概要
日時:2022年2月
静岡県の突先山、大山に登ってきました。
それどほ知名度が高い山ではないですが、富士山や南アルプス(特に深南部)の眺望が良かったです。
比較的標高が低いため冬でも気軽に登りやすい山だと思います。
登山レベル 中
一部ルートが不明瞭な部分もあり、入山者も少ないので初心者単独の登山は避けた方が無難かと思います。
一方で危険箇所等はなく、体力的にも厳しい山ではなかったです。
アクセス
今回の登山の起点はオクシズ足久保観光トイレの駐車場
新東名高速「新静岡IC」より約15分です。
公共交通機関の場合、奥長島バス停が最寄りとなります。本数は少ないですが、静岡駅からバスが出ています。
ルート
足久保観光トイレ〜奥長島登山口〜(滝コース)〜釜石峠〜突先山〜大山〜水見色峠〜谷沢〜足久保観光トイレ
コースタイム 5時間30分
※滝コースは登山道の崩壊のため、静岡市は山腹コースを推奨しているようです。
突先山〜大山登山記録
登るまで
この記事を書いている時には花粉症で苦しんでいて外に出るのも億劫になっています。
花粉の飛散量が増加する直前に天気の良いタイミングがあり、登り納めとして突先山に行くこととしました。
選定理由は自宅から近いこと、雪の心配があまりないことの2点です。
8時頃に家を出て足久保観光トイレに到着したのが9時前。駐車スペースは20台程度と広々としています。
登山ルート案内等もあります。こういう看板を見ると登山に来た感があってワクワクします。
まずは車道を歩いていきます。この日はポカポカ陽気で春が近づいてきているなと感じました。
中央の奥に見えている山が中村山。左手に釜石峠〜突先山と続いていきます。
茶畑や青空も相まって非常に気持ちのいい景色です。
しばらく歩いていくと徐々に舗装が途切れていきます。
左手に藁科(わらしな)川の源流を見ながら歩いていきます。
駐車場から30分ぐらいで登山口(山腹コース)に到着です。
今回は滝コースから登りましたが、本来はこちらの山腹コースから登るのが正しいルートとのことです(この時は気づかなかった)。
山腹コースの登山口から少し進むと滝コースの登山口がありました。
登山開始
滝コースは沢沿いの道を登っていくルートです。
渡渉箇所もあり道が分かりづらい部分もありますが、ピンクのテープは頻繁にあるので見落とさないよう注意して歩けば迷わないと思います。
結構な急登が続きます。
まだまだ朝晩は寒いので沢の一部は凍っていました。
この道は「ティーロード」と呼ばれているみたいです。お茶どころらしい名前で良いですね。
登山口から歩くこと20分程度、三条の滝への分岐がありました。滝方面に向かってみましょう!
三条の滝には大きな滝が2つありました。
3本の支流それぞれに滝があることから三条の滝の呼ばれるそうですが、残りの1本はどこにあるのか分かりませんでした。
ティーロード「炭焼き窯跡」だそうです。ただの窪地にしか見えなかったです(笑)
まだまだ沢沿いを登っていきます。標高も高くなってきたので凍っている部分も多くなっていました。
さらに進むと単調な針葉樹林の急な登りになってきます。
三条の滝から10分程度歩いたところで、おおたる滝への分岐が出現しました。
おおたる滝は滝の直下まで道が続いていて、見上げることができました。珍しいアングルで滝を楽しむことができます。
再度、単調な樹林帯を登っていきます。
山腹コースとの合流地点に着きました。
よく見ると滝コースは道の崩壊のため通行禁止となっているみたいでした。(そんなに危険を感じる場所はありませんでしたが...)
私のように知らずに滝ルートから登る方もいるかと思うので、登山口にもこのような注意書きがあればありがたいなと思います。
この記事を読んでいる方は安全のために静岡市が推奨する山腹コースから登るのが良いでしょう。
合流地点から10分程度歩くと釜石峠に到着しました!
樹林の隙間からチラリと静岡市街方面の景色が見えます。
釜石峠から先は尾根伝いに歩いていきます。
木が切り倒されていました。なかなか見られない迫力のある景色です。
謎の広場に出ます。正面に舗装路が続いていますが、登山道は左側にあります。
登山道を登って振り返ると高い山が見えてきます。天気も良くて展望が期待できそうです。
山頂へと続く道はそれほど急でもなく、よく整備もされていて歩きやすかったです。
今シーズンは雪が多いので少し心配していましたが、ちらほらと雪が残っている程度でした。
突先山の山頂に到着!標高は1022m。駐車場から2時間ちょっとかかりました。
山頂看板はもう一つありました。「トシサき山」、非常に遊び心があって良いんじゃないでしょうか。
山頂からは富士山、真富士山がよく見えます。手前の木がものすごく邪魔ですが...。
角度を変えると竜爪山も見えました。竜爪山は静岡市のシンボル的存在なだけあってよく目立ちます。
山頂は狭く、全体的に樹林に覆われていて富士山方面以外の展望はなかったです。
山頂で少し休憩したのち、大山方面に向かいます。
樹林帯を少し歩くと林道に出ました。
右手には藤枝市方面の山々も見えます。天気も良くて気持ちいい風景です。
林道が長く続くので道を間違っていないか不安に感じますが、「水見色Trail」と書かれていたので正しい道だと思います!
藤枝市方面はあまり目立った山がない印象です。高尾山や高根山あたりは見えていそうですが、どれか特定することが難しいです。
さらに振り返ると南アルプス深南部が一望できました!
中央にある傘状の山が黒法師山、前黒法師山、右端の大きな山が大無間山だと思います。
さらに進んでいくと鉄塔が見えてきました!久々に見る人工物なのでちょっと安心します。
鉄塔の近くまで来てみます。すごくでかい。この辺りは景色も良いです。
富士山がよく見えます。手前の草がなければ100点満点の景色です。
南アルプス南部の核心部も見えます。さすが3000m級の山々、真っ白に雪化粧している様が圧巻です。
引きで見るとこんな感じです。南アルプス南部〜安部奥〜富士山と続く山脈が美しい。
鉄塔からの景色を楽しんだら大山山頂方面へと向かいます。
大山の山頂にはNTTの電波塔があります。
山頂には詳細な地図がありました。道が少し分かりづらかったので助かります。
南斜面にはベンチがあり、休憩に最適の場所です。
静岡市街、駿河湾方面、右手には満観峰や高草山がよく見えます!
この日は暖かく、ベンチでゆっくりと景色を楽しみながら休憩することができました。
山頂を満喫したのち、谷沢方面へと下山します。
安心と信頼の東海自然歩道、道はよく整備されています。
要所要所に標識やベンチもあります。
道中は樹林に覆われていて展望はほとんどないです。
奥長島へと下山する道と東海自然歩道経由で谷沢へと下山する道の分岐がありました。
奥長島へと下山する方が距離が短いのですが、道がかなり不明瞭で迷いそうだったので一旦引き返して谷沢へ下山することにしました。
東海自然歩道は道が分かりやすくて素晴らしいです。少し遠回りになるので時間は少々かかりますが、安全に下山できた方がいいですからね。
途中、東側の景色が見える場所がありました。かなり標高を下げたため、富士山は真富士山に隠れてしまっています。
一方、真富士山〜竜爪山にかけての稜線をはっきりと見ることができて、この辺りの山によく来る人にとってはいい景色なんじゃないでしょうか。
水見色峠に到着。展望はありません。
大山の山頂から1時間程度で一旦下山しました。ここから谷沢方面に下るのもよし、さらに牛が峰(高山)に登ることもできます。
今回は疲れたので真っ直ぐ谷沢方面に下ることとしました。
まずは林道を歩きます。
一旦登山道に入ってショートカットします。
ショートカットの登山道も東海自然歩道らしく、よく整備されていました。
登山口から4時間ぐらい、無事下山できました。ここから林道を歩きます。
振り返ると山頂に鉄塔がある山が見えます。さっきまでいた大山だと思いますが、1時間ちょっとで結構下ってきたものですね。
実はこの林道も東海自然歩道なんです。ほんと、東海自然歩道はどこにでもいますね(ありがたい)。
斜面には茶畑がたくさんあります。静岡の里山らしい風景で非常に趣があります。
林道を1時間弱歩き、スタート地点の足久保観光トイレに戻ってきました!
登山後記
久しぶりに汗をかくほど暖かい日に登山を楽しむことができて良かったです。今年の冬は寒かったですが、これから暖かくなってきて登山を楽しめるようになるのが待ち遠しいです。
突先山自体は富士山以外の眺望があまりなかったですが、突先山〜大山の道が展望が素晴らしかったです。冬場に登る山としてはちょうどいい山だと思いました。
一方で、滝コースは通行が推奨されていないこと、道が分かりづらい箇所があること、入山者が少ないことなど注意点もいくつかあります。
安全に気をつけて登山を楽しんでもらえたらと思います。
それではまたっ!
(参考)
何度か出てきた竜爪山の登山記録。入山者も多いので初心者には竜爪山の方がおすすめです。
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