概要
日時:2017年3月
長野県北八ヶ岳の北横岳に登ってきました。北横岳は標高2472mと標高の高い山ですが、北八ヶ岳ロープウェイを使用すれば標高2230mまで簡単に登ることができます。ですのでロープウェイを降りてから自力で1時間程度歩くだけで登ることができます。
登山レベル 中
夏山であれば北横岳は比較的簡単に登ることができて、標高2500m級の山に初めて挑戦するのに適した山だと思います。
一方、冬山であれば非常に雪深く、風も強いため行程が短い割に辛かったです。
アクセス
登山の起点は北八ヶ岳ロープウェイ
北八ヶ岳ロープウェイを利用することで比較的手軽に登ることができます。
JR茅野駅からバスが出ているので公共交通機関でアクセスすることができます。時刻表などの詳細は茅野駅のHPをご覧ください。
自家用車でもアクセスすることはできますが、冬季は積雪がある可能性があるため自家用車でアクセスする場合には運転に注意しましょう。
ルート
北八ヶ岳ロープウェイ〜山頂駅〜北横岳〜山頂駅〜北八ヶ岳ロープウェイ
コースタイム 2時間10分
北横岳登山記録
登るまで
北横岳は東京から普通電車でギリギリ日帰りで行けないぐらいの絶妙な距離です。
日帰りで行きたいなら特急あずさを使えって話ですけど、できるだけ特急は使いたくないものなのです。決してケチだからって訳ではなく、鈍行でどんぶらどんぶら揺られながらゆっくりと移動するのが好きなのです。
東京近辺に住んでいて鈍行で北横岳に日帰りで行こうと思うと甲府あたりで前泊する必要がありました。
ということで甲府に前泊しました。せっかくなので前日には大菩薩嶺などに登ってみるのもいいと思います。
前泊明け
おはようございます。
甲府から茅野までは鈍行で約1時間です。
茅野駅からバスに乗車し、こちらも1時間程度で北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に到着です。
登山開始
ロープウェイを降りると一面雪景色でした。
予想以上に雪が深かったです。軽アイゼンしか持ってきていなかったのですが、少々甘くみすぎていたようです。
風もそこそこ強く、傾斜もそこそこあり、やはり軽アイゼンで登るのはやや心許ない感じでした。
ただ、急斜面やトラバースなどは無かったので、もし滑ってしまったとしても大事に至る事はないという安心感はありました。
結構登ってきました。正面には蓼科山、奥には北アルプスの山々がよく見えます。
時間的にはそんなに登ってはないですがロープウェイを利用したこともあり、高度感はなかなかのものです。
こちらは西方面の風景。手前の平らな高原は霧ヶ峰、鉢伏山方面、奥に見えるのは乗鞍岳あたりでしょうか。
こちらは南西方面。手前から茅野市街、入笠山などの南アルプス最北部、奥に見えるのは中央アルプスでしょうか。
北横岳・蓼科山一帯の山域は北八ヶ岳と言われることもあり、南八ヶ岳の風景がよく見えます。
東側の風景。
あまりはっきりとした山は見えませんが、奥秩父・西上州の山々が見えます。
ロープウェイから歩くこと約1時間、山頂に到着しました!
時間はあまりかからなかったものの、雪深かったため足腰にかかる負担は予想以上でした。
また、風も強く、寒さも予想以上でした。寒さによってもかなり体力が奪われてしまいました。
滅多にしないけどせっかくなので山頂から自撮りしてみました。
改めてみると顔もほとんど隠していてまるで不審者みたいですね。これでもかなり寒かったので勘弁してほしい。
山頂からの眺望は素晴らしいの一言です。
蓼科山と北アルプス。夏場だと北アルプスまでこんなにくっきりと見えるのは中々ないです。澄み切っている冬ならではの景色です。
山頂からの景色は最高なので山頂でゆっくりしたいところなのですが、非っっっ常に寒いので泣く泣く下山することとしました。
とは言っても山頂にいたのはわずか10分程度でしたが十分に満足することができました。
下山は来た道を引き返します。
軽アイゼンだとやはり登る時よりも下山時の方が心許なかったです。
北横岳以上の山に挑戦しようと思うんだったらしっかりとしたアイゼンが必須なんだなと感じました。
注意して歩みを進めていき、ロープウェイまで下山することができました。
途中山スキーをしている方もちらほらといて楽しそうでした。山には色々な楽しみ方があるのですね。
登山後記
北横岳は夏〜秋に登るのもいいですが、冬山の経験がそれなりにあるのであれば登ることができる山だと思います。標高も高いこともあり、山頂からの景色は格別です。
個人的には北横岳以上のレベルの冬山は装備的にも寒さ的にも厳しいものになるんじゃないかと思ったのでさらに高みを目指したいとは思わなくなりました。これだけ天気が良くてもかなりの寒さだったので、天候が悪くなった場合のことを想像するだけで恐怖です。
色々な考えの人がいると思いますが、私は冬はゆっくりと低山に登って富士山を眺めるだけで十分満足ですね。北横岳以上の冬山は寒いから行きたくないです(笑)
皆さんも自分のペースで安全に登山を楽しんでください!
それではまたっ!
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