概要
日時:2021年2月
静岡県愛鷹連峰の最高峰である越前岳に登ってきました。富士山に近いだけあって富士山の眺望が素晴らしく、山頂からは南アルプス、富士市街や駿河湾、伊豆半島まで見ることができました。
時間と体力に余裕があれば越前岳だけでなく隣の黒岳にも登ってみるのもおすすめですよ。
登山レベル 中
道はよく整備されていて、コースタイムも5時間程度と標準的です。時期にもよりますが標高が1500mとそれなりに高いので冬季には雪が積もっていたり凍結したりしている可能性もあります。
アクセス
今回は愛鷹登山口の山神社を起点に往復する東側のルートを選択しました。
北側の十里木から登るルートもあるのですが、道があまりよくないという情報と、北斜面で雪が心配な点を考慮して避けました。
車でのアクセス
東京方面から東名高速「裾野IC」より約15分
静岡方面からは新東名「新富士IC」より約30分
公共交通機関でのアクセス
JR御殿場駅、もしくは三島駅から愛鷹登山口までバスが運行されています。愛鷹登山口から山神社までは徒歩20分程度なので公共交通機関でも比較的アクセス可能な山ですね。
バスの時刻表など詳細は富士急行バス、富士急シティバスのHPをご覧ください。
ルート
山神社〜富士見峠〜富士見台〜越前岳〜富士見台〜富士見峠〜黒岳〜富士見峠〜山神社
コースタイム 5時間
時間と体力に余裕があれば越前岳だけでなく、富士見峠から黒岳の往復するのがいいと思います。道中からの富士山の眺望が素晴らしいです。
越前岳登山記録
登るまで
この日はもともと越前岳に登ろうと思っていたわけではなく、箱根の矢倉岳に登ろうと思って計画を立てていました。すると矢倉岳へのアクセスの途中にちょうど愛鷹山方面を通過するということに気がついたため、「せっかくなので一緒に登ろう!」となりました。
矢倉岳は往復2時間程度で登ることができて、山頂からは富士山の眺望が素晴らしい山でした。登山記録の詳細は以下の記事をご覧ください。
矢倉岳を9時ごろに下山して、1時間程度車を走らせて愛鷹山登山口の山神社に到着しました。
山神社の駐車場は広々としていて、30台以上は駐車できそうな感じでした。
駐車場には簡易トイレも設置されていました。簡易トイレといってもそれなりに綺麗に保たれていました。
登山口には登山道の案内もありました。ルートは安全(緑)、注意(黄色)、危険(赤)とクラス分けされているので、予定しているルートについて確認するのが良いでしょう。今回のルートは全て安全な道を進みます。
駐車場から登山口はすぐわかる場所にあります。鳥居をくぐって登山をスタートします!
登山開始
はじめは緩やかな道を登っていきます。
駐車場の地点で標高は800m程度あるので、越前岳までは標高差700m程度ということになります。
道もよく整備されており、注意して進めば迷いそうな箇所もありませんでした。
徐々に傾斜が急になってくると愛鷹山荘が近いです。
愛鷹山荘はこのような感じです。現在は管理人がおらず、避難小屋として緊急時に利用できるといった様子です。
愛鷹山荘からすぐ富士見峠に到着しました。
富士見峠という名前がついているものの、一帯が樹林で覆われており、富士山は全く見えませんでした。
富士見峠から先は緩やかな稜線歩きとなります。
富士見峠から30分程度歩くと鋸岳展望台に到着しました。
鋸岳付近はめっちゃゴツゴツしています。登山口にあったルート案内で「危険」と書かれていたのも納得です。
鋸岳展望台から先に進むと、徐々に傾斜が急になってきます。
標高が徐々に高くなってきたためか、空気も冷たくなってきました。樹林の様子も変わってきて周囲が明るくなってきました。
北東方面に目をやると、(樹林に覆われていていますが)富士山の裾野が広がっているのが分かります。
所々に「危険!注意」というような看板があります。何が危険なのかというと...
南側の斜面がかなり切れたっています。登山道には危険な箇所はありませんが、少し道を外れると危険箇所があるので注意しましょう。
とは言っても、切れたっているということはその分眺望が良いということですので安全な範囲で眺望を楽しみます。鋸岳付近は何度見てもクレイジーな稜線ですね。
さらに進んでいくと富士見台に到着しました。
「富士見台」という名前の通り富士山が綺麗に見えます!
富士見台はそこそこ広くて、ここで休憩している方もたくさんいました。
富士見台周辺から先は雪が少し積もっていました。この時の雪の状況としては軽アイゼンはいらないけど、チェーンスパイクがあれば安心といった程度でした。
私はあいにく軽アイゼンしか持っていなかったのですが、注意して歩けばチェーンスパイクをつけなくても問題ありませんでした。
富士見台から20分ぐらい登ると山頂に到着しました!
山頂からの景色を楽しみましょう!
西側の景色はこんな感じです。富士市街と駿河湾がよく見えます。
JRや新幹線、東名高速、新東名などまでよく見えて面白いです。
北西方面に目をやると南アルプスもよく見えます!
正直ここまで見ることができるとは思っていませんでした。
南側に目をやると、駿河湾から伊豆半島まで見ることができます。
肝心の富士山は隠れてしまっていて頂上の一部しか見えませんでしたが、この日は天気も良かったので山頂からの景色は素晴らしかったです。
景色を見ながら満足いくまで休憩したので、下山することとします。山頂で長いことじっとしていると寒いですからね。
富士見峠までは来た道を引き返します。
時間にも余裕があったので、富士見峠からは黒岳方面に進みます。
急な階段が続きます。
階段を登り切ると「黒岳展望広場」に着きました。
やっぱり富士山は雄大ですね!
黒岳展望広場から黒岳まではすぐに着きます。
黒岳の山頂もかなり広々としています。寝転がりたいぐらい気持ちのいい山頂です。
山頂からの富士山の眺望も抜群です!
越前岳の山頂にはそこそこ人がいましたが、黒岳にはほとんど人がいませんでした。
これだけの景色を見ることができたので、わざわざ黒岳まで足を伸ばした甲斐がありました!
十分に満足できたので下山することとします。
登山口の近くには温泉の宣伝もありました。なんとも魅力的な宣伝です。商魂たくましいですね(笑)
ということで無事下山することができました。
登山後記
富士山を南側から見ようと思ったらやはり愛鷹山系が最高ですね。今回は初めて愛鷹山系に挑戦するということで最高峰の越前岳を選択しましたが、今度は位牌岳や愛鷹山にも登ってみたいですね。
この日は早朝に矢倉岳に登って東側から富士山を見たのち、越前岳に登って南側から富士山を見ました。
富士山は東西南北、どこから見るかによってずいぶん雰囲気が違うなということを改めて思いました。私は南西側からの富士山を見慣れているので南西側から見た富士山が好きですが、皆さんはどの方面から見た富士山が好きでしょうか。
(参考)
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