概要
日時:2023年10月
10月にもなると富士山は閉山して冠雪し始める時期にはなりますが、五合目周辺までだったら普通に行くことができます!
人気の富士山の割には人も多くなく、気温も快適で、ちょうどカラマツの紅葉も見頃。
「山頂を目指さないのであれば実は10月が最も富士山登山に適した時期なのでは?」とさえ思える気持ちの良い一日でした!
登山レベル 中
精進口登山道は危険箇所はありませんが、ややルートが分かりづらいところがあります。
樹海の中ということもあって同じような風景が続くため、正しいルートを見失わないよう注意が必要です。
御中道はルートも分かりやすく、危険箇所もありませんので、スバルライン五合目から散策に来る家族連れの方たちも大勢いました。
アクセス
登山の起点は県道71号沿いの登山道入り口
「精進口登山道を登る」というのであれば、ちゃんと精進湖から登らなければいけないのですが、さすが長すぎるためちょっとだけショートカットします。
精進口登山道には車道との合流地点がいくつかあるので柔軟に計画を立てることができるのも良いですね。
ルート
登山口~風穴~三合目~スバルライン五合目~御庭~奥庭荘~三合目~風穴~登山口
コースタイム 11時間
本当は御中道の先の大沢崩れ右岸まで行きたかったですが、2013年10月時点では通行止めとなっていました。
富士山登山記録
登るまで
県道71号線沿の登山口には数台停められるスペースがあります。
登山口には標識もあってわかりやすい。
スバルライン五合目までは12kmもあるみたいです!
登山開始
登山口ですでに標高1100mぐらいあって肌寒い。
これぞまさに樹海って感じの道を進んでいきます。
10分ほど進むと富士風穴に到着!
よく分からないけどなにやら天然記念物らしいのでありがたがっておきましょう。
精進口登山道は割とマイナーな登山道で、人も少なく、富士山の他のルートに比べて道の整備状況も良くありません。
道自体は緩やかで歩きやすいんですが、気を抜くと迷いそうになってしまうところがたまにあります。
登っていくと徐々に葉っぱが色づいてくるのが分かります。
登山口から40分程度歩くと看板がありました。
スバルライン五合目まで9.3km。なかなかのペースで進んでいるようで安心しました。
苔むした樹林帯で、歩いているだけでパワーを感じます。
道は若干荒れている部分もありますが、ピンクテープ等の目印があるので安心。
標高が上がっていくと次第に木の葉が色づいてきます。
7時40分ごろ、鳴沢林道との合流地点に到着。
スバルライン五合目まで342分とありますが、かなり巻いてるのでそんなにかからないでしょう。
この辺りまで来るとかなり紅葉が進んできました。
写真ではうまく伝わりませんが、まるで紅葉のトンネルを歩いているようです。
登山開始から1時間ぐらい経ちましたが、これまで見かけた人は数人だけ。
人気の富士山ではありますが、やはり精進口登山道はマイナールートなようです。
8時10分ごろ、またまた車道にぶつかりました。
着実にスバルライン五合目までの距離が詰まっていってる感があります。
単調な道で展望がいいところはないですが、歩きやすくて樹林の様子が楽しめるので苦行感は全くありません。
青空と紅葉のコントラストが最高にきれい!
8時40分ごろ、スバルラインを通過します。
ちなみにここは三合目バス停付近で標高は1700m。
精進口登山道の案内板もありました。
かなり肌寒くなってきたので木漏れ日がありがたい。
ここが三合目。
分岐点にあたりますが、左手方向スバルライン五合目を目指します。
まだ9時前ですが雲がモクモクと湧いてきました。
三合目からスバルライン五合目までの道はこれまでの道と違った雰囲気。
樹海を抜け、急な登山道って感じになります。
やまなしの森林100選に選定されているそうです。
この看板は山梨県の山に登るとどこにでもある気がしますね。
まあでも、この圧巻の風景をみると「やまなしの森林100選」に選ばれるのも納得。
スバルライン五合目まであと2km!
気がつけば紅葉していた広葉樹がすっかり消えて針葉樹林帯に遷移していました。
次第に傾斜が急になってきます。
樹林の様子も変わってきて、荒涼とした景色になってきました。
青空とカラマツの黄葉。ちょっと雲があるのが良い味だしてる。
黄葉のカーペットが敷かれた道を歩いていきます。
あと少し!!
10時10分ごろ、スバルライン五合目に到着!
登山スタートから3時間半ぐらいで到着できました。
ここまでの閑散とした登山道とは打って変わって、スバルライン五合目は大勢の人で賑わっていました。
スバルライン五合目からは御中道を歩いていきます。
スバルライン五合目は外国人も多く、観光バスが行きかうなど、まさに観光地って感じでした。
御中道はアップダウンがほとんどなくて歩きやすい道が続きます。
スバルライン五合目まで車で来て、御中道を散策する、といった楽しみ方も良いかもしれませんね。
御中道から見るカラマツの黄葉は圧巻の一言!
富士山の火山感のある雰囲気も楽しめます。
御中道も人はそんなに多くはないです。
スバルライン五合目から手軽に楽しめるのでもっと人気になってもいいのにね。
富士山山頂方面はうっすらと雪が積もっている様子も観測できました!
スバルラインを走る車や朝霧高原方面の景色も見えます!
高山植物も豊富なようなので6月ぐらいに来るのも楽しそう。
ガスが増えてきて下界の様子が見えづらくなってきたのが少し残念。
こんな感じの道がずっと続くので、歩きやすくて最高!
雲が無ければ右手に天子山系まで一望できるはず!
10月の富士山って全くイメージがなくて、こんな最高な景色を手軽に見られるなんて思ってなかったです!
本当は大沢崩れ右岸まで行こうかと思ってたんですが、2023年10月時点では通行止めになっていました。
最後に富士山の山頂方面を鑑賞しときます。
御中道を離れて奥庭荘の方面に下っていきます。
下りの道も整備されていて歩きやすい。
御庭(奥庭)の駐車場に車を停めて歩いてくる方もちらほらといるみたい。
振り返ってみると意外と急な下り坂でした。
奥庭駐車場はこんな感じ。
奥庭駐車場から奥庭荘までは遊歩道的な感じになっていて、登山客以外にも多くの人が歩いていました。
駐車場から10分程度で奥庭荘に到着!
奥庭荘の周辺には展望地があり、富士山の全容が良く見えます(ガスが無ければ...)。
この辺り一帯もカラマツの黄葉が美しい。
奥庭荘周辺だったら登山しない人でも黄葉を気軽に楽しめます!
奥庭荘周辺を散策したら三合目を目指して下山します。
奥庭~三合目の道は結構荒れていました。
ただし、荒れてるとはいえ、ルートが不明瞭で迷いそうという感じではないのでご安心を。
全体的に急な下り坂はあまりなくて歩きやすい道でした。
三合目直前まで来てこんな看板がありました。
奥庭から40分ぐらいで三合目まで戻ってきました!
三合目から先は登ってきた道を戻ります。
なだらかな下り坂なのでスイスイ歩くことができます。
標高が下がってくると広葉樹の黄葉が楽しめます。
林道と交差する地点を何度か経ます。
朝も紅葉は見ましたが、昼になって日が当たるようになってからの方が美しさを増すように感じますね。
何度か車道と交差しながらも進んでいきます。
次第に標高が下がってきて、樹林の様子も変わってきます。
こちらは朝も通った富士風穴。
何がすごいか分かりませんが、天然記念物になっているのでありがたがっておきましょう!
14時ごろ、無事下山しました。
合計で7時間ちょっと、結構歩きましたがアップダウンが少ないので疲労感はあまりありませんでした。
登山後記
10月に富士山に登るというイメージがあまりなかったですが、実際行ってみたら予想以上に楽しかったです!
精進口登山道では静かな山歩きを、御中道ではカラマツの黄葉や冠雪した富士山を楽しめます。
夏季シーズンの富士登山しか知らないという方にこのような富士山の楽しみ方があるということが伝われば嬉しいです。
それではまたっ!
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