると倶利伽羅岳は「くりからだけ」ではなく「ぐりからだけ」と読むようです。

山頂からは大峰山脈の山々がよく見えます。

手前左が証誠無漏岳、手前右が涅槃岳、奥の大きな山が釈迦ヶ岳かな?

さらに南の方にも山脈が続いています。人里や人工物は全く見えない。

あまり特徴的な山がないので同定が難しいですが、山深い山域であるのがよく分かります。

この日は倶利伽羅岳までの予定だったので、来た道を引き返して帰ることにしました。

行仙岳へ再び登るのがキツそう。

怒田宿まで戻ってきました。行仙岳まであと10分。

急な道を登ります。

行仙岳の山頂を巻く道もありますが、巻道は荒れているとの情報と、せっかくなので山頂からの景色を見たいので、再度山頂に向かいます。

本日2回目の行仙岳山頂。ここまで来ると戻ってきた感があります。

山頂から北方の景色ですが、かなり雲がかかってきてしまいました。

東側はかなり雲に覆われてしまって景色が見えなくなってしまいました。

南側の笠捨山は晴れていました。

行仙岳に別れを告げて下山することにします。

行仙岳から登山口まではひたすら階段を下ります。

歩きやすいですが急なのと、雨の後は滑りやすいので注意が必要です。

まだ9時半ですが雲がわいてきてしまいました。夏は気温が上がる前に登るに限ります。

道の脇に目をやるとアセビを発見。アセビの花が見頃である4月や、紅葉の時期などの暑くない時期が登山適期です。

標高も低いため7月に登るには蒸し暑すぎました。

無事下山しました。往復4時間程度で適度に疲れていい登山になりました。

登山後記

派手さはないですが人が少なくて山深い雰囲気を楽しめるのがいいですね。

南アルプス深南部と似たような雰囲気があって好きなエリアになりました。また機会を作って釈迦ヶ岳などにも登ってみたいです。

アクセスが難しいのが最大の問題ですが興味があれば行ってみてください。

それでまたっ!

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