概要
日時:2020年8月
北アルプスの唐松岳〜五竜岳を縦走してきました。唐松岳、五竜岳は後立山連峰に位置する山で、鹿島槍ヶ岳と白馬岳の間に位置する山となります。かねてから唐松岳と五竜岳には行こうと思っていたんですが、天候に恵まれず行けていませんでした。
コースタイムは13時間程度なので以前まではテン泊を想定していましたが、今回は日帰りで唐松岳〜五竜岳を縦走してみました。
長くなるので前半の唐松岳と後半の五竜岳に分けて書きます!
登山レベル 高
コースタイムが長く、唐松岳〜五竜岳の間の稜線は岩場が多くスリルもあるので注意が必要です。
体力に自信がない場合は2日に分けて登るのがいいと思います。
アクセス
登山の起点は八方尾根の黒菱平です。
車で行く場合は長野自動車道安曇野ICを下車後、約1時間30分です。
公共交通機関では黒菱平まで行くことはできません。公共交通機関で唐松岳方面に行くには八方までバスで行ってゴンドラリフトに乗るのが良いでしょう。詳しくは八方尾根スキー場のHPをご覧ください。
登山の終点は遠見尾根のアルプス平です。
アルプス平からはテレキャビンに乗ってエスカルプラザへと下山します。
今回は黒菱平に駐車していた車を回収するためにタクシーを利用していましたが、車を2台用いて、1台をエスカルプラザに置いて、もう1台で黒菱平まで向かうということも可能です。
エスカルプラザからのアクセスの詳細は白馬五竜高山植物園のHPをご覧ください。
ルート
黒菱平〜八方池山荘〜八方尾根〜唐松頂上山荘〜(唐松岳〜唐松頂上山荘)〜五竜山荘〜五竜岳〜五竜山荘〜遠見尾根〜アルプス平
コースタイム 13時間
唐松岳登山記録
登るまで
今回の登山はコースタイムが13時間と長いため、午前3時には登山を開始したいと考えていました。
翌日は過酷なことが予想されるため十分に睡眠時間をとっておきたかったのですが、黒菱平についたのが前日の午後10時ごろと若干遅かったです。
なんだかんだ3時間程度しか寝られず、午前2時半に起床して準備を済ませました。
外は真っ暗です。ヘドラをつけていざ出発!
登山開始
はじめはゲレンデのリフト脇にある道を登ります。
が、暗くて道がよくわかりません。
変に登って迷ってしまっても困るため、リフトの下の道なき道をリフトを目印にして登ることとしました。
暗くて全貌はよくわかりませんでしたが、リフト下を直登していくためかなりの急坂を登っている感覚がありました。(下山後に改めて見て、あまりの急坂に驚きました)
やっとのことでリフトの上まで到着した頃には息が上がってしまいました。
リフトの上からはまともな道となります。なだらかで歩きやすい道です。よかった。
まだまだ夜明け前です。周囲が全く見えないため無心で登ることができます。
八方尾根は景色が素晴らしいとの評判なので何も見えないのはもったいないように感じてしまいます。まともな時間にゆっくりと景色を楽しみながら登りたいですね。
第3ケルンをすぎたあたりでやっと周囲が明るくなってきました。
道もよく整備されていて気持ちいいです。
麓の方に目をやると八ヶ岳方面までよく見えます。
この写真ではよく分かりませんが、富士山まで見ることができました。
八ヶ岳や富士山の方面まではっきりと見ることができるとは思っていなかったのでびっくりです。
丸山ケルン。ここで少し休憩しました。
やはり植物も豊富でいい登山になりそうだと思っていました。ここまでは。
丸山ケルンを出発してしばらくするとかなりガスってきてしまいました。おや?先行きが怪しい...
しばらく登っていきましたが、一向に晴れる気配がありません。むしろ天候は悪化の一途を辿っています。
天気予報では「晴れ」となっていたのにおかしい...
天候が悪く景色が全く見えなくても花はきれいなので素晴らしいですね。
唐松岳頂上山荘に到着しました!
辺りはガスで真っ白で雨も降ってきてしまいました。さらに風もかなり強く、その場でじっとしているだけも体力が奪われるといった感じでした。
唐松岳に登る予定でしたが、このような天候では眺望も全く期待できないですし、さっさと悪天候から抜けたかったため唐松岳の山頂に行くのは泣く泣く諦めました。
次は五竜岳へと向かいます。晴れるといいな。
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